アマガミSS
2010年 全25話


評価 60点

作品解説

 アマガミSS 1 森島はるか 上巻 (Blu-ray 初回限定生産)
ポニーキャニオン (2010-10-20)
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過去のトラウマのせいで、恋愛に臆病になっている橘純一。しかし、今年のクリスマスこそは彼女を見つけるんだと心に決めるのだった。


う〜ん…各ヒロインの描き方については割と良かったと思うのですが、どうも話がイマイチだなぁ。
この作品ではオムニバス形式が取られており、各ヒロイン毎のエピソードと結末が描かれています。尺としては、1人あたり4話…そりゃあ、この話数では大した物語なんて描けませんよ。恋愛過程や細かい心情変化を大きくはしょっており、ゲーム上の重要イベントのみを繋いだストーリーを見せられた気分です。しっかりと中身の詰まったシナリオなんて無く、一つ一つのエピソードが浅いレベルで終わってますね。
まあ、話のしょぼさについては最初からある程度想像できていました。私がこの作品に期待していたのは、変体紳士と名高い主人公の変体っぷりなんです。ただ、これもそこまで表現できていたようには思えなかったんですよね。最初の森島先輩編での「膝裏キス」やモジャ(笑)編での「へそキス」には笑わせてもらいましたが、その後はこのレベルの変体っぷりがなかったように感じます。なんというか、それくらいだと普通の男子高校生でも十分妄想するレベルであり、「変体紳士」という名乗るには役不足かなと。主人公の変体っぷりで笑わせてくれないと、ストーリー自体はそんなに大したものではないですからねぇ…
良かった点を挙げるなら…やはり、1エピソード1ヒロインに絞ったおかげで、あちらこちらへ視点がブレずにそのヒロインの魅力を堪能できたことですかね。視聴者は安心して各エピソードの担当ヒロインだけに集中して見ることができました。また、主人公が色々なヒロインに対して同時フラグを立てないので好印象にも映っています。今までのこの手のアニメなら、全ヒロイン同時攻略する勢いでフラグを無造作に立てていたため、どうしても主人公が浮ついた奴に見えていました。しかし、この作品はオムニバス形式ということで、1エピソード内では1ヒロインにしかフラグは立てていません。それだけでも、何か主人公に対する印象が違うんですよね。
とりあえず、この作品の放送によって今後のギャルゲーアニメの課題が見えてきた気がします。オムニバスで複数の結末を用意するのがいいのか、2クール(1クール)かけて1つの結末を選んだほうがいいのか?前者は今回のようにシナリオを端折ってしょぼくなりがちで、後者はどのヒロインのENDになるかによって反感を買い易い。今後、主流となってくる構成はどちらでしょうね?



主な登場人物と名言(?)

・橘 純一 「僕、また頑張ってみようかな」
 主人公。過去に女の子からクリスマスデートの約束をすっぽかされて失恋したという苦い経験があり、それ以来恋愛やクリスマスに対して苦手意識を持っています。自宅の押入れに自作のプラネタリウム(笑)があり、落ち込んだ時などはそこに引き篭もっています。

・森島 はるか 「グッド。君って優しいんだね」
 学園のマドンナである、森島・ラブリー・はるか先輩です。…別に「ラブリー」は愛称ではありませんよ。彼女はクォーターらしく、これが本名です。自分だったら、ラブリーなんて名を付けられた日にゃあ、恥ずかしさのあまり自殺もんですよw

・棚町 薫 「てんきゅ」
 純一の悪友。髪型が印象的で、見たまんまを言うと…メデューサですw 彼女のイベントで一番印象的になのは、やはり「へそキス」でしょうね。「膝裏キス」もそうですが、変体紳士は何故こんなアホなことを思いついたのかw

・中多 紗江 「グラマラスボディ」
 ふかふかボディの後輩。彼女メインの回のみ、ナレーション(中田譲二)が付いてましたが何故?つか、メインで描かれていた「教官プレイ」は苦笑いもんですよ。まさに茶番www

・七咲 逢 「じゃあ見せてあげます」
 クールなスポーツ少女。パンツじゃないから恥ずかしくないもん!とばかりに、スカートの中(水着)を見せてくれます。なんてサービス精神旺盛な子なんだ!w あと、変身シーンも見せてくれます…はっきり言って痛すぎでしたが(汗)

・桜井 梨穂子 「私、ダイエットすることにしたから」
 ぽっちゃりな幼馴染。彼女のシナリオだけ、純一視点ではなくて梨穂子視点から描かれていました。何故なら、鈍感な純一を梨穂子が攻略していくというこれまでとは逆の立場から描かれたものだったからです。けど、ラストが微妙…ゲーム版もこんな終わりなのか?他にHAPPY ENDがありそうだ。

・絢辻 詞 「絢辻さんは裏表の無いステキな人です」
 純一達のクラスの委員長。何をやらしても完璧で、絵に描いたような優等生です。そんな彼女ですが、クラスメイト達には知られていない秘密が…おっと。「絢辻さんは、ウラオモテのナイ、ステキなヒトデスヨ?」(何故か片言w)

・上崎 裡沙 「あなたじゃなきゃ、ダメなんです」
 ゲームでは隠しキャラ。アニメでは最終シナリオのヒロインという立ち位置の彼女。たった1話で何をするのかと思えば…なるほどね。確かに、最後にやったほうがいいシナリオでした。とは言っても、別に彼女のシナリオ自体がメインルートとか、特別素晴らしいってわけではありません。本編に対する裏話的なものだから、最後におまけとしてやるくらいがいいってことです。

・橘 美也 「にしし」
 純一の妹。にしし…って、なんちゅー笑い方ですかw でも、何故かこの笑いがアスミン(中の人)には似合ってるから不思議だ。過剰なまでの“まんま肉まん”推しは一体何なんだ?DVD/BDでは、美也メインの話が追加されるらしいですが、一体どんなシナリオをやるんだろ?



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