ソウルテイカーと呼ばれる超人に覚醒する能力に目覚めた伊達京介は、謎のミュータント組織「ホスピタル」と、世界的な科学力を持つ「桐原グループ」の2つの組織と戦いながら、彼らに狙われている双子の妹の琉奈を探すのだった
タツノコ変身ヒーロー作品。ＯＰは燃えさせるような熱い歌（JamPro）なのですが、はっきり言って中身はてんで熱くありませんでした。物語はひたすらダークな感じですのでご注意を…雰囲気的に近いのは「デビルマン」かな？そんな印象を受けました。
このアニメを見て一番最初に思ったのが、作中での色彩表現と画面効果のせいで絵がとても見辛いってことです。ここが非常に気になりました。これも一種の雰囲気作りなんでしょうが、全編通じてこれはちょっと…ほんと視聴者に優しくないです。
あと、そこんところの演出に乗じて、動きそのものが非常に少ないのも不満です。アニメというよりは、カット絵の切り替えのみで構成されてるような部分も多かったように思います。一応アクションものなんだから、もうちょっとまともに動いてくれよ。
それでも頑張って見続けましたが、ストーリーもなんだかな〜って感じでした。淡々としていたかと思えば、いきなりのとんでも展開にもう呆然…そんなダメダメってシナリオでも無いのですが、これの一体何処をどう楽しんだらいいものやら…（汗）。普通の視聴者には付いて行き難いものがありますよ。
ただ、そんな感じで後半までずっと無茶苦茶に進んで行ったのに、意外にもラストはそんなに悪くない印象でした。当初、こういう展開は想像していなかったので、興味深く見えたのかもしれません。
しかし、色々加味した上で全般通して考えてみると、やっぱり高い評点を付けられるような作品では無いんですよね。ある意味前衛的な作品なんですが、そこが完全に裏目に出てしまっているというか…ぶっちゃけ、失敗してるように思えます。
この作品よりも、むしろスピンアウト作品である「小麦ちゃん」の方が知名度高いかもしれませんね。しかし、そちらから入った人はなかなか受け入れられないかもな…