DARKER THAN BLACK 黒の契約者
2007年 全25話


評価 65点

作品解説


解析不可能な異常領域「ヘルズ・ゲート」の出現により、本当の空を失った東京。それと呼応するように現れたのは、特別な能力を身につけた「契約者」達だった。


代価と引き換えに特殊な能力を使う「契約者」達の物語。
初めは、契約者同士の激しい異能力バトルを楽しみにしてたんですけど、戦いのシーン自体は結構控え目でしたね。むしろ、ドラマの方に力を入れた展開だったな…バトルシーンはエピソードの最後辺りに少しあるくらいのもんでしたよ。この手の作品は、もっと戦いがあれば盛り上がると思うんですけどねぇ。
それで内容なんですが、後半になるまでほとんど話に動きがありませんでした。作品の根幹を担う契約者やゲートの謎には詳しく触れず、ヘイ達が所属する組織のこともよく分からないまま。やってることは、それらとあまり関係ないような人間ドラマばっかりです(汗)
終盤になると、いよいよこの世界観に触れていくような展開になるのですが、結局様々な謎に対する詳しい説明はされないままで終わっちゃいました。まあ、ドラマ的にはなかなかいいシーンもあって、それなりに楽しむことも出来ましたけどね。
ということで、この作品は物語の何処に注目するかで評価は変わってくると思います。個別エピソードに注目したらそれなりにいい出来でしたが、物語の根本となる部分の掘り下げはまったく足りない…個人的には後者を重要視して、評価は辛めに付けることにしました。この作品はやはり、特殊な世界観を基に色んな設定が構築されてるわけですから、そこをスルーしてたんじゃあマズイ気がします。ラストもいまいちしっくりこず、何かもやもやしたものが残りましたしね。
あと気になったのが、ほとんどのエピソードが前後編ものというところです。1話完結の見易さやテンポの良さも無いし、2話という制限の中ではそれほど深いドラマは見せられない気もする…構成上、少し中途半端に思えました。まあとりあえず、この作品に関しては2話ずつ続けて見た方がいいでしょうね。
なのに、DVDが3話収録ってどうなのよ?ハッキリ言って間違ってますね。この作品を2話収録にしないで、一体何を2話収録にするってんだ?基本的に2クールもので2話収録とかは認めてない立場なんですが、この作品に限ってはそれも譲歩出来るんだけどな…。まあ、一番いいのは4話収録してくれることですけどw



主な登場人物と名言(?)

・黒(ヘイ) 「契約者は人間じゃない。人の皮を被った殺人機械だ」
 BK-201「黒の死神」と呼ばれる契約者。能力は電気を自在に操るというものです。普段はリ・シェンシュンと名乗り、穏やかな留学生を装っているのですが、仕事モードの時はなかなかドライです。趣味は料理?自分でたらふく食いますからね〜。これが、彼の契約者としての「対価」なのでしょうか?

・銀(イン) 「心が…動くと思ったから」
 魂のない人形「ドール」。故にほっとんど喋りません。他作品でも無口系キャラは色々と存在しますが、彼女の無口&存在感のなさは群を抜いていますね。初めはこいつがヒロインかと思ってましたが、どうもそうには見えない…多分、ヒロインは未咲さんかアンバーなのでしょう。

・猫(マオ) 「どっかで聞いたような話さ」
 動物への憑依能力者。ネコに憑依したまま本体を失ったせいで、ずっとその姿のままで生きることに…。現在は、無線ネットワークでサーバーに直結する事で、ネコ脳の不足分を補っています。このバックアップを怠ると、ネコの本能が制御しきれずに暴走しますw

・黄(ホァン) 「お前ら契約者も、所詮殺人マシーンにすぎん」
 組織とのパイプ役であると共に、チームの監視役。こいつ自身は普通の人間であり、何故か契約者を嫌っていて、ヘイ達に対し一々ムカつく発言をかましてくれます。何よりも任務の遂行を優先させて、ヘイ達と衝突することもあります。

・霧原 未咲 「聞きたい…そのことを、彼の口から」
 公安のエリート女性刑事。契約者とそれに関係する事件を追っていますが、特にBK-201(ヘイ)のことが気になっていてご執心の様子。彼の正体こそ知りませんが、何度もニアミスはしています(リ・シェンシュンの時に)。

・ノーベンバー11 「最後まで律儀に対価を払う必要は無いか…」
 イギリス情報局秘密情報部…通称MI6の最高のエージェントとされる契約者。能力は凍結で、対価は喫煙…ちなみに、煙草はかなり嫌いみたいです。美咲とは仕事上で一緒になることがよくあり、それなりに打ち解けていた…かな?

・久良沢 凱(くらさわ がい) 「俺の名前は久良沢凱、私立探偵だ」
 貧乏な私立探偵。どっか間が抜けていて、この作品で唯一のギャグキャラになっています。どこぞのダイゴウジ・ガイと同じく、ガイは魂の名前みたいで、本名は松吉(まつきち)ってしょぼい名前らしいですよ。

・茅沼 キコ(かやぬま きこ) 「1回は必要ですよ!」
 久良沢の助手。これまた、この作品の雰囲気とはあまり似つかわしくないようなノーテンキ少女です。作品中、1回は温泉話が必要だとか言って、温泉行きを提案をしてくれます(結局、実現されることはなかったですけど…)。まあ、こういうキャラも息抜きとしてアリかな?

・アンバー 「あなたの笑顔をずっと守ってくれますように…」
 アンバー可愛いいよアンバーw まあ、見た目は思いっきりC.C.なんですけど、彼女の場合どんどん幼児化していくところがいいっすね〜。まさに、一粒で何度もおいしいといったところです(爆)。彼女は契約者たちを集め、何か目的を持って行動しているみたいです。ヘイとは過去に何やら因縁があるらしいのですが…



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