トップをねらえ!
1988年 全6話


評価 90点

作品解説

 トップをねらえ! Blu-ray Box Complete Edition (初回限定生産)
バンダイビジュアル (2012-02-24)
売り上げランキング: 31

宇宙パイロットを目指すタカヤ・ノリコは、沖縄女子宇宙高校…通称「沖女」へと入学します。そこで出会ったコーチと共に先行遊撃マシン兵器部隊「トップ」を目指すのでした。


熱血スポ根(?)ロボットアニメ
最初のシーンから度肝を抜かれました。なんと、ロボットが腕立て、腹筋、なわとび、さらには組み体操までやっちゃってます(笑)。なんなんじゃこれ〜!操縦技術の訓練としても、もっと実用的な動きをしましょうよ。単調運動の繰り返しをロボットで行っても、多分操縦は上手くなりませんよ。いや、百歩譲ってそれが操縦技術の向上になるとしましょう。けど、それに負荷をかけるというのは一体どういう意味を持つんです?ロボットでのランニングや腕立てに、重りを付ける必要なんてまったくないでしょう。まさか、ロボットそのものを鍛えているわけでもあるまいし…(汗)
いや、冷静に考えれば相当おかしい行為です。しか〜し!私はそんなぶっとんだものが大好物だったりします(笑)。どうせおかしなことするなら、これくらい突き抜けててくれたほうが楽しめますからね。
まあ、そんなおかしな話は前半だけで、中盤以降はシリアスな話が続きます。人類の存亡を懸け、億単位の宇宙怪獣と戦うガンバスター…って凄いシチュエーションだよ。圧倒的な数の敵を前にして、あのガンバスターの強さ、そして熱さには惚れ惚れしましたね。マジ痺れる〜
そして、この作品を語る上で忘れてはならないのがウラシマ効果(光速で移動する物体は、時間の流れが遅くなる現象)。これによって、主人公達は周囲の時の流れと別の時間を生きることになります。地球の友達がどんどん年を取っていく中、自分達だけがそれに取り残されていく様はもうせつなすぎます。ラストシーンも必見!熱いだけではなく、予想以上の感動があった名作でした。
それで、これを見て疑問に思ったことなんですけど、何で最終回だけワイドサイズ白黒画面なの?あと、主人公「タカヤ・ノリコ」、声優「日高のり子」、主題歌「酒井法子」、なんでこんなに「のりこ」にこだわってんだ?



主な登場人物と名言(?)

・タカヤ・ノリコ 「奇跡は起きます、起こしてみせます!」
 亡き父の影響で、宇宙パイロットを目指す少女。沖女の中でも落ちこぼれでしたが、コーチとの特訓で徐々に力をつけていきます。その後、お姉さまとのパートナー解消、恋人の死などの苦難を乗り越えて一人前のパイロットになっていきます。後半は、かなり頼もしいって思えるくらいに成長してましたね。また、声優の日高のり子さんの熱演は素晴らしく、戦闘シーンを増やしてもっと技の名前を叫んでほしいと思ったくらいです。ちなみに、ノリコで最も印象に残ってるのは、やっぱり胸…ですかね(爆)。やたらと揺れたり、トップレスシーンがあったりしました。

・アマノ・カズミ 「それが、あなたと同じ時を生きる唯一の方法なのね」
 皆の憧れのお姉さま。天才肌に見えますが、努力の人です。彼女の秘密特訓シーンで、鉄下駄を履いて階段を上っているところは、彼女の優雅さとはあまりにもミスマッチで思わず吹き出してしまいました(ここ、笑うとこでいいんですよね?)。愛するコーチの余命が少ないことを知りながら、宇宙へと戦いに赴く彼女の姿はせつないです。ウラシマ効果により地球では半年が経つ計算で、二度とコーチに会えないかも知れないんですね。それでも彼女は、涙を流しながら戦いました。

・ユング・フロイト 「天才の名はダテじゃないわ」
 自他共に認める天才らしいです。かなり負けず嫌いの性格で、カズミやノリコに戦いを挑んだりもしてました。そんな彼女の悩みは、胸が重いこと。そう、彼女はナイスバディの持ち主でもあり、お風呂でそのスタイルを惜しげもなく披露してくれちゃうサービス満点少女なのです(笑)。ちなみに彼女もコーチを狙っていたみたいですね。

・オオタ・コウイチロウ 「零れた水は、また汲めばいい…それだけだ」
 ノリコの父親が艦長を務めた、戦艦「るくしおん」の生き残り。ある計画を実行するため、ノリコ達のコーチとして赴任してきます。一見冷徹なように見えますが、口を開けば素晴らしき名言をガンガン連発しちゃってくれます。いや〜この人マジ熱すぎ!しかし、彼は宇宙放射線病という不治の病を抱える身であり、余命は長くないのでした。

・ヒグチ・キミコ 「あの子には、未来がほしいの」
 沖女でのノリコの友達。しかし、ノリコが一度宇宙から帰ってくると、ウラシマ効果により地球では10年が経過しており、彼女はお母さんになっていました。そして、再びノリコが宇宙に出ることで、彼女達の年齢差はますます広がっていくのでした。最終決戦時は、彼女の子供とノリコがほぼ同年齢になってましたね。しかし、二人の間には変わらぬ友情がありました。

・タシロ艦長 「なんてこった」
 ヱクセリヲン艦長。やっぱこういう渋めのオヤジこそ、艦長にふさわしい!キュートな女艦長さんもいいんだけど、やっぱりこの人みたいな存在こそ本物って感じがしますね。しかし、この人はいつも驚いてばっかりだ。



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