トライガン
1998年 全26話
作品解説 | ||
TRIGUN DVD-BOX LIMITED EDITION posted with amazlet at 10.05.15 flying DOG (2010-04-14) 売り上げランキング: 772 ヒューマノイド・タイフーンと呼ばれ、街に破壊をもたらす凄腕ガンマンのヴァッシュ・ザ・スタンピード。そんな彼の監視役として、保険会社から2人の女性社員が派遣されるのだった。 ガンアクションものの金字塔。この手のジャンルが好きなら、とりあえずこれは見ないと駄目でしょう。 前半はオムニバス形式で、ギャグも絡めた小悪党退治みたいな感じで話は進んでいくのですが、後半からは凄くシリアスになっていきます。扱っているテーマ上、重苦しい雰囲気の内容にもなるのですが、そこから展開されるシナリオにどんどん惹き付けられていきましたね。 なんつーか、命の価値というのをまざまざと見せ付けられた気がします。主人公が殺さずの誓いを立てているので、そういうところで「死」というものの重みをより強く感じさせるような話になっていました。特に、終盤の出来は極上クラスでしたね。極限の選択を強いられるヴァッシュの苦悩というのがはっきりと伝わってきて、凄く興味深く見ることが出来ました。最初、思っていた以上に奥深いシナリオでしたよ。 ただ、せっかく主人公が殺さずで頑張ってるのに、その帳尻合わせとして結局別の奴があっさり始末をつけてるのはどうかとも思いましたね。まあ、そうしないことにはいつまでも敵が残って話が進まないので、ある意味これはしょうがないのかもしれませんけど…。 ちなみに、アニメ放映段階で原作は終わっていなかったのですが、この作品はキチンと物語を完結させています。原作者による原案を元に、脚本の黒田さんがラストまで書き上げたそうです。ということで、一応原作者も絡んでいるストーリー展開なので、これなら原作信者の方も許せる…のかな?まあ、個人的にはこうやってちゃんと終わらせてくれてる方が、すっきり出来ていいんですけどね。 |
||
主な登場人物と名言(?) | ||
・ヴァッシュ・ザ・スタンピード 「奴に会うまで、俺は、立ち止まるわけにはいかないんだ」 ラブ&ピースな平和主義者。凄腕のガンマンなんですが、決して相手を殺したりはせず、死者を出すことも絶対に避けようとします。そのため、自分が傷付くことも多々あり、体には無数の傷あとが残されています。トラブルによく巻き込まれたり、自分から首を突っ込んだりして、それが大惨事に繋がることもしばしば…故に、ヒューマノイド・タイフーンと呼ばれて、局地災害指定まで受ける羽目になるのでした。 ・メリル・ストライフ 「やめにしませんか、そんな生き方」 ベルナルデリ保険協会の外交員。各地で被害を引き起こすヴァッシュを監視するために、彼のことを追い回して一緒に旅をすることになります。初めはヴァッシュに対してあまりいい感情は持っていませんでしたが、彼の人柄と生き方を知って徐々に惹かれていきます。前半はキレやすい性格でしたが、後半では傷付いた彼のために献身的な姿を見せていました。 ・ミリィ・トンプソン 「あの人が帰ってくるまでここにいます」 メリルの後輩のデッカイお姉ちゃん。彼女と共にヴァッシュの旅に付いて行きます。子供好きみたいなんですが、むしろこいつ自身が子供のようなところがありましたね。天然ボケにも見えますが、妙に鋭いところもあったり。 ・ニコラス・D・ウルフウッド 「迷える子羊達を救う愛の戦士や」 関西弁を喋り、妙に馴れ馴れしいところがある牧師。ただ、やけに銃の扱いが上手く、戦い慣れていたりするものだから、これで聖職者とか言われても胡散臭いですよw ヴァッシュの良きパートナーとして共に色々な事件を解決していきますが、彼の「殺さず」のやり方には少なからず疑問も抱いているようです。 ・ミリオンズ・ナイヴズ 「あんな不完全なものと一緒にするな!」 ヴァッシュと深い関わりがある人物。回想ではよく出てきていましたが、実際に登場したのは終盤になってからですね。それまでは部下のレガート達を動かし、ヴァッシュとの接触はあくまで間接的なものでした。 ・レガート・ブルーサマーズ 「終わりの日はすぐそこまで来ている。だから…」 ナイヴズの腹心。GUNG-HO-GUNS(ガンホーガンズ)という戦闘集団を使い、ヴァッシュに対して様々な攻撃を仕掛けてきます。自身は他人を操る能力を持っており、その力でヴァッシュを肉体的にも精神的にも大いに苦しめました。 ・レム・セイブレム 「ヴァッシュ、ナイヴズを…」 故人。今のヴァッシュの生き方に大きな影響を与えた女性です。結局、レムが最後に残した言葉(ナイヴズを…の後)は何だったんだろうな?まあ、何となくは想像付きますけど。 |
||