灼眼のシャナ
2005年 全24話


評価 60点

作品解説

 灼眼のシャナ Blu-ray BOX
ジェネオン・ユニバーサル (2011-06-22)
売り上げランキング: 838

坂井悠二は、異世界の化け物「紅世の徒(くぜのともがら)」の下僕に襲われたところを、ある少女に救われる。そして彼は、自身が『既に亡い自分』の代替物「トーチ」であることを知らされるのだった。


誰が言ったか、「燃え」「萌え」が混合する作品ねえ。たしかに、パッと見た印象としてはそんな感じです。物語は「燃え」のバトルパートと、「萌え」の学園(恋愛)パートに分かれていました。まあ、「燃え」というには、戦闘シーンに熱さが全然足りてないようにも感じましたが、それはヒロインの発火量の多さで何とか帳尻あわせを…w
それで、バトルパートなんですが、前半は何かと変態キャラを登場させては倒すという単調な展開で、あまり面白味を感じられませんでした。しかし、後半になって登場人物が増え、それぞれのキャラの立ち位置が確立したころから、段々作品の良さが出てきたように思います。それぞれのフレイムヘイズに、一般人である学園の生徒達が絡んできて、彼らも戦いに巻き込まれていくというのは面白い設定でしたね。
個人的には、これだけキャラがいるんだから、もっと色んな勢力が入り乱れての戦いになれば、物語としてさらに面白くなったんじゃないかな〜?って気もします。
そして、恋愛パートの方はというと…もうウギャー!!って感じで、思わず身悶えしてしまいそうになります。萌え…なんでしょうが、むしろこっ恥ずかしいという感情が先にきてしまって、こんなんまともに直視出来ね〜よとか思ってしまいました。シャナと吉田さんの女のバトル模様が白熱していく様はある意味楽しいんですけど、視聴するのはとっても疲れてしまいます(笑)
総評としましては、「燃え」「萌え」の両方取りは少し苦しかったかな?という印象です。それに、特殊な設定部分でも敷居を高くしてるかもしれませんね。しかし、その一方でキャラの魅力という部分で惹き付けるものがあったようにも思います。
個人的に、この作品に対して一つ言わせてもらうなら、主人公が超嫌いだ!ぶっちゃけ、これが私の中で評価を下げる一番の要因となってしまいました。もうこいつを見ているだけでイライラ…このヘタレのせいで、シャナのツンデレ分を帳消しですよ。



主な登場人物と名言(?)

・坂井 悠二 「あの日、僕の世界が、外れた…」
 えと…こいつ嫌いです(爆)。自分の死が目前に迫ってきてるっていうのに、他人のことを気にしたり、自己犠牲の精神を持ち合わせたりするいい子ちゃん。それがちょっと癪に障りましたね…何か偽善者っぽくて。まあ、主人公がそう簡単に死ぬはずも無く、掟破りの裏技で復活を遂げることになります。そっからは何処ぞのギャルゲー主人公のように、二人の女の子の間をふらふらと…。結局、最初から最後まで好きにはなれませんでした。役立たずのくせにでしゃばりで、こいつの青臭い言動にはかなりムカムカさせられました。

・シャナ 「今のお前は残りカスよ」
 フレイムヘイズと呼ばれる異能者。この世のバランスを乱す「紅世の徒」と戦っています。悠二を狙う「紅世の徒」を倒すために、トーチとして消えてしまった彼のクラスメイト「平井ゆかり」に自分の存在を割り込まし、彼女に成り代わって学校に通ってます。いつもツンケンした様子ですが、それは精神面(特に恋愛感)がまだ幼く、自分の想いを上手く表現出来ないからであり、内心では悠二のことがかなり気になってます。ちなみに、精神面だけでなく、体もお子様でツルペタボディがナイスでした(笑)

・アラストール 「真実を教えてやればいい。それで”これ”も黙るだろう」
 別名「あらす・とおる」さん(笑)。シャナが首から提げてる喋るペンダント…というか「親」ですね。しかも、娘(シャナ)のことを必要以上に可愛がっている「バカ親」です。悠二の母親と電話越しに「娘議論」を熱く繰り広げているところは、なんか面白かったです。

・吉田 一美 「ゆかりちゃんはずるいよ!」
 引っ込み思案の彼女は、悠二に好意を抱いていますがなかなか言い出せません。けど、ゆかり(シャナ)と悠二が仲良くするのを見ているうちに、どうにも自分の気持ちが押さえきれなくなり、それからはシャナとバチバチに火花飛び散らせての女の戦いを繰り広げてました。実は意外にエロイ体をしてて、脱ぐとなかなかの凶器を持ち合わせています(笑)。恋愛パート専用の三角関係要員かと思いきや、後半になって真実を知ると、バトルパートの方にも顔を出すようになりました。

・池 速人 「そんなんでいいのかよ!」
 悠二の中学からの親友でクラスメイト。吉田さんの悠二に対する想いに気付き、彼女を応援します。けど、どっちつかずの悠二にキレちゃって…そのことがきっかけとなり、自分の吉田さんへの想いにも気付くことになるのでした。ちなみに、バトルパートに関わっていないため、後半まったく存在感無いです(笑)

・マージョリー・ドー 「守るものがあるんだから…」
 「屍拾い」を追って、街にやってきたフレイムヘイズ。徒に恨みを持っており、その全てを滅ぼそうとしています。悠二のクラスメイトの佐藤君と田中君を子分にして、街の情報なんかを集めてました。この佐藤君と田中君ですが、マージョリーを心から崇拝していて、意外に熱いやつらです。同じような立場の悠二と比べても、彼らの方がはるかに好感が持てましたね。

カムシン・ネブハーウ  「これを見てもらえれば分かります…この世の本当の姿が」
 落ち着いた感じの子供。けど、実際は最古のフレイムヘイズのジジイらしいです。歪んでしまった街の調律を行うため、その住人である吉田一美に協力を申し出ます。ちなみに、こいつだけ最終決戦で登場しませんでしたね…使えないヤツ。

ヴィルヘルミナ・カルメル 「フレイムヘイズとは、なんとも業深いものでありますな」
 見た目メイドさん、中身はおっとりさん、しかしてその実体は…フレイムヘイズです。シャナの育ての親とでもいうべき存在で、彼女のことをかなり気に掛けています。しかし、それゆえにシャナの心を乱す悠二には、あまりいい印象を持っておらず、時折非情な面を見せることも…

・フリアグネ 「ああ…私のかわいいマリアンヌ」
 フレイムヘイズ殺しと呼ばれる「狩人」。本人曰く、本来はこの世に散らばる宝具を集めるという意味の「狩人」らしいです。一見ただの人形フェチですが、そこそこ強いみたいですね。愛するマリアンヌちゃん(従者の人形)に永遠を与えるために、悠二達の街の存在の力を得ようとしています。なんかここまで「永遠」を求める奴を見たのは、ウテナキャラ以来ですね(笑)

ラミー 「私は無闇に世界のバランスを崩すようなことが嫌いでね…」
 「屍拾い」。変わり者の紅世の徒で、基本的には無害な奴です。消滅寸前のトーチからしか“存在の力”を奪わないために、世界のバランスとは無関係な存在です。ある目的のために生きているらしいのですが…結局それは不明のまま去っていきます。原作では再登場の予定があるのか?

ソラト 「ね、ねぇ…ティリエル、食べてもいい?」
 「愛染自」の真名を持つ徒。気弱なお兄たまです。この兄妹もまた、変態度合い高し!所構わず、妹とちゅーちゅーディープなやつかましてくれてます。この描写はなんかエロかった…

ティリエル 「お止めなさい、ゴミ虫ども」
 「愛染他」の真名を持つ徒。気丈な妹ちゃんです。とりあえず、この兄妹は妹が全ての主導権握ってますね。兄に対して盲目的なまでの愛情を注いでは、一人悦に入ってます。

シュドナイ 「せめて良き地獄を…」
 紅世の組織「バル・マスケ」三柱臣の一人。「千変」の名の通り、色んなものに変身します。二言目には「俺のヘカテー…」とか言って、ヘカテーちゃんラヴをアピールしているウザイおっさん。彼女にモーションもかけてますが、悲しいかなまったく相手にされてません。

ベルペオル 「この逆理の裁者が最初の存在になる」
 紅世の組織「バル・マスケ」三柱臣の一人。「逆理の裁者」の名を持ちます。額に目があり、三つ目のように見えるんですが、右目に眼帯をしており、その下がどうなっているのかは不明。結局これは、三つ目でいいのか?それとも二つ目と言うのか?一体どっちなんだよ!はっきりしろい。

ヘカテー 「私はあなたのものではありません」
 紅世の組織「バル・マスケ」三柱臣の一人。「頂の座」の名を持ちます。無限の器を持つため、常に満たされないでいる彼女は、己を満たしてくれる者を求めています。外見は幼い少女風…こんな子に言い寄るシュドナイは真性ロリですな。



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