弱虫ペダル(GRANDE ROAD)
2013年 全38話(1期)
2014年 全24話(2期)


評価 80点

作品解説


総北高等学校の新入生・小野田坂道は秋葉原を愛するオタク少年。小学4年生の頃から、片道45キロメートル以上離れた秋葉原に自転車で通い続けていました。そんな彼の前に、中学時代に自転車競技で活躍していた今泉俊輔が現われ、自転車レースを挑まれる。



1期、2期、内容続いているので合わせて評価します。

主人公はオタクな少年・小野田くん。これまでスポーツとは無縁の人生を送ってきましたが、ひょんなことから自転車競技部に入部することになります。
まあ、ぶっちゃけ、初心者のサクセスストーリーだろうな…と予想していて、実際そのとおりの内容だったわけですが、それが分かっていながらも楽しむことが出来ました。…何故か?

正直、主人公・小野田くんのことは結局そんな好きにはなってないです。ただ、敵味方含めて魅力的なキャラクター達がいっぱいいて、彼らが熱い物語を紡いでくれるものだから、のめり込んでしまうんですよね。

彼らは皆、チームのために戦います。自らに与えられた役割をしっかり理解し、チームが勝つために自分が今何が出来るのか?皆、その精神で動いているので、見ていて熱いものがあります。
特に、インターハイ最終日の3日目(この競技ではインターハイは3日構成です)…既に限界を超えてここまで来た者がほとんどの中、彼らは最後の力を振り絞り、仲間達をゴールへ運ぶために自ら進んで捨て石となっていきます。その際の選手達の散り際こそがこの作品の見所でしょうね。

私が好きなキャラは、箱根学園の荒北。広島の待宮との戦いは最高に熱かったです。俺も一緒にペプシ飲みて〜w
あと、なんといってもこいつは外せないでしょう…御堂筋くん!この作品を象徴する敵役といっても過言ではありません。はっきり言うと、とてつもなく嫌な奴なんですが、実力も伴っているから厄介です。
主人公属する総北高校、名門校・箱根学園…両校共に魅力的かつ強い選手がいっぱいいる中、この御堂筋くんはほとんど1人の力で両校と渡り合います。彼は全てを1人でこなすオールラウンダーであり、ここぞという時にその圧倒的力を見せ付けながら、勝負に絡んできます。ほんと、彼無しではこの作品を語れませんね。

ただ、ここまで良い事ばかり書いてきましたが、若干マイナスポイントも書いておきます。
この作品、1期、2期合わせて5クールと長い作品です。そして、その半分以上がインターハイの話になっています。30話以上もインターハイの話?と疑問に思う方がいるかもしれませんが、ほんとにそうなんですよね。
いや、実際インターハイの話だけだとそこまでの尺は無いです。では何がこんなに尺を使っているかというと、ぶっちゃけ回想なんですよね。

この回想…良い面もあります。例えば、これを入れることによって、他チームでこれまでスポットが当たっていなかったキャラに対し、深堀が出来て愛着を沸かすことができます。
ただ、あまり長い or 多用すると、せっかく盛り上がったテンションが下がったり、物語のテンポを悪くする恐れもあります。で、この作品はそこのところにも若干影響が出ていたかな…と感じました。
ゴールまであと残り数キロ…今週で決着付くだろうと思っていたのに、回想のせいでまったく進まないとか、ざらにありましたから(汗)

まあ、そういったマイナスポイントを踏まえても、良く出来た作品だと思いました。また、御堂筋くんの活躍を見られる日が来ることを密かに期待しておきますw



主な登場人物

小野田 坂道
 アニメ好きで、秋葉原通いが日課になっているオタク少年。ママチャリで秋葉原まで通っているうちに、自転車競技のスキルを鍛えられていて、そのハイケイデンスは皆から一目置かれています。気分が良くなってくると、アニメ「ラブ☆ヒメ」のOP主題歌を口ずさむ癖があり、そしてそれは他の人間にも感染していく恐れが…w

今泉 俊輔
 オールラウンダーの1年生。坂道の才能を見抜き、ロードレースの世界に誘います。クールに見えますが案外勝負事に熱くなるタイプで、メンタル面に弱点が…。中学時代に敗れた御堂筋のことを強く意識しており、彼に勝つことを大きな目標としています。

鳴子 章吉
 スプリンターの1年生。目立つことを信条にしており、「速いのが一番目立つ」という理由からスプリンターを選んだようです。体格的に恵まれていませんが、持ち前の負けん気の強さを武器に全力で突き進んでいきます。

金城 真護
 総北高校自転車競技部のキャプテン。どんな逆境でも決して勝負を諦めない精神力の持ち主であり、頼れるチームの大黒柱です。箱根学園の主将である福富とは因縁があり、今年のインターハイでその決着をつけます。

田所 迅
 3年生スプリンター。同じスプリンターながら鳴子とは正反対の巨漢であり、その体格を活かした走りを得意としています。インハイ2日目…小野田と共に“アノ歌”を口ずさみながら先頭を追う光景は、異様なものがありましたwww

巻島 裕介
 3年生クライマー。その独特のダンシング走法から「頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー)」の異名を持っています。同じクライマーである坂道のことを気にかけており、彼からは絶大な信頼を得ています。



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