天地無用!魎皇鬼(第1期)
1992年 全6話+1話


評価 65点

作品解説

天地無用!魎皇鬼OVA 天の巻
ジェネオン エンタテインメント
発売日:2004-12-22

神社の祠に忍び込んだ天地は、先祖が封じ込めたという「鬼」の封印を誤って解いてしまう。そこから、彼の周りでは次々と騒動が巻き起こるのであった。


メディアミックスといえば、この天地無用!シリーズですね。色んな媒体で様々な作品が発表されていて、最早どれがどの系列やら私もよく分かんないです(汗)
設定面も細かく見ていけば凄いごちゃごちゃしていてややこしいのですが、まだこの辺なら大して問題ないでしょう。この先、話が進んでいきキャラが増えていくと、人間関係がやけに複雑になっていきます。色々把握するには小説も読んだりしないといけないし、踏み込んでいけばかなり深〜い世界になってますからw
で、このOVA第1期は天地シリーズの中でも本家になっているものと思うので、まずはこれを見なきゃ始まりません。
基本的にこの作品、ハーレムアニメの元祖らしく女の子が一杯。そんでもって主人公がやたらとモテモテであり、毎回ドタバタ騒ぎを繰り返しています。こういうノリが好きな人なら何も考えずに楽しめるでしょうが、個人的にはいまいちだったかな。とりあえず、女の子をどんどん登場させとけばそれでいい…みたいな安直な空気が気に入りませんでした。女性キャラクターのインパクトで誤魔化してはいますが、ストーリー自体は特に注目すべきところは無いし、ギャグのセンスもちょっと古臭く感じましたし(汗)
それで、後半になるとシリアスな戦いが行われるのですが、ここで主人公が大した説明も無くいきなり変身して、無茶苦茶強くなるんですよね。少年漫画的な超ベタな展開なんですが、一応それなりには盛り上がったのでまあ良しとしておきます。物語を引き締めるには、ハーレムだけでなくこういうのもやっぱ必要なんでしょう。
ただ、今回個人的に一番面白かったと感じた話は、黒田洋介さん脚本のおまけの第7話なんですよね。やってることは前半と同じドタバタ劇なのに、ここが特に楽しめたのは何故だろう…?ようやく主要キャラが一通り揃って、それぞれの個性が上手く交じり合っていたというのもあるかもしれませんが、多分私の好みがあの人の作風とマッチしているからなんでしょうね。ちなみに、第2期はその黒田さんがメインで脚本だ。



主な登場人物と名言(?)

・柾木 天地(まさき てんち) 「見捨てるくらいなら、死んだ方がましなんだよ」
 見た目とか性格とか至って平凡で地味な主人公。これといって特徴が無いことが特徴かな?だけど、何故か無茶苦茶モテて、しかも無茶苦茶強くなる。視聴者からは、特別好かれるようなタイプでは無いかもしれないけど、周りの女の子キャラの魅力を打ち消すような邪魔はしていないので、とりあえずいてもOKって感じw

・魎呼(りょうこ) 「あたしが楽しむ前に、壊れるんじゃないよ」
 元宇宙海賊であり、天地の先祖である遙照によって祠に封印されていました。基本、大雑把な性格で本能のままに生きてるって感じがします。天地への想いは10年以上らしく、その間ずうっと見守っていたっていうんだから、意外と乙女な部分も持っているようですね。特技は浮遊と壁抜け…これは色々と悪さに使えそうな能力ですよ。

・阿重霞(あえか) 「私のこと、守ってくださるのではなかったのですか?」
 樹雷星の第一皇女。兄であり、婚約者でもある遙照を追って地球へとやってきますが、宇宙船が壊れてしまい天地の家に住むことに。そして、彼に惹かれていくのでした。お嬢様な外見とは裏腹にヒステリックで、犬猿の仲である魎呼との間にはいつも喧嘩が絶えません。この二人の天地争奪戦が見所の一つですね。

・砂沙美(ささみ) 「な〜にしてるの、お兄ちゃん」
 樹雷星の第二皇女。家事の得意な良く出来たお子さんなんだけど、ちょっと悪戯っ子な面も垣間見えていましたね。後にスピンオフ作品「プリティサミー」では主役を張ることになります。

・魎皇鬼(りょうおうき) 「みゃお〜ん」
 宇宙船なんだけど生き物。ネコだかウサギだかよく分かんないような姿をしていて、その可愛らしさは他のどんな動物の追随をも許しませんw 一応、この作品のサブタイトルにも魎皇鬼なんて付いてますが、何故付いているのかは不明。マスコットキャラだからか?

・美星(みほし) 「あら…それは大変ねえ」
 ギャラクシーポリスという宇宙の犯罪を取り締まる組織の刑事。ただ、この子はかなりの天然ボケで、トラブルの原因になることもしばしば…。それに伴い、偶然とんでもないこと(良いことも悪いことも含め)をやらかすことが多く、ある意味では天才なんです。しかし、本人には何の自覚も無いんですよね。

・鷲羽(わしゅう) 「私のことは鷲羽ちゃんって呼んで」
 宇宙一の天才科学者。魎呼と魎皇鬼の生みの親らしいです。登場が遅かったので、本編での見せ場はほとんどありませんでしたが、おまけではっちゃけていました。天地の精子を、あらゆる方法(フルコースw)で採取しようとしていたところが印象的ですね。

・柾木 勝仁(まさき かつひと) 「馬鹿もん!未来は自分の手で掴むもんじゃ」
 天地の祖父。彼に剣の稽古をつけたりして、年寄りながらもかなりの実力を窺わせていますが、実はこの人…

・神我人(かがと) 「ぶるらあああああああっ…」
 指名手配中の宇宙海賊。全宇宙を支配する力を手に入れるために行動しており、樹雷の「皇家の樹」の力も狙っています。こいつで印象に残っているのは、キャラ的な性格とか行動とかではなくって、やっぱりその「声」だな。若本ボイスで「ぶるらあああああ…」なんて叫ばれた日にゃあもう…w



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