デュアル!ぱられルンルン物語
1999年 全13話+1話
作品解説 | ||
ロボットの幻影が見える高校生・四加一樹は、真田博士によって並行世界へと転送されて、幻で見ていたロボットと実際に遭遇するのだった。 梶島正樹原作のロボット作品ですが、作風は完全に天地無用!ですね。もうこれも天地シリーズに含んでしまってもいいでしょう。 コンセプトであるハーレムどんちゃん騒ぎという部分は、当然あちらと繋がるものがあります。ただ、それだけでなく世界観的にも繋がりがあるような感じも…(光鷹翼とかありますし、GXPではこの作品に出てきたロボが登場)。まあ、あくまで裏の繋がりなので、例え天地を知らなくても全然見られるものになってます。 また、この作品はエヴァをパロってるような部分があって、そこんところの捉え方次第で評価は変わってくるかもしれません。特に作中で登場するロボット関連のところが、どう見てもあちらを連想させるようなものになってるんですよね。まあ、これはこれで面白かったので個人的にはアリかな?ハーレムエヴァと割り切って、それを許せる人ならば楽しめるでしょう。 ただ、そのロボットでの戦いが緊張感の無いノーテンキな陣取りゲームって感じなので、純粋にロボットアニメとして期待するのは間違いでしょうね。やはり、この作品はどう転んだところで本質はハーレムアニメでしかないんです。あくまで、ロボット云々はオマケみたいなもんですよ。 内容の方は、1クールということでほとんど中だるみが無く、なかなかテンポよく進んでいきました。まあ、設定面の深いところまでは語りきれていませんが、だらだらと2クールやるよりは良かったかもしれません。 とりあえず、天地が好きな人は見て損は無いと思います。そうでない人も、ロボットやパラレルワールド等の設定面で楽しめるかもしれないので、ハーレムものと毛嫌いせずに見てみるのもよろしいかと。 |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・四加 一樹(よつが かずき) 「現実じゃないってことは分かってるんです。でも、リアルすぎるんです」 他の人には見えない、もう一つのビジョンが見える少年。並行世界にやってきて、女性にしか操縦できないはずのコアロボットを動かしてしまい、そのパイロットを務めることになるのでした。天地同様、多くの女性キャラから好意を寄せられ、尚且つ彼女らと同居することになってウハウハの生活を送っちゃいます。並行世界には、元の世界と対になる人物が存在しているのですが、彼にだけそれがいないようです。 ・真田 三月(さなだ みつき) 「興味があるの…あなたが見ている世界に」 一樹の高校の先輩で、学校のアイドル的な存在。転送された一樹を追って自分も並行世界へと旅立ち、パイロット適正の高さから彼女もコアロボットのパイロットを務めることになります。少々ファザコン気味な面があり。一樹が気になるのはそのだらしないところが自分の父親と似ているためか?料理が得意で、主に洋食を担当してます。 ・D(ディー) 「二人のラブラブパワーだそうです」 コアロボットのパイロットの一人であり、異文明の遺跡で眠っていた地球外生命体。本体は損傷が激しいため、バイオロイドに魂を移して人間の日常生活を体験しています。感情が乏しく人付き合いは苦手ですが、一樹には特別な反応を示している様子。料理は、レトルトカレー or 卵かけ担当w ・弥生・シュバエル 「王子様…」 元パイロットでしたが、戦いで傷付きその任から外れることに。ピンチの時に助けてくれた一樹を王子様と慕い、毎日家にやってきて積極的なアプローチを試みるのでした。ちなみに、初登場時はロングヘアでしたが、以降はベリーショートになってます。個人的にはロングの方が良かったなあ〜。料理は和食担当。 ・羅螺 みつき(らら みつき) 「今日こそ引導渡してくれるわ!」 敵のケバイ女司令官。しかし、化粧を落とすと性格が反転して(元に戻って)おしとやかなお嬢さんへと早変わり。彼女は、ある人物の対となる存在ですが…名前からすぐ分かりますね。料理は中華担当。彼女が一樹ファミリーに加わることで、和・洋・中が揃いましたw ・真田 賢(さなだ けん) 「君がそうかー!」 三月の父親。ビジョンが見える一樹に興味を持って、彼を並行世界に転送しようとします(結局、引き金を引いたのは三月でしたが)。ちなみに、並行世界の真田は地球防衛軍の長官であり、世界征服を目指す羅螺軍と戦っていました。 ・山野 茜(やまの あかね) 「組織の前で個人の感情がどれだけの意味を持つっていうの?」 国連から地球防衛軍に派遣されている査察官。しっかりものの軍人さんで、何処かてきと〜な真田には困らせられてることも多いようですが、結構いいコンビに見えました。 |
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