Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)
2011年 全24話


評価 80点

作品解説

 STEINS;GATE Blu-ray BOX
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厨二病から抜け出せない大学生である岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、用途不明の発明品を日々生み出していた。だが、ある日、偶然にも過去へとメールが送れる「タイムマシン」を作り出す。


先ず始めに、私は原作プレイ済みであり、そちらの素晴らしさを十分に味わった上でTVアニメを見て評価している…という点をご理解ください。
アニメの感想としては、なかなか良く出来ている印象です。原作が神クラスと名高いゲームであり、アニメはどんな酷いことになるのかとビクビクしておりましたが、蓋を開けてみると意外にも悪くは無い出来で驚きました。前作・カオスヘッドが拍子抜けの出来でしたので、いい意味で予想を裏切ってくれたと思います。まあ、原作に比べて色々説明不足のところもありましたが、アニメでくどくどと疑似科学の説明とかされてもテンポが悪くなるだけなので、このくらいの方がいいのでしょう。(特に序盤は展開力が弱いので、ダレる恐れがありますから…)
作品の内容については、ゲームの方の感想でも色々語っていますので、ここでは省略することにします。まあ、SFファン…時間跳躍ものファンなら満足できる内容とだけ言っておきます。
で、私がこのアニメで一番気になったところは、中盤のサブヒロインの個別ルートですかね。メイン以外のヒロインルートをどう見せるかというのは、この作品に限らずアニメ化したAVG全てにおける課題と言えるでしょう。大抵の作品では、サブヒロインのルートは尺の関係上犠牲になることが多いのですが、この作品でもそこはかなり展開が早くてあまり上手い見せ方ではなかったですね。サブヒロインルートでは、最低限のイベントだけこなして早く次に繋げる…一部そういう雰囲気も感じました。まあ、肝心要のメインヒロインのシナリオの方はしっかりしていたので、そこまで目くじら立てているわけではないんですけどね。
その他良かった点としては、主人公・オカリンの演技。いや〜宮野さん、スゲーよ!オカリンの言動はたまに鳥肌立つくらいにかっこいい時があったんですよね。言ってることは思いっきり厨二病なのに、それが何故ここまでかっこいい!?この辺、一部ゲームの演出を上回っていたんじゃないかな?って感じるところもありました。
まあ、カオスヘッド同様にオタク狙いなところがあって、2chネタやオタクネタがふんだんに使われており、主人公も痛いくらいの厨二病患者に見えるので、取っ付き難く感じる人もいるかもしれません。しかし、内容そのものはすごく丁寧に作られており、古くから映画等でも馴染みのある時間跳躍ものとして非常に完成度が高く、この手の内容が好きな人なら間違いなく一見の価値ありだと思うので、ぜひ見てもらいたいですね。
で、今回アニメを見て気に入った人はぜひゲームもやりましょう。アニメオンリーの皆さんはまだ、トラウマ級の綯ちゃんショックを味わっていないはずですから…w



主な登場人物と名言(?)

・岡部 倫太郎(おかべ りんたろう) 「エル・プサイ・コングルゥ」
 狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真を名乗り、謎の機関から狙われているという設定を演じる厨二病患者。未来ガジェット研究所を創設し、怪しげな未来ガジェットアイテムをラボメン達と共に製作しています。作中ではこの中の一つ「電話レンジ(仮)」が誤作動により、まったく想定していない効果が発揮されたことで、タイムマシンへの足掛かりができることになります。

・牧瀬 紅莉栖(まきせ くりす) 「あなたはどの世界線にいても一人じゃない」
 飛び級でアメリカの大学を卒業した天才少女。偶然岡部と出会い、なし崩し的にラボメンになります。探究心旺盛な性格で電話レンジ(仮)にも興味を持ち、正直彼女の頭脳が無ければタイムマシンを作り上げることはできなかったでしょう。性格はテンプレ通りのツンデレだけど、そこが可愛いw

・椎名 まゆり 「トゥットゥルー」
 岡部の幼馴染にして人質。ラボメンが行っている研究の内容についてはよく分かっていないのですが、その天然で緩いキャラがメンバーの中で一種の清涼剤のようにもなっています。岡部にとっては大事な人であり、彼女にこれから待ち受ける運命が物語のキーポイントになります。

・橋田 至(はしだ いたる) 「そこに痺れる憧れるぅ」
 岡部の数少ない友人の1人であるスーパーハカーw 見た目から想像できる通りのオタク気質ですが、プログラミングやクラッキング技術はプロ級で、大企業のサーバーへ侵入することまでやってのけます。

・阿万音 鈴羽(あまね すずは) 「あたしはガキじゃない。一人前の戦士だよ」
 未来ガジェット研究所の下の階にある「ブラウン管工房」の押しかけアルバイト。格闘技やサバイバル術に詳しいため、岡部からはバイト戦士と呼ばれています。何処か常識外れな面も見受けられますが…

・フェイリス・ニャンニャン 「フェイリスは10人まで一度にお相手できるにゃん」
 秋葉原のネコ耳メイド喫茶「メイクイーン+ニャンニャン」の人気ナンバー1メイド。厨二的な会話を好んでおり、岡部のぶっ飛んだ言動に対しても問題なく対応し、それどころか彼が対応しきれないほどの設定を付加して返してきます。

・漆原 るか(うるしばら るか) 「女の子になりたいんです!」
 柳林神社の跡取りである、やたらと可愛い男の娘。ある意味、この作品に登場するどの女性キャラよりも乙女ですw カメラ小僧に絡まれている所を岡部に助けられたことがあり、それ以来彼のことを慕っています。

・桐生 萌郁(きりゅう もえか) 「メールの方が、気楽…だから…」
 極度の携帯依存症の女性。人と会話をすることが苦手で、目の前にいる相手にもメールを打って話をしようとします。IBN5100というレトロPCを探しているようですが…



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