サマーウォーズ
2009年 劇場版


評価 85点

作品解説

 サマーウォーズ [Blu-ray]
バップ (2010-03-03)
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憧れの夏希先輩と共に彼女の田舎に行くことになった健二。だが、そこで仮想世界OZと現実世界を震撼させる大事件に巻き込まれることになる。


同監督による作品「時をかける少女」があまり肌に合わなかったので、そこまで期待はしていなかったのですが…こちらはバッチリ自分好みでした。面白かった!
とりあえず、この作品は大きく二本の柱で構成されていました。まずは、仮想空間(ネット)上におけるSF要素。趣向を凝らしたバトルやアクションシーンがあり、エンタメ要素満載で見る者を惹き付けることに成功したと思います。
そして、家族の絆…いや、人と人との繋がりと表現しましょう。他人はもとより、家族や親戚との関係すら希薄になりつつある現代社会。その中でこういう大勢の人との“繋がり”を重視した作品を見せられると、何だか長年の忘れ物を思い出せたような気分になります。付け加えて、自分は家族ものにすこぶる弱い!ということで、何度か涙腺が緩みそうになりましたw 特に、おばあちゃんがいい味出してるんだよな〜。
ちなみに、この作品を語る時によく、同監督による「劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」というアニメが挙げられます。自分も両方見ましたが、確かに仮想空間上での戦いなど似通っている部分もありました。ただ、サマーウォーズはそれに付け加えて、家族の絆もしっかり描けていて一段上のレベルにあるように見えたので、自分的にはこちらの方が好きですね。
あと、恋愛要素なんかもありましたが、そちらは描写が甘かったかな?特に、前作「時をかける少女」と比べるとそれは明らかです。まあ、最後ハッピーエンドを印象付けるには、主人公とヒロインが結ばれたほうが見栄えいいですから、掘り下げ甘くてもここは外せなかったのかな?
ところで、この作品のCVは本職の声優ではなく俳優がやっています。例の一般人を取り込もうという作品(ジブリとか)にありがちのやつですね。まあ、一部微妙かな〜と思うキャラもいましたが…とりあえずそこはスルーしときますw



主な登場人物と名言(?)

・小磯 健二 「よろしくおねがいしまああぁぁす!」
 インターネット上の仮想世界OZのメンテナンスアルバイトをしている高校生。夏希先輩に“あるバイト”に誘われ、彼女の実家に行くことになります。草食系で一見頼りなさそうですが、芯の強さを見せるところも…。ちなみに、数学オリンピックの日本代表…になりかけた経緯を持ってます。

・篠原 夏希 「ねえ、バイトしない?」
 健二の一つ年上の先輩で、学校ではアイドル的存在の美少女。栄との約束のため、健二のことを自分のフィアンセとして親族に紹介することになります。ちなみに、初恋の人は侘助で、幼少時には「おじさんと私」ってタイトルのかなり恥ずかしい作文も書いてた模様w

・池沢 佳主馬 「話しかけないで。集中できない」
 陣内家親族の少年。部屋にこもっていてオタクっぽく見えますが、格闘ネットゲームの世界的チャンピオンであり、世界的な企業をスポンサーにもつスーパープレイヤーでもあります。今回の事件では、自身のアバター「キングカズマ」を操って活躍をしました。

・陣内 栄 「ちゃんと幸せにする自信はあるかい?」
 戦国時代から数百年以上続いている陣内家16代目の当主であり、陣内家大家族の長。今回、彼女が90歳の誕生日を迎えることで、そのお祝いのため各地から大勢の親族が集まってくることになります。とても広い人脈を持っていて、有事の際はそのコネクションを最大限利用して問題解決に尽力します。

・陣内 侘助 「ろくでもねーよ日本は」
 陣内家の当主だった大おじいちゃんの隠し子。一族の資産を持ち逃げして行方不明となったことで、親族からは疎まれています。素行は悪いように見えますが、実は東大卒で頭はかなりいいようです。



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