彩雲国物語
2006年 全39話


評価 65点

作品解説

彩雲国物語 第1巻〈初回限定版〉 [DVD]
ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006-08-04

貧乏暮らしを行う貴族の娘・秀麗。そんな彼女の下に、朝廷からある依頼がなされる。高給を約束され、あっさり依頼を了承する秀麗であったが、その内容とは新王の妃兼教育係を引き受けることであったのだ。


この作品の根本にあるのは、美形青年達が一杯出てくる女の子向け萌え路線でしょうが、メインとなっているのは色んな思惑が渦舞いてる陰謀系の話や、男社会の中で頑張る女性というような内容になっていました。故に、過剰な美青年臭に拒否反応を示さない人であれば、男性でも普通に見られる作品だと思います。
ただ、前半は毎回それなりに楽しんで見ていましたが、中盤辺りから少しダレを感じるようになってきました。茶州の話になってからしばらく、展開的に変化も乏しく、ちょ〜っと盛り上がりに欠けたかな?そこが気になったんですよね。
それに、前半で活躍したキャラが後半あまり出てこなくなったのも残念です。せっかく、凄い豪華な声優陣を使ってるのに勿体無いなあ…。男性声優とかは、ガンダムシリーズでメインはるような人達が一杯出てるんですよ。
まあ、劉輝(りゅうき)、絳攸(こうゆう)、楸瑛(しゅうえい)のメイン3人はたま〜にチラホラ姿も見せてましたが、個人的には邵可(しょうか)、黄 奇人(こう きじん)、紅 黎深(こう れいしん)という濃いおじさま連中が大好きなんです(笑)。この人達が活躍するところをもっと見たかった。
後半にも朔洵(さくじゅん)っていう面白い新キャラも出てきましたが、主に目立ってたのはこいつくらいだからなあ…(まあ、一人でも十分くらいに濃い奴でしたけどw)
単純なキャラものという枠に留まらず、政治方面なんかでも見所となるべき部分もあり、なかなか深い作品にはなっていると思いますよ。



主な登場人物と名言(?)

・紅 秀麗(こう しゅうれい) 「女にも二言はございません!」
 貧乏お嬢様。お金に釣られて後宮に入り、ダメ王を教育していきます。彼女には夢があって、官吏となって国のために働きたいと考えていますが、今の法では女性が官吏になることが出来ないので、塾を開いて子供達に勉強を教えていました。それにしても彼女、男に対する危機感がかなり薄いですよ。誰彼構わずに、男を自宅に泊めようとしたりするのは危険ですw

・紫 劉輝(し りゅうき) 「忘れないでくれ、余はそなたさえいればいい」
 政にまったくヤル気を示さないバカ殿。けど、それには理由があって、実際はなかなか優秀な人みたいです。それに、天然系の子供っぽい可愛らしさも併せ持っており、何だか萌え要素も色々見せてくれましたね。秀麗が夢に向かって何処までも突き進んでいくタイプ(仕事に生きる人)なので、この人はその帰りを健気に待ってるという立ち位置になってます。バックで、「私、待ーつーわ。いつまでも待ーつーわ♪」なんて音楽が聞こえてきそうですよ(笑)

・此 静蘭(し せいらん) 「私はずっと傍にいます」
 13年前、秀麗の家に拾われた素性不明の男。こんなの、その正体が実はとんでもないものだった…ってのが見え見えのパターンですよ。こいつの過去には、色々ドラマがあるみたいです。まあ、今はお嬢様の忠実な僕みたいですけどw 理知的で思慮深いようにも見えますが、自分の大切なものを守るためには結構容赦がありません。意外とわがままタイプ。

・李 絳攸(り こうゆう) 「そうでなければ、この俺が迷うはずがない!」
 超方向音痴の文官。初めは何だか気が短いという印象があって、この気質はむしろ武官では?と思いましたが、喧嘩はからきし駄目なようです。元々は孤児でしたが、秀麗の叔父である紅黎深にたまたま拾われて、そこんちの子供になっちゃいますw

・藍 楸瑛(らん しゅうえい) 「迷子になった君を連れ戻すのは、私の役目のようだから」
 女遊びが大好きな武官。絳攸と一緒にいることが多く、なんだか二人はワンセットのイメージです。その絳攸と共に、劉輝から信頼の証である花を贈られ、その側近として活躍します。

・紅 邵可(こう しょうか) 「まったく、無茶をする…」
 秀麗の父。うだつの上がらない感じで、ただの昼行灯かと思いきや、意外にも凄い人だったんでビックリです。さすがシャア声はダテじゃない!(笑)。ちなみに、秀麗の好きな人ランキング堂々の1位です。2位の静蘭を大きく離しての別格扱いらしいですよ(まあ、当然家族の情愛ってことですけど)

・藍 龍蓮(らん りゅうれん) 「久しぶりだな、愚兄その四」
 神出鬼没の逆わらしべ長者。奇抜な格好をして、いつも妙な笛を吹きながらその辺放浪し、変人っぷりをいかんなく発揮してます。楸瑛(しゅうえい)の弟であり、実は藍家の筆頭とも呼べる龍蓮の名を受け継ぐ天才。初めて出来た友人である秀麗を、心の友と呼びます。

・浪 燕青(ろう えんせい) 「一歩一歩は小さくても、やがて大きな目標に近付くかも知れねえなあ」
 謎のヒゲ男。秀麗の家の前に倒れていたところを拾われます。どうやら、静蘭とは昔の知り合いらしいですね。見掛けからは大雑把に見えますが、意外にも気配り名人で、たまにいいことも言ってくれます。

・黄 奇人(こう きじん) 「お前は小さいのに見る目がある」
 その名の通り奇人ちゃん。常に仮面を被ってます(しかも、毎日微妙に違うのをw)。この人の素顔はすっごい気になりますね〜。凄い醜いと言われていたようですが、実際は物凄い美形みたいです。結局画面には素顔が映し出されなかったので、是非見てみたい〜!!

・紅 黎深(こう れいしん) 「おじ…私は君のおじさん。ずっと君を物陰から見守って幾星霜」
 姪(秀麗)のことが大好きなおじさま。事情があって、本物の叔父だとは名乗っていませんが、なんとか叔父さんと呼ばせたいようで頑張っていました。姪と兄の邵可にはあま〜い感じですが、その他の人間にはかなり厳しい!紅家に歯向かおうものなら、おそらく命は無いでしょうw

・杜 影月(と えいげつ) 「お金が全てじゃあありませんけど、あったほうが沢山のことが出来ます」
 歳若いものの、国試に受かった天才少年。13歳は史上最年少らしいですね、しかも一位合格。ちなみに酒を飲むと人格変わります。そっちの人格はかなり強いです。

・茶 朔洵(さ さくじゅん) 「人生には刺激が必要なんだよ。特に私のような者にはね」
 茶家の次男坊で、何処か浮世離れた感じがする人…というか、ぶっちゃけおかしな奴ですw 生産性の無い暇人とは、静蘭談。まあ、余計な知恵ばかりまわるみたいですからね。物事を全て面白いかつまらないかでしか見ていないような人間であり、自分の命を代償にした賭け事とか好きみたいですよ。



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