テイルズ オブ ヴェスペリア 〜The First Strike〜
2009年 劇場版


評価 75点

作品解説

 テイルズ オブ ヴェスペリア ~ The First Strike ~ [Blu-ray]
バンダイビジュアル (2010-05-28)
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新人騎士・ユーリとフレンは、エアル異常噴出の調査とそれに伴う魔物撃退の任務をこなしていたが、魔物の脅威は近隣の街にまで近づきつつあるのだった。


原作ゲームプレイ済みでの視聴。まあ、原作以前のエピソードなので、例えゲームをやってなくても見れると思います。
それで感想は、110分の間にこの作品の主題をしっかりと含みつつ、王道ながらも物語で魅せることの出来た良作だという印象です。原作でも取り上げられていた、ユーリとフレンの主張の違い…軍規に従うのか、背いてでも目の前の危険を取り除こうとするのか、というところがこの作品でもキチンと描かれていました。彼ら二人の信念の根っこの部分も垣間見えましたね。
ただし、原作を知ってると少々矛盾点を感じる部分もあるかもしれません。おい、フレン…それはお前のやり方じゃなくね?ってところがありました。けど、そこは映画オリジナルの要素として流すのが正しいのでしょう。原作との“繋がり”を重視するよりも、映画単体として魅せるためには必要な行為であったと思いますから。実際、製作側も矛盾点について認識しているようですし。
戦闘シーンについても、なかなか良かったと思います。ユーリの型にはまらない独特の剣術も表現されており、クオリティは高かったと思います。さすがはプロダクションI.G.。欲を言えば、もっと特技やら術もバンバン出してほしかったかな?その辺は、あまり披露されていませんでしたからね。
まあ、今回はユーリとフレンの二人がメインということで、エステル、リタ、おっさん(レイヴン)辺りの出番は少なく、カロル先生、ジュディスは登場すら確認出来ませんでしたよ。ラピードは…超かわいかったwww
EDではゲームOPが流れるという粋な演出が見られます。とりあえず、これ見たらまたゲームがしたくなったかな。



主な登場人物と名言(?)

・ユーリ・ローウェル 「俺は間違ったことをしてるつもりはねえ」
 下町育ちの少年。新人騎士ながら言葉遣いは悪く、色々と厄介ごとを引き起こす問題児です。ただ、義に熱く自分なりの正義と信念を持っており、そのための行動力は並外れたものを持っています。とりあえず、騎士団の中での彼の役割は犬の世話係w 隊長からは、軍用犬ランバートとその息子ラピードの世話を言い渡されてます。

・フレン・シーフォ 「実力で手に入れますよ」
 ユーリの幼馴染。ただし、性格は彼とは正反対であり、こいつの場合は一言で言うなら真面目な堅物。規律こそが正義であり、その枠からはみ出すユーリには常々憤りを感じています。今回、彼の亡き父親について色々と語られましたが、今の彼の性格にはその父親が大きく影響しているのは間違いないでしょう。

・ナイレン・フェドロック 「俺達の仕事はかしこまって整列することじゃねえだろ」
 ユーリ、フレンが所属する部隊の隊長。大雑把なのか、相当の度量の持ち主なのか、よく分からないような部分があります。とある事件の経験を後悔していて、規律よりも大事なことを見出しました。どちらかというと、フレンよりもユーリ寄りの考えを持った人ですね。

・ヒスカ&シャスティル 「セクハラね」「セクハラだわ」
 ユーリ、フレンの先輩であり、監督役でもある双子の姉妹。顔も性格もそっくりで、初めは私も見分けが付きませんでしたが、二人の間で明らかに違う特徴をナイレン隊長が教えてくれました。曰く、でっかい方と小さい方で見分けるべし!ユーリは何のことか分かっていなかったようでしたが、フレンはバッチリ気付いてましたね。真面目な振りしてこのスケベ!w

・メルゾム・ケイダ 「子分の仇もとらなくちゃならねえ」
 街のギルドを仕切る首領。なかなか男気溢れる豪快な人物で、ギルドに喧嘩を吹っかけたユーリのことを気に入ります。ナイレンとは旧知の仲みたいで、騎士団とギルドで持ちつ持たれつの間みたいです。



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