「勇者王ガオガイガー」DVD Vol.1
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flying DOG (2009-12-16)
売り上げランキング: 7835
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2005年…機械生命体ゾンダーが地球侵攻を始めたその時、地球防衛勇者隊GGG（ガッツィー・ジオイド・ガード）の鉄の巨神ガオガイガーが姿を現すのだった。
それなりに熱い作品だと思います。けれど、私の中ではいまいち乗り切れなかったという印象ですね。なんというか、漢の熱さではなく男の子の熱さって感じがしたのが原因かな？燃えは大好物なんですけど、どうも自分の趣味とは微妙にズレてた印象です。
このズレ…私の中で違和感を覚えた部分とは、ズバリ作中での超ご都合主義。決死の戦いに望み、その果てに仲間達の命が燃え尽きる…というようなシーンが何度もあったのですが、その度にこいつらは奇跡の復活を遂げ、万事が上手くいきます。ええ、そりゃあもう理屈も何もあったものではありません。ほんと便利な言葉だよ、奇跡って…ｗ
こういう部分がかなり興ざめだったんですよね。せっかくの熱い展開も、どうせ奇跡で何とかなるんだろ…という考えが念頭にあれば、何だか幼稚くて安っぽいものに思えてしまいます。まあ、この辺がいわゆる勇者もの（お子様向けクオリティ）ってことなんでしょう。あまり死人が出るのはよろしくないので、そのギリギリまでは追いつめるものの、最後は強引にでもハッピー展開へ持っていく…って感じです。
とは言え、見せ場での演出はよく出来ており、さすがに盛り上がり方を心得ていました。変身、合体、必殺技などの演出も、男の子の魂に火を点ける役割はバッチリ出来ていると思います。まあ、必殺技の名前を叫べばそれで熱いのか？と問われれば、いささか疑問も残るので、ここもあくまで男の子的な熱さとしておきますけど。
あと注意しておきたいのが、同じ展開の繰り返しが多いところかな。中盤・後半の要所以外は、毎回しょーもないザコ敵をワンパターン的に倒していくだけの展開が多いです。毎回の合体や必殺技なんかがいくら熱い演出でも、これだけ見ているとさすがに食傷気味になってきますからねぇ。4クールもの…お子様もの故の特徴がこの作品にも色濃く出ていますので、熱い話を見るまでにはしばし我慢も必要です。
やはり、いい大人が楽しむものとしては、少々ベクトルが違う作品ですかねぇ…？