シゴフミ
2008年 全12話


評価 65点

作品解説

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死後文配達人の少女・フミカは、パートナーの不思議な杖・カナカと共に、想いを残したまま亡くなった人が大切な人へ宛てて書いた手紙「シゴフミ」を届けていく。


オムニバス形式で語られるエピソードの中に、軸となってくる主人公の過去を少しずつ混ぜながら物語は進んでいきます。エピソードは鬱な話がメインかと思いきや、時にはいい話があったり、ギャグもあったりと、色々な話が展開されていきました。
ただ、1クールの短いアニメなんだから、中途半端に色んなものを描くよりも、しっかりと作品の色を定めてそこを強調させていったほうがいいような気もしたんですよね。確かに鬱な話はパンチが効いてるし、いい話はそこそこ感動出来たりもしたし、ギャグ(キラメキ)は笑えたし、個々の話はそれなりによかったと思いますよ。けど、結局何を見せたかったのかがよく分からず、いまいちのめり込んでいけなかった部分もありました。そういえば、恋愛方面なんかも若干匂わせてはいましたが、大したことは何もありませんでしたね。
そしてラストは、多分いい話としてまとめようとしたんだと思うのですが、やっぱりここまでの方向性がはっきりしてなかったせいか、奇麗にまとまってるとは言い難いようなところがあって、しっくりこないというか微妙というか…。
つか、いきなり拳での語らいが始まった時はもうどうしたものかと(汗)。最早「シゴフミ」とかあんまり関係ない展開だし、ほんと最後までテーマが分からんままでした。
まあ、毎回決まったパターンが無く、どういうオチでくるのか分からない意外性のある展開は、それなりに楽しめる部分もあるでしょう。ということで、なんでもアリのちゃんぽん系でも許せるという人にだけオススメしておきます。



主な登場人物と名言(?)

・フミカ 「死なないと、見えないこともある」
 死者からの「シゴフミ」を届ける配達人の少女。一見、無口で大人しい印象ですが、シゴフミを渡すためなら結構強引な行動を取ることもあります。また、銃なんて物騒なものも持っているのですが、何か訳ありのようでこれはあまり使いたくないみたいです。本来、死者である死後文配達人は成長しないはずなんですが、彼女だけは何故か少しずつ成長しているようです。

・カナカ 「まぁったく…面倒くさいよね、人間って」
 フミカのパートナーである喋る杖。性格(?)は明るく元気な感じです。とりあえず、喋るだけでなく泳いだり、入浴したり、昼寝したりもします…物凄いシュールだ(汗)

・チアキ 「あんたって、何者?」
 フミカの同僚である死後文配達人。彼女とは配達地域が違うのですが、たまに出会ったりしてます。見た目は幼い感じですが、生前は婚約者までいたようで結構大人みたいですね。死後文配達人ながら、何故か成長しているフミカに対して疑問を抱いている様子。

・マトマ 「トマトじゃない。マトマだ」
 チアキのパートナーである喋る杖。性格(?)はクールで理知的な感じです。とりあえず、喋るだけでなく…(ry

・野島 要(のじま かなめ) 「あれは…誰なんだ?」
 かもめ市の高校に通う17歳の少年。フミカと出会い、彼女とそっくりな中学時代のクラスメイト・美川文歌のことを思い出し、色々と調べているようです。つか、見ていてずっと気になってたんだけど、あの二人ほんとに似てるか?

・葛西 夏香(かさい なつか) 「恋に時効なんてないよ」
 中学時代に美川文歌と友達だった少女。そのため、要から文歌のことについて話を聞かせて欲しいと連絡を受けるのでした。彼に好意を抱いており、会えること(話せること)自体を素直に喜んでいます。

・美川 キラメキ 「ああ…きらめき」
 美川文歌の父親であるイタイ作家。とにかく美しいモノが大好きで、それによってきらめいていますw こいつのやってきたことを考えると、本来ならもっと嫌な奴としての立ち位置になると思うんですが、そのはっちゃけた性格によってそれほど憎めず、むしろギャグ要員として大活躍しました。



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