超訳百人一首 うた恋い。
2012年 全13話


評価 75点

作品解説

 超訳百人一首 うた恋い。 一(完全生産限定版) [Blu-ray]
アニプレックス (2012-09-26)
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百人一首を題材としたオムニバスのショートストーリーアニメ。
私自身、百人一首にあまり興味が無いので初めは期待していなかったのですが、見てみるとこれが意外と面白かったんです。これまでこういうジャンルの作品は無かったので、何処か新鮮に見えましたね。
六歌仙を中心とする人間関係で廻っていく前半…そして藤原家を中心とする人間関係で廻っていく後半…舞台こそ途中で変わりますが、どちらも恋の歌をテーマとしたストーリーが繰り広げられます。解説役の藤原定家も言っていましたが、百人一首は恋の歌が多いようですからね。やはり、人間ってのは昔から恋バナで盛り上がるんでしょうw
それで、この時代の恋愛模様というのが中々面白いんです。この時代ならではのしがらみの中で、上手くいく恋…駄目になる恋…そういった中で生まれた様々な感情が「歌」となって紡がれていく様は素直に楽しめました。まあ、超訳と銘打っているだけあって、なかなかに愉快な解釈がなされているところもあるのですが、それはそれで現代人にも取っ付き易い仕様になっていて面白いと感じました。
そういや、少し前にちはやふるを見ていたので、1話から「ちはやふる〜」の歌が出てきたときはテンション上がりましたね。つか、その歌の解釈がド下ネタでワロタw これって本当にそんな意味の歌なの??もう、ちはやふる2期を真面目な目で見られません。業平の顔が過ぎってしまいますwww
あと気になったのが主題歌…OPはともかくとして、EDが英語ラップなのは雰囲気ブチ壊しでしょう。せっかく、物語を堪能して少し雅やかな気分(w)になっていたのに、EDが始まった途端に一瞬で現実に引き戻され、余韻もあったものではありませんw まあ、案内役の藤原定家が金髪碧眼で外人にしか見えないとか、時代にそぐわぬ物言いや格好をしている等、色々突っ込みどころはある作品なので、ネタとして狙っていたのでしょうかね?確かに、題材が地味でオタク受けしそうに無い作品なので、そういうインパクトも必要でしょうから。



主な登場人物と名言(?)

・藤原定家 「ボクが選びました(ドヤッ)」
 百人一首の選定者にして、この作品の案内役。初っ端から金髪碧眼というスタイルで驚かしてくれましたが、以降も冒頭で愉快な格好を披露してくれます。基本は案内役ですが、最終話ではこいつ自身が主人公となって物語を紡ぎます。

・宇都宮頼綱 「私が依頼しました(ドヤッ)」
 もう一人の案内役。自分の別荘の障子を飾る色紙型の製作を定家に依頼したことから、百人一首が生まれます。

・在原業平 「お帰りなさい」
 六歌仙の一人。平安を代表とするプレイボーイとして名高く、高貴な女性とも浮名を流しています。

・文屋康秀 「世の中つまらんなぁ」
 六歌仙の一人。言葉の使い方が独創的で歌人として名を残します。小町に好意を持っている?

・小野小町 「殿方に迂闊に顔を見せるのは、はしたないでしょう」
 六歌仙の一人で唯一の女性歌人。その美しい容姿は多くの男達を虜にし、帝からも寵愛を受けます。



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