瀬戸の花嫁
2007年 全26話


評価 80点

作品解説

 瀬戸の花嫁 Blu-ray BOX(仮)
瀬戸の花嫁 Blu-ray BOX
posted with amazlet at 09.11.25
エイベックス・マーケティング (2010-03-03)
売り上げランキング: 193

瀬戸内にある祖母の家へ遊びに行った満潮永澄は、海で溺れているとき人魚に助けられる。その夜、昼間出会った人魚がお嫁さんにしてほしいと現れるのだった。


一部では原作を超えたという評判もあるこの作品…私はアニメ版しか知らないのですが、確かにこれはかなり面白かったです。久しぶりに、素直に笑えるアニメに出会えたって感じですね。
ジャンル的にはハーレム系に分類されるものだと思いますが、萌えとかよりもギャグの方がずっと際立っていて、そっちの印象の方が明らかに強いです。この作品のギャグは非常にセンスがいいし、何より視聴者を引き込む勢いがありました。この畳み掛けるようなテンポにやられちゃいましたね。パロネタもそこそこありましたが、某作品のように付いて行けないから楽しめない…というものではなかったと思います。
一応内容に触れると、極道の娘である人魚と普通の少年のラブコメ展開をメインとし、そこに多くの魅力的なサブキャラが絡んでくることでドタバタ劇を繰り返す…って感じで話は進んでいきます。古くは「うる星やつら」から続くラブコメの王道的展開ですね。そして、中盤と後半の要所に真面目な話を持ってきて話を締めていました。
まあ、シナリオ的には少々凡庸さも感じられ、真面目系の話もそこまで良かったというわけではないのですが、とにかくギャグ部分の勢いの良さのおかげで終始楽しく見れる作品だったと思います。
とりあえず、その場のノリの良さとテンポは完璧なんで、こういう馬鹿騒ぎ系が好きな人にとっては、かなりイイ線いく作品だと思いますよ。何も考えずに笑いたい時には、この作品はオススメですね。



主な登場人物と名言(?)

・満潮 永澄(みちしお ながすみ) 「娘さんを、僕にください」
 可愛い女の子(人魚)を嫁にもらうことになり、その他にも色々な女性キャラから思いを寄せられるハーレム系主人公。ただ、本命はあくまで燦ちゃんというのを貫いていました。こいつ、いきなり顔が劇画調に変わって超人化することがあるんですが、それが何かツボにきましたね。つか、ラストまでそのネタを持ってくるとは…もうやりたい放題だなw

・瀬戸 燦(せと さん) 「任侠と書いて、人魚と読むきん!」
 瀬戸組組長の一人娘である人魚。ヤクザ育ちのためか任侠道をこよなく愛し、ここぞという時にビシッと決め台詞を言っちゃって、かっこいい女を演じてくれます。ただし、普段は天然ボケという可愛らしさもあったりするんですよね。ちなみに、彼女の理想の恋人像は、屈強な番長タイプ…永澄くんも大変だ(汗)

・江戸前 留奈(えどまえ るな) 「人間なんて、皆わたくし様の歌にひれ伏すがいいわ」
 江戸前組組長の娘。歌唱力の高さを生かしてアイドル歌手をやっていますが、子供の頃に燦に歌で負けたことを今でも根に持っており、彼女のことをライバル視しています。アイドルの時はぶりっ子してますが、本性はかなり黒い…けどまあ、基本的にはいい子です。

・瀬戸 豪三郎(せと ごうざぶろう) 「一生嫁にはやらーーーん!」
 燦の父親。娘を溺愛しているので、燦と結婚しようとしている永澄のことは当然快く思っていません。あわよくば、亡き者にしようと企んでいます。ギャルゲーの影響で、コスプレしたときの姿が衝撃的です…留奈の父親のコスプレ姿と合わさって、最凶の破壊力を放ちましたw

・瀬戸 蓮(せと れん) 「瀬戸内人魚に…二言はございません!」
 燦の母親。豪三郎とは違い永澄と燦の事を認めており、彼らの応援をしています。豪三郎もこの人には頭が上がらないらしく、無茶をやったあとはよく叱られてましたね。

・政(まさ) 「あっしに何もかも委ねてください」
 瀬戸組の若頭であり、永澄のファーストキス相手(笑)。そういうこともあり、永澄のハートをバッチリ鷲掴みです。何かといい男キャラ(ウホッw)が強調されており、永澄だけでなくその母親まで虜にしてしまってました。実は昔の記憶を失っているのですが、何故に記憶喪失前と記憶喪失後で声(声優)が違う!?

・巻(まき) 「このフナムシが!」
 燦の護衛であるヒットマン。とは言っても、巻貝らしくサイズはちっちゃいです。燦のことを大切に思っていて、永澄のことは「フナムシ」呼ばわり…その可愛らしい外見に似合わない悪態を吐きまくってます。

・猿飛 秀吉(さるとび ひでよし) 「サルとお呼びください」
 永澄の悪友であるサル…別名エロ仙人。長いものに巻かれるらしく、金持ちの三河が現れてからは彼に付き従っています。人間としてのプライドなんてほとんどありませんw

・銭形 巡(ぜにがた まわり) 「社会のルールを教えたげよっか」
 警視総監の父を持つ学校の風紀委員。本人も正義感に溢れる人柄で警視総監を目指しており、当初ヤクザの娘である燦は何か苦手意識を持っていました。永澄とは幼馴染であり、彼に好意を抱いているようです。

・委員長 「イエス、アマゾネス!」
 名前が語られることのない悲しきサブキャラ…密かに永澄のことを想っているものの、普段はあまり目立っていません。しかし、彼女がメインの回もあったりして、ただの脇役ではないというところも見せてくれました。特に“ラストアマゾネス”には吹いたw

・三河 海(みかわ かい) 「この世はやっぱり財力がものを言うんだぎゃー」
 燦に惚れてる金持ち坊ちゃん。明らかに「うる星やつら」の面堂をパロったキャラですね…だってこいつ、広くて明るいところが苦手とか言ってるんですから(面堂は狭くて暗いところが苦手だった)。そのトラウマのため、外に出るときは宇宙服を着用してます(汗)

・不知火 明乃(しらぬい あけの) 「当然だ、馬鹿者」
 人魚試験のために学校に転校してきた修練剣士。燦達の行動を監視し、人間社会で問題なく過ごせているかをチェックしています。しかし、彼女にはそれ以外にもう一つ使命があり…



[ランキングへ戻る]

[HOME]

ブログパーツ
inserted by FC2 system