宇宙兄弟 Blu-ray DISC BOX 1
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アニプレックス (2012-09-26)
売り上げランキング: 47,886
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務めていた会社をクビになってしまった南波六太は、鬱屈した日々を送っていた。そんな彼の下に、JAXAから宇宙飛行士選抜の書類審査通過の通知が送られてくる。それは、共に宇宙を目指すという夢を諦めていない弟・日々人が応募したものであった。
いい年したおっさん（30代前半）が、仕事を辞めて昔諦めた夢に向かって再チャレンジしていくストーリー。
いや〜自分、こういうの大好きですわｗ 決して子供受けはしないでしょうが、同じくいい年した大人が見る分には共感できるところが色々ありますから。
物語は、主人公・六太が宇宙飛行士を目指していく過程が描かれています。
宇宙飛行士といえば、なるのが非常に困難なものというイメージを皆さんも持っていると思いますが、具体的に何がどう難しいのか？と問われた時、正確に答えられる人間は少ないことでしょう。宇宙飛行士に興味を持っていても、自分には無理だろうと挑戦する前から諦めている人も多いことでしょうから。
しかし、この作品では宇宙飛行士になるまでの過程が非常に丁寧に描かれており、かなり興味深いところもありました。
宇宙飛行士の選抜試験などは過去に行われた試験を元に描かれている部分も多く、フィクションかと思っていた閉鎖環境での共同生活試験なんてのも実際に行われているようなので驚きました。やはり特殊な職業に就くには、通常とは一風変わった特殊な試験で評価するんだなぁと。
また、この作品は人間ドラマもいいんですよね。
主人公・六太は決して完璧超人ではありませんが、一人の人間として見た時にすごい好感が持てるやつなんです。そんな彼が周りの友人、ライバル達と交流していく中で生まれるドラマが非常に良かった。名言もやたら飛び出した印象ですし、これは大人をうならせる作品ですよ。
ただ、この作品にも少し不満点が…それは物語が長すぎることです。
色々丁寧に描いてくれるのはいいんですが、たまに間延びしているところが見受けられるのが痛かったです。要所要所では相当面白い作品なんですが、話のテンポが遅くて微妙なところもそれなりにあるという…。まあ、こういう長寿番組の場合は仕方の無いことではあるんですけどね。
あと、原作がまだ続いている作品なので、99話もやっておきながら中途半端に終わっているところが痛いですね。最終話に色々詰め込んで話を大分飛ばした感があったのですが、それでも物語はまるで完結していません。
これも仕方ないことではあるんですが、やはりマイナス要素になってしまうでしょう。
長すぎる物語の弊害がモロに出てしまった作品ですが、それでも内容の興味深さ、要所の面白さは否定できないので、概ね満足のいく作品だったと思います。
ただ、大人がハマれる作品だというのに、大人が見れる長さではないというところがキツイですね。私のようにアニメに命を懸けている者なら別ですが、時間の無い人にとっては全話見るのはキツイだろうな…。面白いことは分かっていながら、途中で見るのやめたって人もいそうです（時間帯変更とかもあったし、それきっかけとかで…汗）