戦闘妖精雪風
2002年 全5話


評価 65点

作品解説

戦闘妖精雪風 Blu-ray
バンダイビジュアル
発売日:2008-01-25

南極に出現した超空間通路から侵攻してきた謎の異星体JAM。人類はその先鋒を撃退し、逆に超空間通路の向こう側にある惑星フェアリィに基地を築いてJAMの侵攻を食い止めていた。


SFファンでも、ロボットより戦闘機が好きって人に向いている作品です。
地球では毎日平穏な暮らしが続き、JAMと呼ばれる敵の存在が忘れられつつある中、惑星フェアリーではパイロット達が命をかけて敵と戦っているという設定…ちょっと面白いですね。これは、現代人が自分に直接関係ないからと、地球上の何処かで起きている紛争にあまり興味を示さないという在り方を彷彿とさせられます。
テーマは、「戦争に人間は必要か?」。今の戦争は兵器とJAMとの戦いになっているので、そこに人間なんて必要ないのではないかということです。そして、それを象徴するかのように、雪風(戦闘知性体)はパイロットそっちのけで好き勝手にやり始めます。さらに、戦闘機の無人化計画が明らかになり、パイロットの零君は自分の存在意義について悩んじゃうのでした。
ここで、トレーズ様なら「人が戦う姿勢こそ美しい。無人機での戦いなど無粋なものだ…」とか言いそうですが、この作品にそんなギャグ(?)は許されません。敵はそんな美学が通用するような連中じゃあありませんから。
様々な戦術を用いて人間に対抗してくるJAM…果たして彼らとの戦いの行方はどうなるのでしょうか!?
…と、なるべく多くの人が興味を持つように盛り上げておきましたが、ぶっちゃけこの作品って一種のヤオイ系に近い要素があるんだよな(汗)。それに、話もよく分からない部分があるので、少々取っ付きにくいかもしれません。
ちなみに、このスピンオフ作品としてOVA「戦闘妖精少女 たすけて! メイヴちゃん」なる色物も存在します。こちらとはかなり雰囲気違いますけどね。



主な登場人物と名言(?)

・深井零 「他に何も無いんだ!」
 雪風依存症とでも言うのでしょうか…何処か雪風に取り憑かれているようにも見え、このパイロットであることが自分の全てと思っていたようです。しかし、その雪風が勝手に好き勝手にやり始めることで、強い喪失感を覚えておかしくなってしまいます。つか、こいつはかなりヤバイ精神状態ですね。久しぶりにこんなに壊れた主人公を見ましたよ。また、彼の声はいいですね〜その危うさを醸し出す手助けをしており、とっても合ってますよ。しか〜し、途中からは雪風のことを認めたのか、ヤバイ精神状態から抜け出して、普通に無口な人に成り下がっちゃってマス(ツマラン…

・ジェイムズ・ブッカー 「どんなに探しても、見つからない答えはある」
 零の上司。ヒゲがステキなシブ系お兄様。言うこともかっこいいです。でも、何処かホモっ気があるように見えたんですけど…(汗)。零君に色々とよくしてくれるんですけど、ちょっとそれが行き過ぎのような気が…。つか、この作品は零とブッカー以外あんま目立ってません。この作品のメインでもある二人の愛情友情物語をご堪能あれ。

・リディア・クーリィ 「熱いコーヒーを飲むといいわ」
 女性司令官。いつも何かを飲んでいますが、おそらくコーヒーでしょうね。一応エンドロールで名前が上位にあるキャラですが、残念ながら取り立ててそんなに注目すべき点は無かったように思えます。

・エディス・フォス 「戦闘機を…心理分析?」
 ナイスバディの軍医さん。零の主治医ですが、言うことの聞かない彼に手を焼かされています。

・トム・ジョン 「いつまでも…氷のハートじゃいられない」  
 雪風のシステム系を作った技術畑の人。自身が人工心臓を埋め込んでいるということもあり、機械について興味を持ちました。ただ、戦闘方面はからっきしで、性格もおどおどしている情けない奴です。階級が下の零にも敬語で話してましたし。一度テストフライト中に消息を絶っているらしいのですが…。

・リン・ジャクスン 「私はまだ希望を持ってるの。人間はそんなに愚かではないって」  
 地球に住んでいるジャーナリスト。JAMの危険性を書いた本を出版しています。しかし、地球の人々はこれをフィクションのように捉えているんですよねー。地球に住んでいるものでは、彼女だけが物事を真剣に受け止めているという感じですね。



[ランキングへ戻る]

[HOME]

ブログパーツ
inserted by FC2 system