中二病でも恋がしたい!
2012年 全12話


評価 65点

作品解説

 中二病でも恋がしたい!  (1) [Blu-ray]
ポニーキャニオン (2012-12-19)
売り上げランキング: 1,580

元中二病の富樫勇太は、高校入学と共に過去の恥ずかしくも忌まわしい記憶を封印しようと決意する。しかし、その矢先に現在進行形で中二病の小鳥遊六花と出会ってしまうのだった。


この作品の良かった点は、キチンとテーマを持ってストーリーを展開させて、割と話にもケリをつけているところですね。
この手のハーレムもどきの作品って中途半端に終わっているものも多く、その場その場では楽しめても、振り返って一つの作品として見た時にどうも完成度が低く見えてしまうものが多い気がします。その中で、この作品はタイトルにもある二つの要素、中二病の両方をキチンと描いて、単なるハーレムものとは一味違うというところを見せてくれたと思います。
前半は痛々しいまでの中二病描写を敢えてピックアップし、お馬鹿なノリを押し出していくことで取っ付き易い雰囲気を出していたと思います。そして後半は、もう一つのテーマでもある恋の部分を中心に描いて少しシリアスな展開に持っていき、このタイトルでやるべきことは一応やりきったという形で話を締めました。
まあ、前半後半で作風が変わっているので、前半のノリが好きな人には後半は取っ付き難いかもしれません。ただ、話をまとめるためにはやはりシリアス展開が必要だと思いますし、私としては路線を変えてでもテーマを描き切って作品をまとめ上げたことを評価したいと思います。中二でお馬鹿なだけの作品を1クールずっとやられても、はっきり言って何の実りも無いですからね。
あと気になったところといえば…登場人物達の名前ですかね。特にヒロインたちの苗字が普通に読み辛い!今流行?のキラキラネームというわけじゃあないんですが、こんなところにも中二病的な要素を感じますw
ちなみに、ヒロインの中の二人がアニメオリジナルキャラらしいのですが…常に存在感があってラストでまさかの美少女っぷりを見せてくれた凸森は大成功、基本的に空気だったくみん先輩は失敗って感じですかねw



主な登場人物と名言(?)

富樫 勇太 「中二病はどこまでいっても中二病か」
 かつてはダークフレイムマスターを自称していた、元中二病の主人公。高校入学をきっかけに恥ずかしい己の過去の記憶を封印しようとしていましたが、六花との出会いによって再び中二の世界に迷い込もうとしています。なんだかんだで面倒見が良く、いつも中二病全開の六花に振り回されています。

・小鳥遊 六花(たかなし りっか) 「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!バニッシュメント…ディスワールド!!」
 邪王真眼の使い手を自称するバリバリの現役中二病患者w 普段から己の邪眼を封じるために眼帯を付けているということからも、かなり重度な患者であることが窺い知れます。見かけは可愛らしいんですが、色々と残念な子です。

丹生谷 森夏(にぶたに しんか) 「今見たこと、クラスで行ったら…呪い殺すから」
 勇太のクラスの委員長であり、男子から最も注目されている美少女。頭も良く、物腰も大人で、勇太達中二病患者とは程遠いところにいる存在に思えますが…。

・五月七日 くみん(つゆり くみん) 「富樫くん、そういうの好きなんだね」
 おっとりとしたマイペースな先輩。昼寝が趣味で、ロッカーに多数のマイ枕をしまっています。作中ではあんまり活躍の場が無かったかな?寝ているところが一番印象強いので、存在感自体が希薄という…w

・凸守 早苗(でこもり さなえ) 「サーヴァントはマスターの全てをお見通しなのデスヨ」
 六花のサーヴァント(自称)であり、ミョルニルハンマーの使い手である中学生。闇聖典(マビノギオン)を愛読しており、その筆者であるモリサマーという人物のことを敬愛しています。森夏とは犬猿の仲であり、会うといつも衝突していました。

・一色 誠 「俺だけが悪いんだー!!」
 勇太のクラスメイト。基本、高校生らしいスケベなお馬鹿脳を持った男子ですが、割と男気溢れるところもあったりします。くみん先輩に思いを寄せて、アタックを仕掛けようとしますが…。



[ランキングへ戻る]

[HOME]

ブログパーツ
inserted by FC2 system