ドラゴンボールGT
1996年 全64話


評価 45点

作品解説

DRAGON BALL DVD BOX DRAGON BOX GT編
ポニーキャニオン
発売日:2005-06-15

天界に封印されていたドラゴンボールのせいで、子供になってしまった悟空。しかも、それは一年以内に元の場所に封印しないと地球が滅びてしまうというものでした。全宇宙に飛び散ったドラゴンボールを探すため、悟空、パン、トランクスの三人は宇宙船に乗って旅に出ます。


戦いばっかりのドラゴンボールはさすがにもう辛い…ってことで原点回帰。悟空もちっこくして、再び初期の頃のような冒険ものになりました。
けどこれがつまらん…完全にお子様向けのかったるいシナリオだし、そもそも悟空が既に最強なのでピンチらしいピンチになりえない。というか、超サイヤ人になって戦えばすぐ終わるのに、何故か本気を出さずにわざとピンチを演出しているようなところがあってげんなりです。これなら、ひたすら戦ってた時の方がまだマシでしたね。
途中からスタッフもそれに気付いたのか、悟空が本気出さなければならないような強敵が連続して現れるようになり、またしても強さのインフレが急上昇。後半は結局、Zの時と似たような展開になってましたね。まあ、この展開もあまり褒められるようなものでは無いのですけど…(汗)
しかしまあ、終わり方自体はZの終わり方よりもこっちのほうが個人的には好きです。Zの終わりはドラゴンボールらしい終わり方でしたが、正直作品の締めくくりと言う意味では微妙でした。ですが、こちらは完全にアニメ作品の最終回って感じの終わり方で、この大作を締めくくるにふさわしい終わり方のように感じました。最後のシナリオもドラゴンボールという作品の要であるシェンロン絡みの話だったし、そこに辿り着くまでの流れもまずまずではないでしょうか。
まあ、ハッキリ言ってくだらない話が多かった気がしましたが、最終回だけはそれなりによかったと思います。ドラゴンボールという作品のキレイな終わりを見たい!という人は、見てみるのがいいでしょう。ドラゴンボールと共に青春を過ごした者にとっては、見てよかったと思えるくらいの出来にはなってますから。ただし、そこに辿り着くまでがなかなかの苦痛なんですけどねw



主な登場人物と名言(?)

・孫悟空 「宇宙のみんなーオラに元気を分けてくれーー!!」
 今回は悟空しか活躍しません。他のキャラなんて、皆オマケみたいなもんですから。どんどん強い敵が出てくる中、それに対抗できるのは悟空だけ。他のキャラはパワーアップしませんからね。一応、ベジータだけは強くなりますが、それもあくまで悟空とのフュージョン要員って感じですから。まあ主人公なんだから、これでいいのかな?

パン 「来てくれたんだね…悟空おじいちゃん」
 悟空の孫。それらしく好奇心旺盛で、最後まで色んなとこにシャシャリ出てきました。しかし、実力は大したことないんで、とりあえずやられ役でしたね。ちなみに、この一家は孫が名字のはずだから、彼女の名前は孫パン…でいいのか?

・トランクス 「悟空さん、僕らのサイヤパワーを使ってください」
 前半はメインキャラ扱いでしたが、後半になって強い敵が出始めるとお役御免。その他大勢に成り下がります。一応スーパーサイヤ人なんで、悟空にパワーを分け与えるという大役(?)をこなすことが出来ます。彼をはじめとする他のサイヤ人連中ときたら、悟空のパワーを復活させるためだけのパワー補充要員としてしか描かれてませんでしたからね。まあ最初のほう目立ってただけ、トランクスはマシか…。

・ギル 「ギルルルル…」
 小型のロボットです。飲み込んだマシンの能力を自由に使える特技を持っており、ドラゴンレーダーの代わりとして重宝されてました。パンとはいいコンビです。

・ベジータ 「フュージョンするぞ、カカロット」
 唯一、悟空以外の戦えるキャラとして、ベジータだけは見せ場がありました。ブルマの『愛』(?)により、大幅パワーアップに成功します。にしても、スーパーサイヤ人3にもなれてないのに、飛び越えて4になっちゃうとは、さすがご都合主義な設定だ。ちなみに、初回登場時にはベジータにおヒゲが生えてましたよ。

・ウーブ 「どんどん力が沸いてくる…」
 魔人ブウの生まれ変わりで、悟空の一番弟子です。こいつこそもっとメインになってもよかったのでは?Zの最後がウーブで終わったようなものなので、続編の今作は当然メインになってもおかしくないと思っていたのですが…。まあ、当然強いはずなんですが、それほど見せ場はありません。やっぱサイヤ人のインパクトの前には、影が薄かったです。

・ミスターサタン 「みんな…私は引退せんぞ」
 今回、彼が意外に強いということが発覚します。サタンは一星龍に勢いよく蹴り飛ばされるんですが、その後元気に走り回ってました(汗)。スゲーぜ、サタン!実は最強の地球人なのか?

・ゴジータ 「俺は孫悟空でもベジータでもない。俺は貴様を倒す者だ」
 スーパーサイヤ人4となった悟空とベジータがフュージョンした究極戦士。でも、圧倒的強くなったのはいいんだけど、ドラゴンボールキャラってそういう時は絶対相手をなめてかかるんだよね。そいで、時間切れでえらいこっちゃ…って自業自得でしょ。必殺技はビッグバンかめはめ波!

・ベビー 「さあしもべ達よ。このベビー様にサイヤパワーを送り込むのだ!」
 サイヤ人に滅ぼされたツフル星人の忘れ形見。相手の体を乗っ取り、同化して強さを増していくというセコイ奴でした。悟天→悟飯→ベジータと徐々に強い奴に同化していき、最終的には支配したサイヤ人達のサイヤパワーを吸収し完全体に!しかも、悟空との戦いでは大猿にまでなりました。

・スーパー17号 「オレは情けない奴でも、臆病者でもない!」
 地獄で出会ったDr.ミューとDr.ゲロが共謀して作り上げた最強の人造人間。地上にいる17号と、地獄で作り上げたもう一体の17号が合体することで生まれました。しかし、こいつらはどうやってもう一体17号を作ったんだろな?たしか17号、18号って、人間ベースのはず…無からは作れませんよ。まあ、その手の矛盾は探せばなんぼでも出てくる…それがドラゴンボールですからね(笑)。体全体で相手の気を吸収するというズッコイ奴でした。

・一星龍 「お前らがドラゴンボールを乱用したために生まれたのだ」
 ドラゴンボールに溜まったマイナスエネルギーから生まれた邪悪龍。その中でも最も強い力を持っているのが、この一星龍です。七つのドラゴンボールを体に取り込むことでさらに強さを増し、それはスーパーサイヤ人4すら越えるものでした。



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