進撃の巨人
2013年 全25話


評価 75点

作品解説

 進撃の巨人 1 [初回特典:未発表漫画65P「進撃の巨人」0巻(作:諫山創)] [Blu-ray]
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繁栄を築き上げた人類だったが、突如出現した巨人により滅亡の淵に立たされる。生き残った人類は、三つの巨大な城壁を確保することで身を守るのだった。それから約100年―平和な日々の生活に埋没していた人類の前に、壁を越える超大型の巨人が現われる。



2013年のビッグタイトルと言ってもいいでしょう。
デザインのインパクトも抜群である、謎の敵・巨人が人間を次々に食べていくというショッキングすぎる内容で原作開始直後から話題を攫った、進撃の巨人のアニメ化です。

今回のアニメ化にあたり、原作では時系列がバラバラだった所(主に前半部)が、時系列通りに並び替えて作られていました。これによって、原作で読者をビビらした衝撃のシーンに到達するまでが若干長くなっているんですけど、物語の流れが分かりやすくなって良かったところもあるので、それほど問題にはならないでしょう。

それで、この作品の肝となる部分の巨人と人間の戦いについてですが、人間側の絶望溢れる感じが良いですねw 圧倒的な戦力差を前に、抵抗虚しく成すすべなく食われていく人間達…その悲壮感が上手く表現されています。
しかし、人間が一方的に食われるだけでは物語として成立しません。この絶望的な状況の中、得体の知れない巨人に対して一体どうやって反撃していくのか!?…というところに期待していました。

ただ、結果としては自分の求めていたものとはちょっと違って残念だった部分もあります。
小っぽけな人間が知恵と勇気とありったけの命を振り絞って、巨大な敵を倒していくという構図が気に入っていたのですが、巨人を倒すために『巨人化(ネタバレのため反転してください)をするというのがちょっと違うかな〜と。言うなれば、チート使って安易な道に走っているような気がしたんですよね。
また、巨人の正体が『人間(ネタバレのため反転してください)だったというのもいまいち…。なんか、途端にスケールが小さく感じられたんです。

とは言え、『巨人化』をしても圧倒的優位にはならない(むしろ足を引っ張ることもある)というのは救いでした。ここで巨人相手に無双でもされた日にゃ、正直完全に冷めてたと思いますからね。

他に注目すべきところはバトルシーンですか。
巨人を相手にするため、兵士達は立体機動装置というものを使って障害物の間を縦横無尽に駆け巡るのですが、その動きが凄く良かったですね。漫画ではそこの迫力が表現しきれないので、アニメになってガンガン動き回るところを再現してくれたのは非常に満足度が高いです。

とりあえず、この作品は様々な謎が解明されていくところや衝撃的な展開が面白いと思うので、事前のネタバレは厳禁ですね。巨人の正体が『人間』とか上で言ってますが、それが全てではありません。まだ解明されていないことも多々あります。なので、この先もアニメ組の人は原作組のネタバレにはご注意をw

あと、進撃の巨人がこれだけ話題になったのだから、そのオマージュ元であるマブラブ オルタネイティブをそろそろアニメ化してほしいものです。個人的には、進撃よりあちらの方がずっと面白いと思うんだけどなぁ…。



主な登場人物と名言(?)

エレン・イェーガー 「駆逐してやる!この世から!一匹残らず!」
 主人公。母親を殺した巨人という存在に復讐するため、最も過酷な調査兵団に入る事を決意します。能力はそれなりに高いようですが、周りに人類最強クラスの兵士(ミカサ)と人類最強クラスの軍師(アルミン)がいるせいで、いまいちこいつの活躍が光りませんね。なんか、いつも暴走して事態を悪化させている印象が強いです(汗)。とはいえ、今やこいつが人類唯一の希望なんだよな…

ミカサ・アッカーマン 「エレンは私と一緒にいないと、早死にするから」
 エレンのストーカー嫁。幼少時に自分を助けてくれたエレンに対して、執着に近い好意を示しています。普段は冷静ですが、エレンのことになると相手が誰であれ見境がなくなり、感情のままに突っ走っちゃいます。ちなみにこのミカサちゃん、身長170cm、体重68kgと、エレン(身長170cm、体重63kg)よりガタイがいいんですね(そして腹筋も凄いw)。けどまあ、アニメは作画的に可愛いかったので無問題。女性キャラは大概原作より可愛くなってたように思います。

アルミン・アルレルト 「100年壁が壊されなかったからといって、今日壊されない保障なんか何処にもないのに
 エレンの本妻(男)w ミカサの言うことをきかない困ったちゃんエレンも、アルミンの言うことなら耳を傾けちゃいます。アルミンタンマジヒロインw 戦闘能力は同期訓練兵達に一歩譲るものの、頭の回転は非常に早く、自らが立案した作戦で仲間を救ったり、大きな戦果を上げることもあります。

リヴァイ 「まあせいぜい、悔いが残らないほうを自分で選べ」
 小柄ながら「人類最強」と呼ばれる調査兵団の兵士長。この人の戦闘能力を見ていると、こいつ一人で戦えば無駄な被害を出さずに巨人を殲滅できるんじゃないの?って思えてきます。正直、役に立つのか立たないのかよく分からないエレンより遥かに使えますねぇ。まあ、そんなチート級の能力を持たせてしまったため、作者が扱いに困っているとか…w



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