神霊狩/GHOST HOUND
2007年 全22話


評価 55点

作品解説

 神霊狩/GHOST HOUND 1 [DVD]
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それぞれ消し去ることの出来ない過去を持っている3人の少年。彼らはひょんなことから「魂抜け」を行い、現世とは別の世界・幽世へと足を踏み入れるのだった。


印象としては、なんかよく分からん話だった…って感じです。
最初、このアニメはホラーだと思っていたんですが、途中で心理学とか脳科学とかの話が出てきて、心霊現象を脳の働きと結びつけるような流れになりました。こういう展開はなかなか興味深いな〜と一時は思ったのですが、結局そういった小難しい話は後にほとんど活きてこず、何だか色んなことを無視した中途半端なままで物語は終わってしまいました。
最後、ハッピーエンドにまとめているのもかなり強引に見え、何でいきなり皆幸せになってんの?って違和感を覚えてしまいましたね。どうも肩透かしを食らったというか、いまいち何がやりたかったのか分からないというか…ともかく消化不良でした。
とりあえず、この作品を制作しているのがProduction I.G+士郎正宗の攻殻コンビです。攻殻では、現実世界と仮想世界がテーマとなっていましたが、こちらでは現世と幽世(死後の世界)というものがピックアップされています。両者における世界観こそ異なりますが、二つの世界の関係性を描くという方向性は似た部分があるのかもしれません。
しかし、これらの素材を上手く扱えていたかというと微妙なところです。幽世関連(神霊・魂抜け等)についての掘り下げが足りないので、結局どういったものなのかがよく分かりませんでした。ぶっちゃけ、そこが一番重要なところだと思うのに…(汗)
あと、この作品は展開がやたら遅い!物語が進んでいるのかいないのか、いまいち分からないようなペースがずっと続き、退屈に感じることも多かったです。はっきり言って、これは途中で切っちゃう人が多い作品かもしれません。
ということで、I.G+士郎正宗だからといって、最初からあまり大きな期待を抱くのは止めておいた方がいいかもしれませんね。



主な登場人物と名言(?)

・古森 太郎 「こげな夢、嫌ばい!」
 小学生に恋するロリコン少年。まあ、一応こいつ自身は中学生なので、年齢的にはそれほど問題ないんですけど、小学生という単語が出てくるだけでヤバイ道に走っているように思えてしまうから恐ろしいw 過去に誘拐された経験があり、その時に姉を失っています。そして、それが今でもトラウマとして残っているようで、ずっとカウンセリングを受け続けていました。ちなみに、終盤で女装した姿を見せてくれましたが、その姿は思いっきりゆりえ様で笑った。

・大神 信(おおがみ まこと) 「どのみち俺はなあ、誰かを殺したっていいんだ」
 一匹狼な不良少年。かつて、太郎誘拐事件の直後に彼の父親が自殺しており、事件との関係性が疑われましたが、結局その真相は闇の中。信自身もそのことを気にしていて、父親が事件に関係していたのかどうかを知りたがっています。また、母親が自分を捨てて出て行ったことを恨んでおり、それら様々な要因からかすっかりひねた性格に育っちゃったようですね。

・中嶋 匡幸(なかじま まさゆき) 「転校生には親切にしよーよ」
 東京から転校してきた少年。やたらと馴れ馴れしく、そんなに親しくもないのに他人のプライベートの触れられたくない部分にまでズケズケと侵入しようとします。太郎、信にもその図々しさで迫っていきました。転校前の学校では苛めに関与しており、クラスメイトを飛び下り自殺させたという重い経歴を持っています。そのことが原因で、高所恐怖症に陥っていました。

・駒玖珠 都(こまぐす みやこ) 「ウチはウチやから…」
 亀岩神社の一人娘。噂の小学生ですよw(古森太郎の紹介文参照)。ただ、精神年齢は高いようで、太郎に対してまるでお姉さんのように上から目線でものを話すこともしばしば…。特殊な力の持ち主であり、幽世にいるモノが見えたり、神霊を憑依させたりすることが出来ます(ただし、憑依は自分の意思ではなく、むこうから強制的に憑かれるというもの)



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