ヨルムンガンド
2012年 全24話(1期+2期)


総合評価 75点
(1期:70点 2期:80点)

作品解説

 ヨルムンガンド 1 〈初回限定版〉 [Blu-ray]
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両親を戦争で失い、武器に関する一切を憎む元少年兵ヨナは、若き武器商人の女性ココ・ヘクマティアルとその部下である私兵8人と世界各地を旅する事になるのだった。


分割2クールで、1期・2期分かれて放送されましたが、普通に続き物なのでまとめて評価しちゃっていいでしょう。
まず、1期…この作品に対する予備知識の無かった私は、最初ブラックラグーンの亜種程度の認識で視聴していました。それでまず思ったのが、味方の数が最初から多すぎて、しかもその多くが地味で個別エピソードも無いものだから、誰がどんな奴か覚えきれないなぁ…ということです。ココ、ヨナの他は、レームとバルメくらいしか印象に残っておらず、むしろオーケストラやドミニク3人組など敵側の方がキャラ立ってたくらいです。
ただ、敵のキャラが良かったため戦闘自体は面白かったし、アクションシーンもまあまあなのでそれなりに楽しんで見られました。BGMも良かったですしね(特に次回予告がお気に入りです)
そして、2期なんですが…私が1期で感じていた不満点を全て解消したかのような構成で大満足でした。地味に見えていた味方キャラ達にも焦点が当たり、しかもバリバリの活躍…アールとかマジカッコよすぎて大好きになってしまいました。さらに、ワイリなんかも十分に個性を発揮し、印象薄いなんて思ってしまって謝りたいくらいですw
また、アニメ化が原作の終わったちょうどいい時期だったので原作ラストまでやりきり、この手のアクション作品で感じることの多い内容の薄さというところもクリアしました。後半は、武器商人という立場から戦争を無くすための方法を計画し、ココはそれに向けて動き出します。ただし、それは平和的解決手段というわけではなく、多くの犠牲の上に成り立つというところがこの作品らしかったですね。ある意味、後半のココは最高にイカれているのですが(まあ、元々そういう節はあったんですけどw)、それがいい味を出していたと思います。
2期唯一の不満点は、終盤のヨナの心情の変化が分かりにくかったこと。ラストで時間がすっ飛んだので、どういう経緯で最後の結論に至ったのかいまいち理解できなかったんですよね。あと、欲を言えば「その後の世界」も見てみたかったですね…。ヨルムンガンドが発動すれば一体どんな世の中になるんでしょう?色々想像してしまいます。
総評としましては、敵味方のキャラクターも良かったと思いますし、ガンアクション好きなら間違いなし。原作準拠で全てやり切っていますので、満足度は高いですね。



主な登場人物と名言(?)

・ココ・ヘクマティアル 「私と世界、頭イかれてるのはどっちだ?」
 世界の紛争地域でビジネスを展開する武器商人。髪も肌も真っ白な女性でアルビノっぽいですね。危険な世界を渡り歩き、タフな精神力を持っているようにも見えますが、やはりまだ若い女性なので弱い部分も併せ持っています。一見頭良さそうなんですが、どこかキレた部分も…w

・ヨナ 「必要なのは何処で誰を撃つか…それだけだ」
 元少年兵。家族を殺した「武器」そのものを憎んでいますが、自らもその武器に頼って生きることになります。教育を受けていないため、ココ部隊に入ってからは仲間達から色々な授業を受けていますが、ヨナ自身は勉強が嫌いなためによく脱走しています。

・レーム 「銃撃戦なんてものは屁のこきあいだ」
 ココ部隊のリーダー格。実践ではメンバーを指揮することもあり、まさに頼れるオヤジですw 正直、他の奴らとは一味違う無敵キャラだと思っていたので、中盤辺りで奇襲とはいえあっさりやられていたところは衝撃でしたね。

・バルメ 「は、鼻血…」
 ココの身辺警護を務める女兵士。近接格闘能力は並外れていて、部隊の男連中からも恐れられる強面のアネゴです。しかし、ココのこととなると顔を赤らめテンションおかしくなり、鼻血出すほどに溺愛していますw

・キャスパー・ヘクマティアル 「戦場には答えの出ない疑問が溢れている」
 ココの兄。表面上の人当たりはいいのですが、何処か真意の読めない油断なら無い人物です。ヨナとはちょっとした縁があり何かと絡むことも多いのですが、彼のことは子供としてではなく一人の人間として真剣に向き合っています。

・スケアクロウ 「悪党が…いつかブタ箱にぶちこんでやる!」
 CIAの不良職員。ココのことを金づるにしようと追っていますが、しっぺ返しをくらったり、彼女を助けることになったり…何処か憎めない奴です。

・Dr.マイアミ 「ぷぷぷ」

 ロボット技術のスペシャリストである日本人科学者。頭はいいのですが彼女もまた変わり者ですね。1期では彼女の役割がいまいち見えていませんでしたが、2期ではココの計画完遂に必要不可欠な人物として活躍します。

・ブックマン 「必ずあのお嬢がヒィヒィ言って根を上げるまで踊り回してやる!」
 数多くの異名を持つCIA課長。ココの危険性を早い段階から察知し、彼女を篭絡しようと画策しています。



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