タイタニア
2008年 全26話


評価 50点

作品解説


宇宙の大部分を支配するタイタニア一族に対し、反旗を翻す一部の勢力がいた。だが、それが銀河に激動の時代を呼び込むことになるのだった。


ねえ、これっていつ2期やるの〜?
…ええ、すんごい中途半端な終わり方でした。まあ、原作が未完の状態で長年放置されているので、こうなる可能性も予想はしてましたが、その不安が見事なまでに適中。物語の途中でぶったぎられて終わりました。
ここまででも何らかの見所があればまた違ったのでしょうが、本格的に話が盛り上がるようなところまで話が進んでないからな〜。銀英伝で言うところの、ラインハルトとヤンがまだ戦っていない状態で終わりましたからね。
つか、私は問いたい。こうなることが分かっていて、何故この作品をアニメ化した?何らかの目算があっての決定なんでしょうが、これを見せられて視聴者はどうしろと…(汗)
もはや原作が完結する見込みの無い以上、アニメに期待していたファンもいたと思いますよ。今更、原作者放置作品を敢えてアニメ化したということは、田中芳樹氏の原案を元にラストまでやってくれるのではないか…と。けど、結局は何の対策もされること無く、中途半端に終わってしまい失望でしたね。
ということで、内容的に語ることはほとんどありません。雰囲気的には、劣化銀英伝と思っておけば間違いないでしょう。どうも、あちらに比べると登場人物の魅力が薄いんだよな…“クセ者”的な存在がほしかったです。



主な登場人物と名言(?)

・ジュスラン・タイタニア 「タイタニアなくとも、人の歴史は変わらない」
 タイタニアの次期藩王候補である四公爵の一人。政治・外交を担当しており、タイタニア一の切れ者と噂されています。次期藩王に一番近い位置にいるようにも見えますが、本人は藩王への執着は意外と薄く、今のタイタニアに疑問も抱いているようです。この人とヒューリックの戦いが行われなかったことにガッカリしたのは、私だけではないはず!

・アリアバート・タイタニア 「哀れな道化に過ぎぬではないか」
 タイタニアの次期藩王候補である四公爵の一人。軍事を担当しており、初っ端でヒューリックと激突しますが惨敗。しかし、この敗戦をきっかけに一回り成長することになります。四公爵の中ではジュスランと交流があり、次期藩王には彼が相応しいと考えているようです。

・イドリス・タイタニア 「タイタニアの全てを握るのはこの私だ」
 タイタニアの次期藩王候補である四公爵の一人。次期藩王の座を狙っており、他の公爵をあからさまにライバル視しています。こいつが他の公爵と内輪もめを起こすのは、もはや時間の問題に見えましたが…?

・ザーリッシュ・タイタニア 「命と名誉にかけて」
 タイタニアの次期藩王候補である四公爵の一人。猛将と名高い軍人であり、知性派の多い公爵の中で根っからの武闘派気質です。まあ、どんなに武力があったとしても相手の知性でそれが覆されることが多いので、ある意味この手のタイプは可哀想かもw

・アジュマーン・タイタニア 「宇宙はタイタニアと共にある!」
 タイタニアの現藩王。タイタニアがゆっくりと衰退していくことを恐れており、強力な敵の存在を待ち望んでいるようにも見えました。

・バルアミー・タイタニア 「タイタニアを内部から破壊し、そして…」
 藩王の兄であるエストラードの長男。父親の今の境遇を快く思っておらず、内にクーデターの思いを秘めています。ジュスランの副官となってタイタニア中枢部に近づきますが、何故かリディアの子守をする羽目に…

・リディア 「何故、こうも大人はタイタニアが好きなのかなあ?」
 タイタニアの支配下にある弱小王国のお姫様(10歳)。人質のような形でタイタニアに連れてこられますが、本人はかなりしっかりしたお子さんで前向きに日々を過ごしています。ジュスランの保護下にあり、彼女の子守役は主にバルアミーが行ってました。

・ファン・ヒューリック 「なるようにしかならないのが、世の中だからさ」 
 銀英伝でいうところのヤン・ウェンリー的な存在。あらかじめ、負けが約束されていたタイタニアとの戦いで勝利してしまったため、その名は一気に広がって反タイタニア勢力における象徴的な人物となってしまいます。しかし、本人はいまいちヤル気がなく、あまりタイタニアとは関わり合いになりたくないと考えているようですね。

・リー・ツァンチェン 「歴史の変革をこの目で見てみたいだけだ」
 海賊船団を率いるリーダーであり、ドクター・リーと呼ばれる切れもの。タイタニアの滅亡を自身の研究テーマとしており、そのためヒューリックに対して強い興味を持っています。



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