人類は衰退しました
2012年 全12話


評価 70点

作品解説


現在の人類が衰退して数世紀が経った世界…調停官となった「わたし」は、現人類である妖精さんと交流をしていくのだった。


「人類は衰退しました」というハードなタイトルが付いていますが、中身は可愛らしい妖精さんがたくさん出てきて、お嬢様風の主人公と戯れるメルヘンな構図となっています。
ただ、パッと見通りの癒し系作品かと思っていたら大間違い。ちょっとブラックユーモアを利かせているところもあったりしますからw なんというか、現代社会を皮肉った内容を色々やってくれてるんですよね。このブラックさと絵柄とのギャップが癖になるところでしょう。
この作品ですが、時系列がバラバラで放送されていますので、最初はちょっと取っ付き難いです。只でさえ特殊な世界観なのに、このような特殊な形態で展開してくると、視聴者には混乱をもたらす危険がありますので。ただ、この世界観に慣れてくると、先に述べたような妙な中毒性が出てきて視聴を続けてしまうんですよね。
基本的に、自由度が高すぎる内容でネタもバラエティに富んでいるため、全部が全部面白かったかと問われるとそうとは言い切れないところがあります。意外と深い内容もあって、見る人の好み・理解度によって、面白かったと感じる回は異なってくるでしょう。ただ、終盤の学生時代のエピソードはそれなりに万人受けしそうなもので、誰が見てもそこそこ面白く感動できるのではないかな?と思いました。確かに、このエピソードを最後に持ってくるのは正しい(逆に言うと、これ以外でラストを締めくくれるものがないw)と思いました。
正直、掴みどころが無い作品なので、面白さを言葉で伝えようとするのは難しいですね。この作品ならではの魅力は多いのですが、上手く言葉にできなかった部分もたくさんありますので、気になった方は視聴をオススメします。
余談ですが、原作者の田中ロミオ氏はエロゲのシナリオライターです。まあ、エロゲと言ってしまえば印象は良くないんですが、その中でもシナリオ重視の作品で執筆されていて、過去この人の書いた作品には随分泣かされてきましたよw そちらでは割とハードな設定のものも多かったのですが、一般に移るとさすがに作風変えてきたなぁ…という印象でした。



主な登場人物と名言(?)

・わたし 「人類は本日も、絶賛衰退中」
 今の人類である妖精さんとの間で発生するトラブルを解決する調停官の少女。謎の超技術wを持つ妖精さんと交流を深めていく中で、様々なおかしなトラブルに巻き込まれていきます。おっとりした性格で趣味はお菓子づくり…外見もお嬢様風に見えますが、結構腹黒なところがありますw

・助手さん 「タイムパラドッグス」
 祖父の助手。無口のため、普段はまったく喋りません(作中で喋ったのは1回だけかな?)。アロハシャツがトレードマーク。

・Y(ワイ) 「乙女達よ腐るがいい」
 主人公の学舎時代からの悪友。学舎卒業後に国連関連の仕事につき、ヒト・モニュメント計画の調査をしています。学舎時代から筋金入りの腐女子w



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