TIGER & BUNNY
2011年 全25話
作品解説 | ||
TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) 1 [Blu-ray] posted with amazlet at 11.09.23 バンダイビジュアル (2011-05-27) 売り上げランキング: 294 都市シュテルンビルトでは、様々な人種・民族・「NEXT」と呼ばれる特殊能力者が共存し、その能力を使って街の平和を守る「ヒーロー」が存在した。 アメコミ風のヒーローが活躍する王道ストーリーですが、なかなか楽しめる作品でした。 とにかく、キャラクターが最高です。8人のヒーローにはそれぞれスポンサーが付いており、我々に馴染み深い企業のロゴを付けて戦うという設定はインパクトありました。さらに、ヒーローも人気商売という扱いになっており、自分のグッズが売れ残る不人気ぶりに嘆くオッサンの哀愁等は面白かったです。 また、各ヒーローもすごく個性的であり、それぞれの色を上手く描けていたと思います。まあ、2クールもやったのに個別エピソードの無い不遇なヒーローもいましたが、活躍できないことが個性になっていたヒーロー(牛角さん)もいたりしましたしw あとは、主人公が子持ちのオッサンというところも個人的には楽しめました。最初に王道ストーリーとは言いましたが、実はこれバクマンで言うところの「邪道な王道」ってやつで、週刊少年ジャンプでは連載できないタイプ(ヤングジャンプ寄り)の作品なんです。まあ、相棒(バーナビー)の方は真っ当にヒーローの王道をやってるわけですが、主人公の方は妙に人間臭くてヒーローとしては邪道なんですよね。 ちなみに、その主人公と相棒の関係性ですが、若者とオッサンが最初は幾度も衝突するものの、共に戦うことでわだかまりも消えて信頼関係が生まれていく…まあ、テンプレ通りの流れになるわけなんですが、それにしてもバーナビー君はデレすぎです!お姫様抱っことかしているし、なんだか腐女子の方々が喜びそうなシチュ満載だな〜と思いながら見ておりましたよw とまあ、キャラクターの描き方は良く出来ているのですが、この作品には少し残念なところもあり、ストーリーの要所…テンションMAXのところでちょいちょいチープな展開があるんですよね。途中までは上手いこと盛り上げてくれるのですが、最後の落としどころが肩透かしというか、雑というか…見ていてそこがかなり目立っていたので、胸を張って名作とは言い切れないところがあります。結構好きな作品なんですが、その辺はしっかり点数に反映しています。 あとは、2期ありきの中途半端さが目に付きました。ルナティックやウロボロス等、まだ片が付いていないことが色々あるんですよね。まあ、実際に2期をやるかどうかは分かりませんが、もしやるなら今度はキャラクターだけではなく、そのキャラを生かすためのストーリーにも注意を払ってほしいです。 |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・ワイルドタイガー/鏑木・T・虎徹 「ワイルドに咆えるぜ!」 既にピークを過ぎた感のある中年ヒーロー。正義感の強い熱血漢で、一般市民を守るためなら器物破損もためらわない大胆な行動から「正義の壊し屋」の異名を持ちます。妻とは既に死別していますが、実家には9歳になる娘がいます。NEXT能力は5分間だけ身体能力が100倍になる「ハンドレッドパワー」。 ・バーナビー・ブルックスJr. 「あなたはもう時代遅れなんですよ」 タイガーとパートナーを組むことになったスーパールーキー。クールな現実主義者であり、虎徹とは意見の違いから度々衝突することになります(…が、それは後のデレのためのツン部分ですw)。ヒーローになったのは両親を殺した犯人を見つけるためであり、今は復讐することを生きる糧として行動しています。NEXT能力は虎徹と同じ「ハンドレッドパワー」。 ・ブルーローズ/カリーナ・ライル 「私の氷はちょっぴりコールド、あなたの悪事を完全ホールド」 歌って踊れるヒーロー界のスーパーアイドル。元々は歌手志望でしたが、所属事務所に歌手になる条件としてアイドルヒーローになる事を提示された為、不本意ながらそれを受け入れます。バーナビーに次ぐツンデレキャラであり、虎徹への対応が段々面白いことになっていきます。バツイチ落とすの頑張ってくださいw ・ロックバイソン/アントニオ・ロペス 「君のお父さんはヒーローだ」 通称「牛角さん」。見た目は強そうなんですけど、完全にネタキャラ化していますね。虎徹とは長年の親友であり、良きライバルでもあるベテランヒーローなのですが、ドジっ子属性(笑)があってヒーローランキングは下位の方。NEXT能力は「頑強な皮膚(堅い)」。 ・スカイハイ/キース・グッドマン 「ありがとう、そしてありがとう」 ヒーローランキングのトップに君臨し、老若男女に絶大な人気を誇る「キング・オブ・ヒーロー」。真面目で努力家なのですが、凄まじい程の天然キャラなところが親しみ持てますね。NEXT能力は「風を操ること」。 ・ドラゴンキッド/ホァン・パオリン 「別に可愛いなんて思われたくないもん」 幼少時から格闘技の英才教育を受けたカンフーの使い手。ボーイッシュで自分の可愛さを自覚してないところが可愛いですねw NEXT能力は「雷を操ること」。 ・折紙サイクロン/イワン・カレリン 「カメラに見切れる時は、ロゴを目立たせるでござるよ」 ヒーローとしての活躍よりも、TVにスポンサーロゴをアピールすることに執念を燃やす「見切れ職人」。そのため、ヒーローランキングではいつも下位となっています。NEXT能力は「擬態化」。自身、ヒーローに向いてないのではないかと悩むこともありましたが、この能力は相当便利だと思いますけどね。 ・ファイヤーエンブレム/ネイサン・シーモア 「火傷じゃすまないわよ」 えと…このねーさんは女性陣に入れときゃいいのかな?w まあ、いわゆるオカマさんなわけですが、冷静さを失うと、たまに本性(ドスの利いた声)が飛び出します。NEXT能力は「火を操ること」。ちなみに、個別エピソードが無いのは、こいつと牛角さんだけなんだよな(汗) ・ルナティック/ユーリ・ペトロフ 「タナトスの声を聞け」 自身の正義に基づき、殺人犯たちの死をもって粛清とするダークヒーロー。既存の8人のヒーローとは思想がまったく違うため、しばしば対立することもあります。つか、ルナ先生はやってることはシビアなんですが、発言が一々厨二的なものだから、どうも愉快な人のイメージが…w NEXT能力は「青い火を操ること」。 |
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