ちはやふる
2011年 全25話


評価 75点

作品解説

 ちはやふる Vol.1 [Blu-ray]
バップ (2011-12-21)
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姉が日本一のモデルになることが夢である小学6年生の綾瀬千早は、転校生・綿谷新に「自分のことでないと夢にしてはいけない」と諭される。そんな新の夢は、競技かるたで名人になることだった。新とかるたを行うことで、ちはやもその魅力に引きこまれていく。


「競技かるた」という珍しい題材を扱った少女マンガ原作のアニメ。
我々に馴染みの薄いマイナー競技に対して深堀をし、それに青春を懸ける少年・少女を描くというところは「ヒカルの碁」のコンセプトに近いところがあったように思います。どちらも初心者が取っ付き易いように魅力的なキャラクターと展開で惹き付けて、徐々にそっちの世界観に引き込んでいくという手法で興味深く見れましたから。
まあ、キャラクターについてはイマイチ好きになれない奴もいたんですけどね…主に主人公とか!w ちはやの周りの迷惑をまったく顧みずに、他人を自分のペースに巻き込んで考えを押し付けていくところは、彼女自身がどんだけ可愛かろうがウザさが先に立ってしまい、私の好みとの不一致から一時は視聴を打ち切ろうかと思ったくらいです。特に、序盤の部員集めの辺りがピークでしたね。何でこいつはこんなにもKYなんだろうと苛々して見ていました。
しかし、そんな彼女をフォローする周りのキャラクター達が最高だったというところに救いがありました。特に太一…ちはやにまったく感情移入できなかった分、こいつにはバリッバリに感情移入しまくりでしたね。立ち位置的には、2枚目で金持ちで何でもこなせる完璧男…なんですが、一番大事なところで報われないというw カルタではライバルである新に追いつけず、恋の戦いでも新に一歩先を行かれています。しかし、それでも頑張り続けて、ちはやが落ち込んでいる時には部長として励まし、部員達の前では決して弱音を見せることはありませんでした。
私がこの作品で好きなやり取りも太一絡みですね。少々ネタバレになりますが、太一が「俺は青春全部懸けたって、新より強くなれない!」と先生に対して弱音を吐いたときに、先生が「懸けてから言いなさい」と返した時は青春やな〜と思いましたw また、そんなこと言ってた太一が「俺はA級になるより、逃げない奴になりたい」と言った時はゾクっ…と鳥肌が立ちました。いやぁ、私が女だったら惚れてるわwww
まあ、私自身が男であるということもあるので、元々のメイン視聴層である女性とは少し違った見方をしているというのもあるかもしれません。女性視聴者はやはりちはや視点で見ていると思うので、作品に対する感じ方も少し違っているかもしれませんね。私は日向で見栄えの良いちはやのサクセスストーリーよりも、日陰で頑張っている太一の苦労話wに好意と共感を覚えました。
評価としては、名作レベルに上げたいという気持ちもありましたが、ちはやが好きになれなかったのと途中で終わっているというところを加味してこの点で。続編、期待しています。



主な登場人物と名言(?)

綾瀬 千早 「あたし達にはかるたがあるから、また会えるんじゃないの?」
 小学生の時にかるたと出会い、クイーンになることを夢見ている主人公。天性の聴力を持ち、感じの良さを武器としています。容姿端麗ですが、動いたり話したりするとそれが台無しになるため、高校では「無駄美人」と評されています。

・綿谷 新 「かるたで名人になるのが俺の夢や」
 小学生のときに福井から東京へ転校し、千早と太一をかるたの世界へ引き込んだ少年。祖父が名人ということで、自分も名人になることを目標としています。小学校卒業後は祖父の介護の為に福井へ戻るのですが、ある出来事をきっかけにかるたから離れることになります。

真島 太一 「俺は青春全部懸けたって、新より強くなれない」
 ちはやの幼馴染。負けず嫌いな性格で、新への対抗意識からかるたを始めます。かるたでも恋愛でも新に敵わず、報われないキャラで可愛そうだなぁ…とは思いますが、報われてしまったらその魅力がなくなりそうな気がしますので、ぶっちゃけこのままでいいやw

・大江 奏 「袴は着用しないんですか?」
 呉服屋の娘。当初、和服を着たいがために弓道部に所属していましたが、試合のときに袴を着用することを条件にかるた部へ転部します。一見地味ですが、小動物的な可愛らしさとおっぱいには定評があり、ぶっちゃけ部内ではちはやよりも人気が高しw

・西田 優征 「テニスじゃかるたの代わりにならないんです!」
 通称「肉まん君」。このレビューを書く時に本名を調べるまで、すっかり私も忘れていましたw 元々はかるた少年で小学生の時はちはやとも対戦したことがありましたが、現在はかるたから離れてテニス部に所属しています。

・駒野 勉 「できるわけないんだよ」
 通称「つくえ君」。このレビューを…(略w 太一に次ぐ学年2位の成績ですが、つくえにしか自分の居場所が無いと劣等感を抱いていました。しかし、ちはや達とかるたを始めることで新たな世界が開けていきます。



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