デュラララ!!
2010年 全24話


評価 65点

作品解説

 デュラララ!! Blu-ray Disc BOX
アニプレックス (2012-05-23)
売り上げランキング: 10

東京・池袋では、正体不明のカラーギャング“ダラーズ”の存在が大きくなっていた。さらに、都市伝説“首なしライダー”の噂も囁かれる…


原作者がバッカーノ!の人ということで、あちらと同じようにたくさんの登場人物が織り成す群像劇が描かれています。
前半はメインキャラの紹介というような形で、毎回視点となる人物が変化していき、各々のエピソードが語られていきます。ただ、最初のうちは個々の繋がりがいまいち不明確であり、全体としてどういう話を展開していきたいのかが分かり辛く、盛り上がっていき難い印象でした。まあ、各キャラはそれぞれ魅力的に描かれていましたけどね。
で、中盤で一盛り上がりがあるのですが、そこは良かったと思います。個々に与えられたパーツが一つに組み合わさって物語の輪郭を映し出す時、全てが一点に収束してドーンと盛り上がる。これまで消化不良な思いをしていたのが一気に解消されました。ここで終わってもいいくらいでしたが、まだ2クール目があると…これは今後に期待してしまいましたよ。
ただ、その後がいまいちテンション上がらなかったんですよね…。
2クール目からの罪歌編はイマイチだったんですが、まあこれも次の話への繋ぎとして必要な部分。ラストの黄巾族編ではまた大きく盛り上げてくれるはず!と期待して待っていたのですが……あれ?結局、思ったほどデカイ波はこなかったぞ(汗)
決して面白くなかったわけではないのですが、2クール目は只でさえテンション低めの話が多く、ラストへ向けての溜めが膨らんだ分だけ期待がかかってしまいましたね。最後はもっと無茶苦茶やらかしてもよかったくらいなのですが、中盤の盛り上がりよりもショボくて正直肩透かしを食らった感があります。まあ、原作が終わってるわけでもないし、そこまで大きな盛り上がりは作れなかったのかな?
次回は面白くなりそうだ!という期待感を与えるのは凄く上手い作品だったのですが、高まった期待値と実際のギャップがマイナス点に繋がった印象です。



主な登場人物と名言(?)

・セルティ・ストゥルルソン 「自分で理解できないものを他人に教えることができるわけがない」
 池袋の生きた都市伝説“首なしライダー”。首なしってところに謎を踏まえつつ、その正体は人なのか人外なのか!?って、盛り上げていくのかと思いきや、普通に人外ってことで最初から決着してました。ということで、池袋というリアルな世界観を扱っているにもかかわらず、内容的にはリアルさなんて何処知らずのファンタジーものなんですよね。首が無いのに、所々で可愛らしさを感じることが出来るという、ある意味作中最強の萌えキャラですw

・竜ヶ峰 帝人 「人とは違う生き方をしてみたかった」
 真面目で平凡な高校生。見た目の印象からは温厚で変革を望まない性格に見えますが、本人は「非日常」の刺激に対して強い欲求を抱いている様子。同級生の杏里に好意を抱いていますが、告白は出来ずにいるようです。

・紀田 正臣 「何でも起こるのがこの街だからな」
 帝人の幼馴染。彼が池袋にやってくるきっかけを作った人物でもあります。軽い調子で女の子をナンパしたりと普段はおちゃらけた様子ですが、内側には何かを抱えているような様子も…

・園原 杏里 「何も起きない…何も変わらない…」
 帝人たちの同級生である巨乳ネガネ。大人しくあまり自己主張しない性格であり、誰かに依存することでこれまで生きてきたようです。まあ、セルティが一人で何でも出来てしまうので、こっちが守られ役のヒロインになると思うのですが、あんまり好きなタイプの性格ではなかったかな。

・折原 臨也 「人ラブ!」
 新宿を拠点に活動する情報屋。一言でいうと超ウゼー奴w 池袋で起きている主な事件の黒幕的存在と言ってもいいのですが、本人が直接関わるのではなく他人を誘導して事件を勃発させているから、あまりこいつ自身は痛い目にあってないんですよね。まあ、悪者はこれくらいウザイ方が分かりやすいけど。

・平和島 静雄 「俺は、暴力が嫌いだ」
 通称シズちゃん。多くの者が認める池袋最強の男であり、カラーギャング達からも絶対に敵に回してはいけない人間として恐れられています。臨也とは色々因縁があるようで、顔を合わせると殺し合う(笑)という犬猿の仲。

・岸谷 新羅 「一目見た時から…彼女に魅せられていた」
 池袋で仕事を営んでいる闇医者。セルティに対して並々ならぬ愛情を持っており、首が無くても愛しているようです。まあ、ちょっと変わっている奴ですが、その愛は本物みたいですね。現在、セルティと同居中。

・門田 京平 「今と明日からは逃げんじゃねーよ!」
 この作品で一番かっこいいアニキ。通称「ドタチン」w ぶっきらぼうですが人望があって、一緒につるんでる仲間が無茶しないように面倒を見ています。喧嘩も強く、筋の通らないことに対しては己の意思を貫く男気の持ち主。

・サイモン 「スシネタ ニ スルヨ」
 露西亜寿司の店員。おかしな日本語で客の呼び込みを行う陽気な人物ですが、この人絶対超強ぇだろ?ってオーラが滲み出ています。まあ、それが発揮されることはほんと少ないんですけどね。



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