テルマエ・ロマエ
2012年 全3話


評価 75点

作品解説

 アニメ テルマエ・ロマエ T【Blu-ray】
東宝 (2012-04-20)
売り上げランキング: 4010

西暦130年代の古代ローマ。浴場を専門とする設計技師ルシウスは、事務所と喧嘩別れしたことで失業状態に陥ってしまう。そんな時、シリウスは友人と共に赴いた浴場から、見たこともない様式の浴場へと飛ばされてしまうのだった。


FLASHアニメという手法に加え、古代ローマの風呂をテーマにした内容というまさに異色なアニメです。
毎回、主人公が未来(日本)に飛ばされて、そこで見つけた新しいアイディアを古代ローマに持ち帰ってくるという完全ワンパターンなのですが、全3回という短さが幸いして飽きることなく見れました。多分、あと10回(1クール)やっていたら飽きてた可能性が高いでしょうねw まあ、自分の中ではハマリかけ…ピークの時に終わっちゃったので、もう少し見てみたかったという気持ちは十分ありますけど。
この作品の感想を一言でいうと、センスが素晴らしかったです。ふざけた作品かと思いきや、古代ローマの風呂文化を中心とした世界観や、現代日本との文化の違いが割としっかり描けていて興味深く見れましたし、独特なシュールな笑いも楽しめました。我々が日常的に目にしているものに対し、シリウスが一々大げさに驚いてくれるのは面白かったし、言葉がまったく通じていないはずの古代ローマ人と現代日本人が何だかんだでちゃんとやり取りできているところが微妙にツボでしたw
そして、賛否両論あるだろうフラッシュアニメという手法についてですが、個人的にはこれはこれでアリかと思っています。フラッシュアニメ=手抜きという印象を持たれる方も多いと思いますが、特に動きを必要とするアニメでも無いし、この手法ならではの味わい深さとでもいうのでしょうか?そういったものを楽しむことが出来たと思います。
まあ、なかなか面白さを説明するのが難しいタイプの作品なので、あまり上手くは紹介できていないと思います。私も理屈ではなくもっと感覚的なところで惹かれた作品なので、原作を知らない人には一度見てみることをオススメしておきます。なかなか斬新な作品ですよ。



主な登場人物と名言(?)

・ルシウス 「ここは、何処なんだー!」
 浴場を専門とするローマの建築技師。浴場の建設について悩んでいたところ、何故か現代日本の風呂へ飛ばされてしまい、そこで目にした様々なものに対してカルチャーショックを受けることになります。後日、日本で見たもの(食べたもの)をローマで再現して一躍名声を得ていくのですが、古代ローマという環境で曲がりなりにもそれを再現できるこいつの能力はそれだけで凄いです。決してパクるしか能の無い男ではありませんよw 特に食べ物についてなんか、素人では未知の味に対して食べただけで再現なんて不可能だと思います。ある意味、料理人としても大成できたかもしれませんねw



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