私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!
2013年 全12話


評価 65点

作品解説

 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!  第1巻 [Blu-ray]
メディアファクトリー (2013-10-02)
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女子高生になれば自然とモテると思っていた黒木智子。しかし現実は違っていた…。高校に入学して2ヶ月経っても彼氏どころかクラスメイトともまともに会話もできず、無残な現実が襲い来る!この状況に焦った智子は、モテるための行動を開始するのだった。



喪女こと、モテない女子高生の生態を描いた作品。
タイトルだけを見た時、モテないとか言ってもどうせ主人公は何か可愛い萌え要素があるんだろ…なんて思っていましたが、そんな失礼なことを考えてすみませんでした。マジでこれには萌えませんし、可愛くありません。タイトルに偽り無しですw

例えば、メガネブスのキャラがメガネを外せば美少女だった…アニメや漫画では定番ですが、この作品にはそのようなオチもありません。第一話で自分の正体を隠すために変装する主人公。これでちょっと可愛くなるのかなと思いきや、想像以上のドブスでしたw
また、性格も歪んでいます。ネガティブで他人を妬み、リア充なんてものに遭遇した日には、ありったけの呪いの言葉を心の中(←ここ重要)で放ちます。
そう、基本的にこの作品は、主人公のネガティブな心の呟きを楽しむものなんですよね。他人とのコミュニケーションが取れずに会話も出来ない主人公ですが、頭の中ではいつもゲスいことを考えているのですw

という風に、この作品は喪女の生態を面白おかしく描いているのですが、なんだか段々笑えなくなってきた自分がいます。何故か?自虐ギャグが痛々しすぎて笑えないのです!
主人公の自虐っぷりは、中の人の演技(地の性格?)も伴って抜群の再現性なのですが、たまにそれが行き過ぎて見てられないことがありました。確かに面白いことは面白いのですが、若干引くレベルのところやかわいそうな領域まできていて、素直に笑えないところがあったり…。そういうところでいまいちハマれませんでした。

あと、主人公がコミュニケーションの取れない子だから、必然的に登場人物が少なくなります。レギュラーで出てくるのは、弟の智貴と唯一の友達・優ちゃんくらいで、それすら絡みは少ないです。初めは、智子の一人喋り(心の中)も面白いのですが、1クールずっとそれだとさすがに飽きがきますね。話の広がりがまったくありませんから。

これまでに無い、新しい感覚のギャグ作品でしたが、ちょっと自分には合わないところがありましたね。ただ、決してつまらないわけではありませんので、ハマれる人もいると思います。
それにしても、主人公・智子役の橘田いずみさんはハマリ役だったなぁ。ミルキィの青い子やってた時とは声が全然違ってたから、最初分かりませんでした。なんでも、こちらの方が地声という噂も…w



主な登場人物と名言(?)

・黒木 智子 「おかしいな…女子高生だが、高校生と二ヶ月近く会話していないぞ」
 喪女主人公。普通、アニメのヒロインってそれなりにモテたり可愛かったりするもののですが、ここまでアレなのも珍しいですw モテる以前に他人とコミュニケーションが取れず、同じ高校に友達もいないためいつもボッチ。状況を改善しようと本人なりに奮闘していますが、ほとんどが的外れで裏目に出て失敗ばかりしています。

・成瀬 優 「ずっと、中学生のままならよかったな」
 智子の唯一の友達。中学生時代は智子に負けず劣らずの地味で冴えない子だったようですが、高校デビューして垢抜けた感じになっています。彼氏もできたようで、智子はすっかり差が付けられちゃいましたね。

・黒木 智貴 「友達一人もいない奴なんて、さすがにいないだろ」
 智子の弟。姉とは違ってこちらは社交的で女子からも人気があり、サッカー部のレギュラーを務めています。姉の奇怪な言動にはうんざりしていますが、なんだかんだで見放さない良い弟です。



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