ZETMAN
2012年 全13話


評価 60点

作品解説


少年・神崎ジンは大好きなじィちゃんと二人で平穏に暮らしをしていた。しかし突然、ジンとじィちゃんの前に異形の殺人鬼が現れ、ジンの生活は激変する事となる。


桂氏(原作者)が長年強いこだわりを持っている「ヒーロー」という題材の下で描かれた作品。作中では二人の主要人物の行動を通じて、正義とは何か?というところに言及しています。
原作が既刊17巻(2012年7月時点)なんですが、アニメはたった13話で完結しています。ということで、大分原作からの改変も見受けられました。まあ、原作は展開が遅く無駄にダラダラ続いている印象(長期休載やら少ページやらの影響も大)で、私も途中で切っちゃったくらいなので、このくらいスリムにした方が見易いのかな?なんて思ってます。
シナリオとしては、深いテーマ性を持たせているために少々重苦しいところもありますね。ちょっと見るのがしんどいようなところもあり、なかなか自分の中でのテンションが上がっていきにくいようなところもありました。この辺は、同じヒーローものながらタイバニとはまったく正反対でしたね。タイバニはヒーロー像をライトな作風で描いているのですが、見易いし面白いしテンションが上がる!正直、桂さんはZETMANの連載を辞めてタイバニを連載すればいいんじゃないだろうか?と思いましたねwww
まあ、桂さんがバッドマンが大好きということもあり、そちらを連想させるようなアメコミ風の作風となっています。今のご時勢でこういうスタイルの作品が流行るとはあまり思えないのですが、桂氏のファン、アメコミファンの方は楽しめるのではないかと。ちなみに、私がこの作品で最も魅力を感じたキャラは、おばさん(明美さん)とおっさん(警察)でしたw



主な登場人物と名言(?)

・神崎 人 「俺の周りにいる人間は皆不幸になっちまうんだ」
 左手の甲に円状のコブを持つ不思議な少年。非常に高い身体能力を持っているのですが、その正体は神崎博士の研究によって生み出されたZETと呼ばれる存在です。ある事件をきっかけに己の能力に目覚め、プレイヤーと呼ばれる異形の化物達と戦っていきます。

・天城 高雅 「正義を阻むものは、誰であろうと僕は許さない」
 世界的な大企業アマギコーポレーションの跡取り息子。容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能でアイドルのような人気を誇っています。正義のヒーローに憧れており、それを地で行くジンを目標としていますが、彼の中の正義には何処か歪な部分があって正義の在り方について苦悩することも…。

・天城 小葉 「誰か…教えて」
 高雅の妹。ジンに好意を持っていますが花子に寝取られるし、プレイヤーには度々襲われるし、ほんと可愛そうな子です。しかも、自分が置かれた状況がどういうものかを誰も教えてくれず、いつも蚊帳の外にされてるんですよね...T_T

・田中 花子 「家族に…なりたいよ」
 名前にインパクトありますね(逆の意味でw)。後から出てきたヒロインのくせして、ちゃっかりジンをゲットしてるラッキーガール。てか田中さん!!ラストでエライことになってましたよね!原作とは違う展開だったので驚きました。(つか、原作でもああなるの?)

・川上 明美 「ボク、今日ウチに泊まんない?」
 セクシーパブで働いていた“おばさん”w 男に襲われていたところをジンと出会います。この人、いいキャラしてるんですよね〜。この重苦しい話の中、おばさんが活躍した1話だけはちょっと感動的で良い話でした。

・灰谷 政次 「早く大きくなぁれ」
 エボルの実力者。独自の思惑があるようで、ジンの周りをうろつきなにやら企んでいます。



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