少女革命ウテナ
1997年 全39話


評価 95点

作品解説

 少女革命ウテナ Blu-ray BOX 上巻【初回限定生産】
キングレコード (2013-01-23)
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小さい頃に王子様からもらった薔薇の刻印に導かれ、鳳学園へとやってきた天上ウテナは、そこで“薔薇の花嫁”を奪い合う生徒会の決闘ゲームに巻き込まれてしまうのだった。


かしら、かしら、ご存知かしら〜?
皆さん、このウテナという作品をご存知ですか?私は初めて見た時、凄い衝撃を受けましたね。こんなとんでも作品があるのかよ!?って。他のアニメと比べた時、あまりにも特殊で過剰な演出の数々…これはエライもんに出会ってしまったなと思いましたよ。
私がこのアニメで一番好きなところは、その独特の雰囲気です。日常的でありながらも、何処か非日常の部分が見え隠れする奇妙な世界観…そして、その非日常へ移行した際のぶっとんだ演出とやたら印象的な音楽…これが完全ツボに入ってしまいました。作中の基本的な構成は毎回ワンパターンなのですが、これら演出のおかげで飽きることなく興味深く見ることが出来ましたよ。
また、内容の方も私好みのドロドロしたものでバッチリきましたね。このアニメでは、毎回一人のキャラに焦点が当てられて、主人公ウテナと決闘をおこなうまでの心の微妙な変化が描かれているのですが、必ず最後にオチが用意されていて色んな意味で驚かされます。決闘の後に明かされるこの部分で、何か出し抜かれたような気分に陥るのが、もう堪らないほどの快感でした。
基本的にはシリアスで、ある意味では残酷な物語とも言えるのですが、所々に散りばめられたギャグ話もいい味を出していると思います。カウベル話はあまりにもショッキングでしたね〜(笑)。え?カウベルって何かって?それは本編で確認してみてください。ちなみに、私はこの作品を見て始めて「それ」がカウベルって名称なんだって知りましたよ。
その他の見所と言えば、やはり無意味なほどに強調されている美男子諸君の淫らな裸体でしょうか(爆)。無駄にシャツの前側が大きくはだけていて、艶かしい肢体が露わになっているシーンが多々用意されていて…。そこの男性諸君、引かないようにw



主な登場人物と名言(?)

・天上 ウテナ 「世界を革命する力を!」
 王子様に憧れるあまり、自分が王子様になろうと決意しちゃった困ったちゃん。普段は男装の麗人といった感じですが、女性としても結構モテてるんですよね。アンシーを自由にするためにデュエリストとなり、生徒会メンバー達との決闘ゲームに参加します。

・姫宮 アンシー 「今日から私は、あなたの花です」
 魔女です…w

・桐生 冬芽(きりゅう とうが) 「いいね、ベイビー。俺のハートに火をつけたぜ」
 生徒会会長にして、学園一のプレイボーイ。まさに完璧超人です。けど、悲しいかな…惚れているウテナにはあまり相手にされません。時折みせる残酷な姿が、またいい味だしてました。とりあえず、こいつのキザな台詞がしっくりくる声優は子安さんしかいないっしょ!

・西園寺 莢一(さいおんじ きょういち) 「彼女は永遠に僕の言うことを聞くと、ちゃんと交換日記にも書いていた」
 生徒会副会長で冬芽の友達(?)。いわゆる三枚目的な立ち位置の彼は、けっこう悲惨な目にあっています。決闘に敗れてからも、アンシーと交換日記を続けるというおちゃめな面があるのですが、その交換日記は密かに冬芽の手によって焼却炉へとポイ。哀れなり…(涙)

・薫 幹(かおる みき) 「見つけた、輝くものを!」
 生徒会メンバーで、アンシーに密かに思いを寄せる純情少年。彼女への思いから、決闘ゲームに参加することになります。ちなみに双子の妹がいますが、なかなか複雑な関係のようです。

・有栖川 樹璃(ありすがわ じゅり) 「奇跡なんてないんだよ」
 生徒会メンバーで、巻き毛のお姉さんです。彼女が肌身離さず持っているペンダントには、想い人の写真が入っています。しかし、その人と彼女が結ばれることは奇跡でしかありえないのでした。奇跡など無いと自分に言い聞かせ、それを証明するためにも戦いに挑みますが…。なんだかんだで、彼女は実力では一度もウテナに負けていないんですよね。

・桐生 七実(きりゅう ななみ) 「モ〜」
 冬芽の妹にして超ブラコン。七実様は、兄に近づくものは容赦なく排除していくいじめっ子キャラです。けど、いつの間にかギャグと言えば七実様っていう図式が出来上がっていて、こいつが巻き起こす様々な珍事件にはやられてしまいましたよw やっぱ、ウテナはこいつがいねーと始まらないわ。それだけに、劇場版で登場しなかったのは残念です。いや、まあ…厳密に言えば一応出てはいたんですけどね…(汗)

・御影 草時(みかげ そうじ) 「あなたは世界を革命するしかないでしょう 」
 高等部で御影ゼミを主宰する天才です。馬宮という彼のパートナーを薔薇の花嫁にするために、悩める方々に黒薔薇の刻印を授け、デュエリストとして送り出します。謎に包まれた彼らの正体とは一体…?

・鳳 暁生(おおとり あきお) 「世界の果てを見せてあげよう 」
 アンシーの兄であり、鳳学園の理事長。冬芽をさらにグレードアップさせたような、上品でエレガントな姿はまさに王子様と言っても過言ではありません。しかし、裏の顔もまた冬芽を上回るドギツイものなんですよね。ちなみに、彼のドライビングテクニックは神業ですよw 風見ハヤト(サイバーフォーミュラ)も、藤原拓海(頭文字D)も真っ青ですな。



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