世紀末オカルト学院
2010年 全13話


評価 70点

作品解説

 世紀末 オカルト学院 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
アニプレックス (2010-09-22)
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1999年7月―オカルト学院の学長となったマヤの前に、宇宙人の侵略によって滅亡に瀕した未来からやってきた内田文明が現れるのだった。


何というか、物凄くB級臭く、オカルトなんて今向きのテーマじゃないよな〜と初めは期待値低かったこの作品ですが…終わってみれば2010年夏アニメの中では一番面白かったかもしれません。
物語は、未来滅亡に関与している「ノストラダムスの鍵」というものをマヤと文明の二人で探していくのですが、オカルトを主題としているだけあって各エピソードに妙な胡散臭さがあるんですよね。まあ、それが作品特有の「色」を生み出し、ここから生じるB級感こそが味わい深かったように思います。
また、作中は90年代の話なんですが、雰囲気作りも良かったですね。特に、このオカルトというやつがその時代によく合う。2000年代になってしまうと、オカルトってどこか死語のような印象もあるので、やはり90年代…特に99年というのはこのテーマをやれる最後の年代であり、ピッタリの時代背景ですよ。
…と、ここまでの解説でイロモノっぽい印象を持ったかもしれませんが、そういう中にも割りと最近流行の要素…ツンデレとか入れてるところは抜け目ないと思いました。これによって、一世代前の雰囲気を演出しているにもかかわらず、作風自体は古臭く感じないんですよね。
ただ、終盤の展開には一部げんなりさせられるところがありました。まさに超展開!突然、オカルトというよりファンタジーな展開が繰り広げられ唖然としましたね。なんじゃこりゃ?最後に雰囲気ぶち壊しでやっちまったぞ!そんな思いが私の中に広がっていきました。
しかし、最終回…ここが面白かったのでもう大目に見ちゃいます。まあ、こちらはオカルトというよりSFな展開だったわけですが、伏線の回収の仕方、主人公の活躍、最後にバチっと決めてくれたので作品が引き締まりましたね。やはりオリジナル作品はいいな〜。原作ありな作品と違って、綺麗に物語を完結させてくれますから。



主な登場人物と名言(?)

・神代 マヤ 「オカルトなんか、だいっ嫌いだーー!!」
 ツンデレ学院長。文明に対して非常に厳しい態度で接しています。昔はオカルト大好きだったようでソレ関係の知識は豊富なんですが、今はとある理由からオカルトを嫌っています。ボディコンを彷彿とさせる彼女のスタイルは、何処か90年代の雰囲気を醸し出してますね。

・内田 文明 「ちょま!」
 2012年の世界からタイムスリップで1999年の世界へ来たタイムエージェント。その目的は、滅亡に瀕した未来を変えるためです。かつては、超能力少年として名を轟かせた有名人ですが、今やその能力をすっかり失って只の情けない一般人です。皆からは「ブンメー」と呼ばれていますが、本当の名は「フミアキ」。

・中川 美風 「サービスです」
 文明がよく利用する中川食堂の看板娘。甘え上手な性格とエッチな体wで文明をメロメロにしています。まあ、あの体で迫られたら、男だったら簡単に篭絡するわな。マヤが「ムチ」なら、この子は「アメ」って感じ。

・川島 千尋 「私が人を好きになるのは罪か?」
 ヴァルトシュタイン学院教頭。様々な事件の裏で彼女の影がチラついていますが、その正体は果たして…?ちなみに、何故か文明に惚れちゃったりしてます。そのため、美風とは相性が悪くバトることもw

・黒木 亜美 「私がこっち系にきたのも。元はと言えばマヤの影響だからね」
 マヤの幼馴染。小さい頃にマヤのオカルト好きの影響を受け、そちら側に染まってしまいます。マヤとは喧嘩をすることもありますが、何だかんだで一番の友人です。

・成瀬 こずえ 「メガネ…メガネ…」
 オカルト大好き少女。オカルト現象を目撃することに情熱を燃やしていますが、いつも自分自身がそのオカルト現象に取り込まれてしまい、なかなかその願いが叶っていません。一応女の子なんですが、霊にとり憑かれた時に問答無用で顔を殴られてたのがムゴイ…w



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