テイルズ オブ ジ アビス
2008年 全26話


評価 65点

作品解説

 テイルズ オブ ジ アビス 1 [Blu-ray]
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7年前に誘拐されてから屋敷での軟禁生活を強いられていたルークは、屋敷に侵入した少女・ティアと超振動を起こして、敵国のマルクト帝国に飛ばされてしまうのだった。


キャッチフレーズは生まれてきた意味を知るRPG。原作ゲーム未プレイでの視聴になります。
この作品、話は普通に面白かったと思います。RPGによくある特殊な設定や世界観は少々分かりづらいところもありますが、メインとなるストーリー部分…世間知らずでわがままだった主人公が一度どん底まで落ち、そこから成長していくという物語は素直に楽しめました。特に、そのどん底まで落ちて復活する辺り(中盤辺り)が一番盛り上がりましたね。後半は少々物足りないところもありましたが、十分及第点でしょう。
ただ、やたらと展開が速いところが気になります。何処かへ向かおう!と言った次の瞬間にはいきなり目的地へ辿り着いているなど、繋ぎの描写はほぼカットでメインストーリーのみがサクサク進んでいくんです。まあ、この辺はテンポが良くなっているところもあったので一概に悪いとは言い切れないのですが、問題なのはバトルシーンです。
主人公たちパーティーには六神将というライバルキャラ達がいるのですが、こいつらとの決着まであっさり終わっていくんですよね。なんつーか…敵が弱い。カタルシスを得る前に戦闘が終わるので、なんか盛り上がり的にはいまいちだったんですよね。話の方が結構面白かっただけに残念ですよ。
まあ、ゲーム(RPG)をアニメ化するのは難しい部分も多いのでしょう。これまでも、RPGをアニメ化して成功した例ってほとんど思いつきません。その中では結構頑張っていた方だとは思いますが、もう少し後半での迫力ある戦闘シーンを期待したかったです。前半は割りといい感じの戦闘(例えば、ルークが初めて敵を殺すところ)もあったんですがねぇ。
とりあえず、内容知らない人はアニメ版の公式HPは見ないように!自分、視聴前にこれを何気なく見ていたら、キャラ紹介のところに思いっきり重大なネタバレが書かれてあって凹みましたよ(汗)



主な登場人物と名言(?)

・ルーク・フォン・ファブレ 「今までの俺とはさよならだ」
 この作品の主人公。7年前、敵国マルクトに誘拐されたショックから、それまでの記憶を全て失ってしまいます。それ以降、外界とは交流を持たず屋敷に軟禁状態。世間知らずのわがままに育ってしまいました。前半はこの性格が前面に押し出されており、あまり好感は持てない感じです。中盤以降の成長に期待ですね。

・ティア・グランツ 「もう迷わない」
 オラクル騎士団に所属し、第七音素(セブンスフォニム)を扱う譜術士。クールを装っていますが、可愛いものを見ると“はきゅ〜ん”てなっちゃいますw ヴァン暗殺を謀り、ファブレ家の屋敷に潜入したところでルークと出会い、彼と超振動を起こすのでした。

・ジェイド・カーティス 「いつかあなたは、私を殺したいほど恨むかもしれません」
 マルクト帝国軍の師団長で、天才的な譜術の使い手。まあ、こういう天才キャラは性格悪いってのがお決まりですが、こいつもその例に漏れず性質悪いですw 言葉遣いこそ丁寧なのですが、その中には皮肉や嫌味がたっぷりと含まれてますからね。

・アニス・タトリン 「玉の輿チャーンス」
 オラクル騎士団の一員で、導師イオンの守護役。見た目は可愛らしいのですが、金持ちの前だけ猫被るなど腹の中は結構黒いですw 常に人形のトクナガを持ち歩いていて、戦闘のときはそれを巨大化させて戦います。

・ガイ・セシル 「俺の親友は、あの馬鹿の方なんだよ」
 ファブレ家の使用人であり、ルークの幼馴染。かっこいい兄貴という感じで、メンバー内で浮いちゃうルークのフォローなんかもやってます。原因は不明ですが女性恐怖症であり、触られることを極端に嫌がってます(女性陣からは、そこをネタにおちょくられることも…)

・ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディア 「いつか、思い出してくださいましね」
 キムラスカ王国の王女。ルークの幼馴染であり婚約者でもあります。幼き頃にルークと交わした約束を思い出してもらおうとしていますが、ルークの方はまったく思い出すことがない様子…

・アッシュ 「この出来損ないが!」
 オラクル騎士団・六神将の一人、通称・鮮血のアッシュ。ある意味、この物語におけるもう一人の主役と言えるかもしれませんね。ルークとそっくりな外見をしていますが…

・イオン 「知らない方がいいことも、世の中にはある」
 ローレライ教団の最高指導者。教団の導師にのみ伝わるダアト式譜術を使えますが、病弱な体のため多用は出来ません。外見は幼いながらも落ち着いていて、とんでも言動を繰り返すルークとその他のメンバー間の調停役といった感じです。

・ヴァン・グランツ 「私にはお前が必要なのだ」
 オラクル騎士団首席総長。ルークの剣術の師匠であり、彼からは相当慕われています。年齢は27歳…見た目はアレですが、実はジェイドよりもずっと若いんですよねw



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