SHADOW SKILL(シャドウスキル)
1998年 全26話


評価 65点

作品解説

SHADOW SKILL-影技- ROUND1
角川書店(バンダイ)
発売日:1998-11-25

クルダ王国における最強の存在である修練闘士(セヴァール)…クルダの闘士達は皆それを目指していた。少年闘士ガウも、セヴァールの姉・エレの指導の下で力を磨き、自身もセヴァールを目指すのであった。


けれん味のみを追求した格闘アニメ。
正直なところ、シナリオはさほど面白いわけでもないし、メインである格闘描写もそれほど凝っているとは言い難いのですが、その節々になかなかカッコ良いところや熱いシーンがあったりするので、結構楽しんで見れました。
武技言語(闘士が自分自身にかける暗示)なんて毎回お決まりのパターンなんですが、やっぱりこれが出てくると燃える!つか、武技言語使って必殺技出したら、戦いなんて一撃であっさり終わってしまうので、あくまで”決め”に入るまでの流れを楽しむ見方をするのがいいかもしれません。
まあ、基本的に作画がヘタレているので、バトルアニメとしては少々迫力不足なのが残念です。せっかくの燃えるシチェーションも、それに見合っただけの描写がないとテンション上がりきれません。やっぱ、この動きの少なさというのが大きなマイナス要素になりえますね。
内容については、原作エピソードの合間を補うような話がちょこちょこ加わっていました。そういうので尺を稼いでおいて、短めの原作を26話分に引き伸ばしている感じです。前半は妙にギャグチックな部分もあって、何だこれは…?と思ったのですが、中盤からは盛り上がるバトルが増えていきました。特に、ディアス兄さんvsダークネス辺りは凄く熱かったと思います。ここは原作でも燃えましたしね。
ただ、物語自体は伏線未消化のままで終わっています。結局、黒幕も放置でスカーフェイスが何をしたかったのかもよく分からないまま…もうちょい区切りよく終わって欲しかったですよ。きっとこの先、続編とか出ることはまずあり得ないと思いますからw



主な登場人物と名言(?)

・エレ=ラグ 「我は無敵なり、我が影技に敵う者無し、我が一撃は無敵なり!
 「シャドウスキル」の字で呼ばれ、主に影技(足技)を得意とする第59代目セヴァール。暴力的でガサツな面がパッと目に付きますが、基本的にはいい姉をやっています。既に最強クラスのキャラなので、成長という楽しみはほとんどありませんが、強敵との戦いで様々な技とその強さを見せ付けてくれます。

・ガウ=バン 「我が咆哮は、絶対無敵!
 「ブラックハウリング」の字を持つ少年闘士。一応、こいつの方が主人公なのかな?この作品は、明らかにガウの成長物語になってますから。タフさには定評があり、作中ではよくボコボコにされますが、不死鳥の如く何度でも立ち上がります。しかし、こんな戦い続けてたら、ディアスじゃないけどそのうち体ぶっ壊すぞ。

・フォウリィー 「フォウリンクマイヤー・プラズマタイザーが符に問う。答えよ、某は何ぞ?」
 スイレーム(呪符魔術士)の女性。常識人であって、大酒飲みで借金ばかり作ってくるエレに頭を悩ませています。彼女とはいいコンビに見えますが、昔は何やら因縁があった様子。

・キュオ=リュー 「あたしがいなくたって、悲しむ人はいないんだから」
 セプティア(獣魔捕人)の少女。自分が所属していた隊が獣魔によって全滅させられ、彼女は一人ぼっちになってしまいます。そして、その仇を討つためエレに獣魔討伐の依頼をお願いするのでした。彼女、弱いくせに結構無鉄砲なところがありましたね。包帯ぐるぐる巻きになってる姿はちょっと笑えたw

・ヴァイ=ロー 「クルダ二千年の歴史の中で、敗北の二文字は無い」
 セヴァールの中でも最強と名高い「スカーフェイス」。ただ、作中でこいつ自らが戦うことはほとんどなく、何か色々企んでる陰謀キャラという印象が強かったですね。何の理由があってか知りませんが、ガウに様々な試練を与えていきます。つか、国がピンチな時も傍観って…お前はもっと働けw

・ロウ 「我は不敗なり、我が一撃は白き閃光、我が閃光は不敗なり!」
 「ホワイトライトニング」の字を持ち、表技(手技)を得意とするガウのライバル。原作と比べて、こちらでは明らかに三枚目な扱いになっており、すっかり変態キャラが板に付いてました。こいつだけは、あまりカッコイイところの印象が残ってないんだよな…常にキュオのストーカーをやってましたから(汗)

・ディアス=ラグ 「私を連れ去っていけるのは死神だけだ」
 エレの兄。ガウとは直接血の繋がりはありませんが、実の弟のように気に掛けてくれています。「ブラックウイング」の字を持ち、この人もかなりの強さを持っているのですが、昔に無茶をやりすぎたため今はすっかり体を壊しています。とにかく、この人は熱い兄貴でしたね〜。

・カイン=ファランクス 「我が闘争は狂気なり」
 セヴァールの称号を得ながら、狂気に走って王に反逆した闘士。彼の字である「G」という言葉には、最強という意味があるらしいです。かつて、王の命を狙ったところをスカーフェイスに阻まれて、彼との戦いで命を落としたらしいのですが…

・ダークネス 「私に教えられるものは、たった一つしかありませんよ」
 見かけは普通の人間ですが、自他共に認める「人外」らしいです。相手の心を読み、尚且つ自分は不死に近いような体を持つって…ほんと化けもんだよ(汗)。ある意味、こいつが最強じゃね?

・レン=フウマ 「この俺、レン=フウマが強いんだぁっ!」
 各地で暗躍する謎の闘士。クルダ流交殺法「陰流」という流派の技を使います。なんか、原作よりも大分強い印象がありますけど、一応こいつがTV版のラスボス的な位置にいるから、それに見合った強さの水増しをされたかな?こいつの上司である黒幕は、キチンと出てきませんからね。



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