となりの怪物くん
2012年 全13話


評価 65点

作品解説

 となりの怪物くん 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
アニプレックス (2012-11-21)
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水谷雫は高校へ入学して間もなく、担任から依頼されて隣の席の問題児・吉田春にプリントを届けに行くことになるのだが、そこで友達のいない春から気に入られてしまうのだった。


怪物くんとタイトルにあるように、大分変わった男の子とのドタバタ恋愛劇がメインになったお話。少女漫画原作ということですが、基本はコメディチックに描かれており、セリフや話等で少女モノ臭くなりすぎずに割と普通に見ることが出来ました。(同時期にやっていた「好きっていいなよ。」は、男性の私にはちょっと肌に合いませんでしたが…w)
ヒロインの雫と怪物くんこと春ですが、どちらも人とのコミュニケーションに問題がある高校生です。春の方は、人とコミュニケーションを取りたいのですが、それが空回りして上手くできない。雫の方は、人とのコミュニケーションに意義を見出せず勉強を大事にしている。そんな二人が出会うことで、お互いが少しずつ変わっていくことになります。
この作品ですが、主人公である雫視点で話が進んでいき、彼女の心情は心の声としてたくさん語られるのでその変化は分かりやすいのですが、春の方は正直何考えているか分からないことも多いです。雫同様、視聴者も彼のことを掴みかねるといった状態であり、次に彼が何をしでかすかまったく分からないという、ある意味そこが面白さに繋がっていたところもありました。まあ、彼の行動には時折イラっとすることもあるんですけどねw
あとこの作品、最初の方こそ凄い勢いがあって、やりたいことをしっかりやってて面白いのですが、あとの話って結構流し気味なんですよね。なんだかんだで雫と春はお互いに好き合っているので、小さなすれ違いはあるもののこれ以上大きなドラマは無し。ということで、サブキャラへ徐々に焦点を当ててそちらの恋愛を匂わせているところもあったりするのですが、本作中では未決着。2期があってもおかしくは無いですが、面白さは落ちそうな予感がします。まあ、ハルの“怪物”っぷりを上手く扱うことで、もうちょっと見せられるかな?



主な登場人物と名言(?)

水谷 雫 「私、春のこと嫌いじゃない」
 年収一千万を夢に持ち、勉強にしか興味の無いクール系女子。しかし、春と知り合うことでペースを乱されっぱなしです。春のことは好きなんですが、彼の奇抜な行動や勉強との両立といった面から素直に受け入れられず、葛藤を覚えています。

・吉田 春 「俺はきっと、お前のことが好きだよ」
 雫の隣の席の問題児。イケメンで頭が良くて喧嘩が強いというアイドル要素を持ってはいるものの、いつもやりすぎてしまい問題を起こしてしまうため、クラスメイトからは敬遠されています。本人は友達が欲しくてたまらないのですが、上手く立ち回ることが出来ないでいます。

夏目 あさ子 「私、この通り可愛いじゃないですか」
 雫達のクラスメイトの美少女。友達が片思いしていた男子から好意を持たれることが多く、そのせいで女子からハブられるようになった経験があるため、男子からの好意は迷惑と斬り捨てています。現在も友達はいないため、ネットの世界に入り浸っています。

・佐々原 宗平 「ササヤンでいいよ」
 雫達のクラスメイト。コミュ障の多い登場人物の中で唯一顔が広くて友達も多いで常識人。人間関係についても敏感で空気の読める男です。変人の多いこの作品にとっては癒し的存在ですねw

・山口 賢二 「この俺がエリートじゃなくて、誰がエリートだっつー話だ」
 春の友達?の不良グループの一人。クールなエリートぶっていますが、雫のことが気になっていて可愛いところもありますw



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