天地無用!魎皇鬼(第3期)
2003年 全6話+1話
作品解説 | ||
天地無用OVA第3期。いや〜こりゃなかなか酷いわ。原作者の自己満足を嫌というほど味わされました。 この作品で一番悪かったのはその構成でしょうね。ここがしっかりしていれば、もう少しまともに見れたかもしれません。1話〜5話まで大して話を進めず、どうでもいいような話ばっか。しかも、シナリオも何か適当にやってるな〜ってのが、ひしひしと感じられるような出来でした。本来なら、ここでもっとやらなきゃいけないことがあったでしょうに。 さらに、今回の話は他の色々な作品(小説、GXP、原作者の同人誌等)を知っていないと分からない部分も多く、この作品単体では楽しみ辛いものなんです。これまでのOVA(第1期、第2期)を見ていたとしても、それだけじゃあ付いていけません。ほんと視聴者に優しくないアニメだよ。とりあえず、どの作品に繋がってるのか分からないような伏線を張るのはもう止めてくれ…こちらでは回収し切れませんから。 そして、これらのツケが回ってきたのが最終第6話です。ここでようやく一番重要な話が動き出すのですが、超とんでも展開のオンパレード。膨大な裏設定をただ無秩序にこちらに開放してきて、こんなもの最早収拾が付きません。 多分、小説とか読んで予備知識があればまた少し違ってくるのかもしれませんが、それほど深い知識の無い私にとっては意味不明なことばかりで、何かもう付いていく努力をするのも馬鹿らしく感じられましたね。展開の繋がりからして理解出来ず、考えを巡らす余地すらありません。しかも、オチも何か超適当で見ていてげんなりさせられました。第2期の終了から8年も待たせてこれとは…完全にやっちゃいましたよ。 こんな従来の天地とはまったく異なる路線で、しかもメインヒロインである魎呼や阿重霞の見せ場がまったく無い作品なんて、一体誰が望んでいるというんでしょうか?少なくとも、これまでのファンが望んでいたものとはかけ離れた出来であったと思います。 |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・柾木 天地 「さあ、上手くやらなくちゃ」 1話〜5話までは、これまで同様に地味で印象薄い感じなのですが、最後の6話でとんでもないことになってました。というか、あまりにも凄いことになりすぎていて、いまいちその凄さの本質も掴みきれませんよ。まあともかく、二度とあんなことにならないように上手くやってくださいな。 ・魎呼(りょうこ) 「お前は、あたしのパートナー」 あんまり印象に残ってない…。1話で何故か母性に目覚めていましたが、あれは結局何だったんだろう?まあ、そんな疑問は6話の内容に比べたら、ほんっっっと些細なことなんでどうでもいいかw ・阿重霞(あえか) 「ここは不本意ながら私が…」 こいつこそ、今回まるで印象に残ってない。何かやってたっけなあ…(爆) ・砂沙美(ささみ) 「砂沙美、今のまんまがいいんだけどなあ」 砂沙美ちゃんつえー!!まさかプリティサミーに変身もせずに、生身であそこまで戦えたなんて…樹雷の血はダテじゃありませんねw あと、今回は津名魅として色々活躍してました。 ・美星(みほし) 「皆さんが何をおっしゃってるのか分かる?」 美星いいこと言った!今回ばかりはこいつに同意ですね。多分、この話は普通の人には分からんと思う。話の腰を折って正解かもしんないw ・鷲羽(わしゅう) 「どんなにテクノロジーが発達しても、自分の想いを人に伝えるのは難しいものよ」 この人って…凄い天才であることは間違いないけど、元々科学者なんですよね?なのに、何故あんなことになってんだ?女神って?もう設定に付いていけん(汗) ・神木 ノイケ 「お兄ちゃん…」 いきなり現れた天地の婚約者であり、今回のヒロイン。しっかりとしたお姉さんタイプで、何でもテキパキこなしちゃいます。こいつが目立ちまくってたせいで、魎呼や阿重霞が脇に追いやられる結果になりましたが、これは天地ファンにとっていいことなんでしょうかね?この人には色々秘密があるのですが、それに関してはまだしっくりきていません。 ・柾木 天女 「調子に乗るなよ」 これまたいきなり現れた天地の姉。ほんと唐突ですよ。思えば、既に2話の段階から視聴者を置いてけぼりにする兆しはあったんだよなあ…。その姿は天地の母親そっくりで、生前はたまに入れ替わってたりもしてたらしい(汗) ・Z(ゼット) 「お前達には、俺は止められまい」 とんでもないのが出てきました…なんと、天地以外に光鷹翼を自力で作り出せる奴がいたんです。しかも、片手で月を破壊とか明らかに強さのインフレがヤバイことになってます。もうどうにでもしてくれやw ・訪希深(ときみ) 「揺れている…超次元が揺れている」 創生の三女神の一人。第2期の時から登場していて、なんとなく悪の親玉的な立ち位置かと思っていましたが、簡単にそうとは言い切れないみたい。 |
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