やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
2013年 全12話+1話


評価 70点

作品解説


ひねくれ者で友達のいない比企谷八幡は、生活指導担当の教師・平塚静に目をつけられ、学校一の美少女・雪ノ下雪乃が所属する奉仕部に入部させられることになるのだった。


ぼっち主人公が、クラブ活動を通じて他人と交流していく、残念系学園ラブコメ。こう書くと、何処かはがないを連想させますが、ぼっちとは名ばかりのリア充学園ライフを送っているあちらと比べると、こちらは本気でぼっちしていた印象ですw
とりあえず、主人公は卑屈で性格捻じ曲がっていて、基本的に他人のことを信じていないということから、はがない主人公なんかとは訳が違う筋金入りのぼっちだと感じました。そもそも、自ら望んでぼっちになっている感があり、常に物事を斜に構えて見ているんですよね。そのぼっちの描き方は秀逸で、彼のひねた心情をリアルに描くことで独特のぼっち哲学を展開していますw
まあ、主人公も根はいい奴だと思うんですけど、これまでの人生経験の中で相当ひねくれてしまい、最早簡単には素直になれないところまできてしまってるんですよね。クラブ活動の中で、色々な人の悩みを奇しくも解決していくことになるのですが、よくある偽善的な言葉や行動の結果ではなく、ひねくれた彼ならではの邪道なやり方で解決していく様が面白かったと思います。しかし、それによって彼自身も傷を負うこともあったり…。そこんところが他作品には無いこの作品ならではの魅力でしたね。
ただ、例の如く、この作品も完結していないわけなんですが、ここまで見ただけでは着地点がまったく分からず、どう持って行きたいのかがイマイチ見えてきませんでした。こういう設定だと、主人公が考え方を変えてデレたら終了〜というのが定番だと思いますが、作中ではそんな素振りはあまりなく、これからも彼は自分のスタイルを貫き通していきそうに見えました。今後、彼の考え方を変えるような大きなイベントが用意されているんでしょうかね?
とりあえず、主人公の考え方が変わらない限りは、恋愛部分についても進んでいきそうに無いですね。ヒロインについてはどちらもわりかし好きな方なので、どちらルートへ入っていくのか楽しみです。



主な登場人物と名言(?)

比企谷 八幡(ひきがや はちまん) 「青春を楽しむ愚か者共…砕け散れ!」
 ぼっち主人公。これまでの人生で多くのトラウマを抱えた為、他人からの好意を素直に信じることが出来ないでいます。人付き合いは当然上手ではない為、奉仕部の活動の中で難題にぶち当たった時は、敢えてヒール役に徹して問題の解決にあたる等、めんどうなやり方をしていることもあります。雪ノ下に対しては、ある種似たもの同士のシンパシーを感じながらも、自分には無い強さを持つところには尊敬も抱いている様子。

雪ノ下 雪乃(ゆきのした ゆきの) 「あなたの問題を矯正してあげる」
 見た目は非の打ち所の無い完璧美少女。ただし、かつて女子のやっかみで苛めを受けていたようで、誰にも頼らない孤高の精神と相手を凍り付かせる歯に衣を着せぬ物言い(毒舌w)を身に付けています。雪乃自身もかなり優秀なのですが、そんな彼女がコンプレックスを抱く程の姉がいる模様。

由比ヶ浜 結衣(ゆいがはま ゆい) 「あたしはまだ処…」
 見た目はギャルっぽく、初対面で八幡にビッチ扱いされてましたが、中身はまだまだお子様ですw 他人の顔色を伺って周囲に合わせるところがあり、友達付き合いも気を使いながらのものでしたが、雪乃と出会ったことでその在り方に憧れます。

平塚 静(ひらつか しずか) 「君の目は死んだ魚のような目だな」
 奉仕部の顧問。八幡や雪乃など、社会への適応に問題のある生徒を奉仕部に集めています。基本的には、生徒のことを考えている良い先生ですね。

葉山 隼人(はやま はやと) 「どうして、そんなやり方しかできないんだ?」
 サッカー部のエースで、成績優秀、イケメンなクラスの人気者です。八幡とは対照的な描かれ方をされることが多く、普通の作品だったらこっちが主人公になるんだろうなぁ…と思いながら、見ていましたw



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