ゆるゆり
2011年 全12話


評価 70点

作品解説


タイトルから想像付くように、ゆるい百合アニメ。女の子がいっぱい出てくる日常系アニメって今やありふれているので、過去作の粗悪な類似品かと初めはあまり期待していなかったのですが、キチンとこの作品ならではの特色が出せていたので意外と楽しめましたね。
作中ではライトな百合要素もあるわけなんですが、むしろギャグ要素の方が強く出ていた印象なので見易かったです。特に、この作品では主人公の存在感の無さをネタにしていて、気が付けば主人公の気配が消えている…そこにいるはずなのに画面に映ってない…ということもしばしばw また、アバンにだけ登場してそこで消える(本編に登場なし)等、とことん扱いが悪いところが笑いを誘いました。ということで、存在感が無いはずなのに、逆に印象に残ってしまうという面白い現象が起きていましたね。
まあ、主人公なのに目立っていない…みたいなキャラは過去を振り返ると色々いたりしましたが、彼らはただ「不遇」なだけであって、あかりのようにそれを「おいしさ」に繋げているわけではないので、やはりこういう手法を確立させたところはこの作品の褒められる部分だと思います。
百合については、まあ見ていて微笑ましいってレベルなので、そっち方面で期待したり敬遠したりという話には特にならないと思います。ほんと、あくまで「ゆる」ゆりですからねえ。各キャラの関係性については、京子と結衣のカップリングが個人的には好きです。熟年夫婦(笑)なので初々しさこそありませんが、誰にも入り込めないような深い絆を時折感じさせるのがイイ。
キャラクターについては、それぞれ個性がよく描けていたと思うので概ね満足ですね。ツンデレやクーデレ等の定番萌えキャラで可愛さアピールしつつ、アッカリーンや妄想変態で笑いも取る…万全の体制ですねw
なかなか気に入ったので、ぜひ2期が見てみたい作品です。原作続いてるなら、いつかやってほしーなぁ…



主な登場人物と名言(?)

・赤座 あかり 「私の存在かぁ〜ん(涙)」
 13歳の中学1年生。ポジションとしては一応この作品の主人公ということなんですが、しばらくの間完全に画面から見切れていたり、丸々登場しない回があったり、一人だけ百合的関係に絡んでいなかったりと目立つ要素があまりにも無いんですよね。本人も存在感の無さを自覚していて嘆いているのですが、それが逆においしい立ち位置になってますね。\アッカリ〜ン/と呼んであげれば幸せになるかもw

・歳納 京子 「めちゃイボイボ〜」
 14歳の中学2年生。ムードメーカーであり、皆を引っ張って話を動かしていくだけの力を持つ、ある意味で主人公的な立ち位置のキャラです。なんか、原作者も途中まで彼女を主人公と思っていたとかいないとか…w 普段からお馬鹿っぽい言動を取っていますが、一夜漬けで毎回学年1位を取るくらい優秀みたいです。ちなつちゃんが大好きでよくちょっかいを出しますが、相手にされていません。

・船見 結衣 「これはひどい…」
 14歳の中学2年生。クールな性格の突っ込み役です。京子とはもう長い付き合いのようで、友達とか百合とかそういう次元を超えた関係性にも見えます。

・吉川 ちなつ 「私、入部希望です!」
 13歳の中学1年生。外見は可愛らしい感じですが、内面にはなかなか黒いところを持っているようで、その片鱗がちょくちょく垣間見えます。結衣に恋したことから娯楽部への入部を希望します。

・杉浦 綾乃 「罰金バッキンガムよ」
 14歳の中学2年生。生徒会副会長であり、茶室を占拠?する娯楽部とは対立関係にあるのですが、実は京子のことが好きで何かと理由をつけて会いに行きたいだけのツンデレっ娘。ふいに独特の妙なギャグをかましますが、結衣にだけ毎回ウケてます。

・池田 千歳 「今日は豊作やわ〜」

 14歳の中学2年生。自身が百合的関係には絡んでいませんが、他人同士の百合的関係で妄想するのが大好きであり、京子と綾乃のカップリングで妄想してはハァハァして鼻血出してますw 妄想時はメガネを外して視界を遮り、神経を集中させて己の世界に入り込みますw



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