シグルイ
2007年 全12話


評価 65点

作品解説

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駿河城御前試合…徳川忠長が主催する真剣を用いた殺し合いの場に現れたのは、隻腕の剣士・藤木源之助と盲目の剣士・伊良子清玄だった。


臓物飛び出しちゃうのがデフォのグロ剣劇
原作が好きなので見てみましたが、なんかアニメは視覚的に見辛いな…全体的に画面が薄暗いんです。ヤバイ演出(エログロ)をはっきり映さないためか?ここんとこイマイチに感じましたね。細かい部分が見えにくい!
あと、雰囲気を出すためなんでしょうが、BGMがほとんど無く、焦らすようにカットが長いのが気になりました。確かに試合時はこの演出により緊迫感が出ていたのですが、試合以外の日常でも同じ演出を使っているので、全体的にメリハリが感じられず、そこまで盛り上がってはいけなかったかな?淡々と進んでいった印象があります。
それに、原作にあったナレーションをカットして進行しているものだから、話が分かりにくいような気がします。自分は原作知っているので勝手に脳内補完がなされるのですが、知らない人は細かなところちょいちょい説明不足なので、イマイチ分からないと思います。
で、この作品は駿河城御前試合を戦うことになった二人の剣士の因縁が描かれています。初めに、隻腕の剣士と盲目の剣士という異色対決がピックアップされ、この二人の過去に一体何があったのか?というところが注目点なわけですが…最終話まで見ても、一話の冒頭(御前試合)に繋がりません(汗)。伊良子が何故盲目になったかは描かれていますが、藤木が片腕になった経緯まで辿り着いてないんです。アニメ放送時は原作が終わっていなかったので、一応区切りのいいところまでアニメ化したのでしょうが、まあ消化不良ですよね。
何か色々文句を書いたし、決して一般受けするような作風ではありませんが、原作が好きなので個人的にはもう少し広まって欲しいな〜と思ってます。とりあえず、原作も終わったことだし、2期が製作されたらいいなぁ〜。



主な登場人物と名言(?)

・藤木 源之助 「怪物め…」
 虎眼流の師範代。実直真面目な青年で剣に対しては妥協を許しません。寡黙ゆえに多くを語らず、その心境は分かり難いところもありますが、やはり伊良子という存在だけは彼の中で特別であり、おそらく彼に対して嫉妬することもあったでしょう。ちなみに、剣術だけでなく素手でも相当に強く、試合相手を次々と“伊達”にしてましたw

・伊良子 清玄 「天下の伊良子清玄となる!」
 美貌の剣士。胸に大きな野心を抱きながら、虎眼流へと弟子入りを志願します。藤木とはライバル関係にあり、虎眼流の跡目の座を争っています。真面目な藤木に対し、こいつは色んな女をたぶらかす魔性の男…まあ、シグルイの面白さの半分くらいはこいつの存在・キャラクター性もあるでしょう。

・牛股 権左衛門 「無作法、お許しあれ」
 虎眼流の師範。藤木、伊良子の兄弟子であり、ぶっちゃけ二人よりも強いです。見た目にもインパクトある人であり、中盤以降…虎眼に口を切られてからが怖い。その口裂け具合は、殺し屋1の垣原(こっちのがマイナー?)を思い出しましたw

・岩本 三重 「斬ってくださいまし」
 悲劇のヒロイン…になるのかな?岩本家・虎眼の娘として、お家のため…生む機械だと云わんばかりの扱いを受けて自棄になってましたが、清玄の誠実さに触れて恋する乙女に。しかし、その清玄があんなことになっちまったため…

・いく 「あれこそは、伊良子様必勝の構え…無明逆流れのお姿」
 虎眼の妾。しかし、伊良子に惹かれていき、彼と密通してしまいます。このことが全ての始まりなんだよな。いく自身も激しい運命の渦に巻き込まれていきます。



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