ユリ熊嵐
2015年 全12話


評価 65点

作品解説

 ユリ熊嵐 第1巻 [Blu-ray]
KADOKAWA メディアファクトリー (2015-03-25)
売り上げランキング: 12,980

嵐が丘学園に、百合城銀子と百合ヶ咲るるという2人の転校生がやってくる。だがこの2人の正体は、人間に化けた人食クマだったのだ。



ウテナピングドラム等を手掛けた幾原監督による作品。
熊が百合で嵐が巻き起こるなんて、相変わらず時代の4歩、5歩先を行ってる作品なものですから、なかなかライトユーザーが受け入れられる感じではないですね(まあ、この監督に限って言えば、いつものことですが…)

ただ、色々斬新なのでやっぱりこういう作品はなかなか色褪せないと思います。
昨今、何処かで見たことのあるような設定、キャラが量産されて埋もれていく作品が多い中、この作品は誰にも負けない強烈な個性を放っており、ナンバーワンよりオンリーワンというところを強く主張しています。
「ユリ、承認」、「私は好きをあきらめない!」、「クマ・ショーク!」等、印象に残るフレーズも色々ありましたし…。つか、幾原監督はこういった印象に残るフレーズを作るのが非情に上手いですね(ウテナの「世界を革命する力を!」や、ピンドラの「生存戦略〜」とかも)

内容にも少し触れると、やはり色々と理解し難いところがあるのですが、細かい設定等を気にしなければ、やってることは単純なものです。
ストーリー自体は、クマ♀が昔友達だった大好きな女の子にもう一度会いに行き、再び友達になろうとする…ほんと単純なものなんですけど、表現方法が一々抽象的なものだから、それが弊害となって分かりにくさを助長していますね。まあ、その抽象的な表現こそがこの作品独自の特色であり、良い方面に働いている部分もありますけど…。

ということで、この表現方法については良い悪いの話ではなく、単純な個人の好みのところに繋がってくると思うので、受け入れられる人は受け入れられる。無理な人は無理…ウテナやピンドラ等で既に分かっていると思いますので、合わない人が無理して見ることはないでしょう。
ちょっと変わったアニメを見たかった人には一応オススメしておきますが、果たしてこれが自分にマッチするかどうかまでは保障致しかねますw



主な登場人物

百合城 銀子
 ショートカットの女の子…に見えますが、その正体は人を食べる恐ろしいクマです。人間とクマを隔てる断絶の壁を越え、嵐が丘学園に転入してきました。デリシャスメルな紅羽に興味を持っているようですが、彼女の目的とは?

百合ヶ咲 るる
 銀子と共に転入してきた女の子。もちろん、彼女もクマです。銀このことが大好きでいつも彼女と一緒にいます。

椿輝 紅羽(つばき くれは)
 嵐が丘学園の生徒。子供のころに母親をクマに殺されており、クマを憎んでいます。他人を寄せ付けない性格のため、学園では浮いた存在となっていますが、唯一、友人の純花にだけは心を開いています。



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