吉永さん家のガーゴイル
2006年 全13話


評価 70点

作品解説


ある日、吉永双葉は商店街の福引きで犬の石像を引き当てる。だが、なんとそれは錬金術によって作られた喋る石像であったのだ。


見る前はギャグアニメだと思ってたんですが、メインとなるのはむしろシリアス寄りのいい話系ストーリーになってました。ちょっと涙腺緩みそうになるエピソードを繰り出してきて、これはいい感じなのでは?と期待を持たされましたよ。
ただ残念だったのは、明らかに展開速いところが多々あって、せっかくのいい話がサクサクと駆け足気味に進んでいったようにも思えたんです。もう少し心情描写などをじっくりと見せて、こちらが余韻に浸るための「間」というのを作って欲しかった…そこんところで勿体無く感じました。
特にラストなど、色々と詰め込んだうえにメインキャラ総登場なんて無茶をしたため、これまたかなり駆け足で少々盛り上がり辛かったという印象があります。しかも、肝心のガーゴイルがここでは大して活躍してない。メインとなったのは、意外にも今までほとんど見せ場の無かったパパ・ママであり、これを最終話として持ってくるのはちょっと違和感を覚えました。
つか、この終わり方なら普通に続編とか作れる感じですね。もし次があれば、もっと丁寧な作りを心掛けて存分に泣かしてほしいです。素材は悪くないし、後一歩で名作になれる作品だと思いますから。



主な登場人物と名言(?)

・ガーゴイル 「我は吉永家の門番。侵入者の存在は一切認めぬ」
 CV若本規夫…この時点でもうキャラが強すぎますよw 犬の形をした門番型自動石造で、吉永家の守護者として不審な人物を排除しています。まあ、吉永家だけでなく、近所の番人(犬?)としても活躍しているようですね。街の動物達からも信頼が熱く(こいつは動物の声を聞くことが出来ます)、揉め事の際には仲介役をやったりと、その仕事は結構多岐にわたっているみたいです。

・吉永 双葉 「それじゃこっちの負けだっての」
 吉永さん家の凶暴な方。負けん気が強く、元気旺盛な女の子です。ドロップキックが得意で、気に喰わないことがあればバンバンかましてましたw そんな性格だから、トラブルメイカーになったりも…

・吉永 和己 「オカマじゃないって言ってるでしょ」
 双葉の姉…もとい兄。外見はどう見ても女の子で、5割の確率で間違えられるらしいです。双葉とは違い、大人く理知的な感じですね。彼女のブレーキ役となっています。

・高原 イヨ 「石像を引き取って欲しいってお願いは却下よ」
 ガーゴイルの開発者である天才錬金術師。普段はアンティークショップを営んでおり、怪しげなものを作って売ってます。双葉は、よくこの人の実験を無理矢理手伝わされていました。

・怪盗百色 「どんな錬金術でも作れない笑顔、見せてやるさ」
 ガーゴイルのライバル(?)である怪盗。まあ、義賊というやつで悪人ではありません。なんだかんだで、ガーゴイルとも協力し合っていたりしますしね。見た目だけでなく、中身もなかなかカッコイイ男でした。

・東宮 天祢 「出番だよ、僕のエンジェル」

 大企業の若社長。高原イヨに対抗意識を持っていて、ガーゴイルを倒すためにケルプという自動石像を作り出します。しかし、段々その目的がどうでもいいようになっていった風にも見えましたね。

・梨々 「私、超能力者なの」
 超能力を持つ少女。父親に実験の道具にされていたところを、怪盗百式によって”盗まれ”ます。以降、彼の家に住むようになり、自身も憧れから怪盗を目指したりもしていました。

・ハミルトン 「これが私の研究の成果だ」
 梨々の父親。ガーゴイルを狙う悪者錬金術師であり、娘を生体実験に使ったりもしています。ほんと、こいつは最低だな…



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