地獄少女 二籠
2006年 全26話


評価 75点

作品解説

地獄少女 二籠 一
アニプレックス
発売日:2007-02-28

2作目の今回、やってることは前作までと同じなんですが、これが前より楽しむことが出来ました。
誰かに復讐するという根本的な流れは変わりませんが、単調なパターンから脱却して、展開自体に色々と手が加えられた話が増えていたのが大きいと思います。登場人物の人間関係も複雑なものを見せ、今度はどういう展開でくるんだろ?という期待感のようなものを毎回覚えることが出来ました。
2クールとかの長い作品になると、こういう視聴者を飽きさせない配慮というのがやっぱ大事ですね。若干、コミカルな演出すら加えられていたのには驚かされましたけど、たまにはこういうのもアリかな?悪くはなかったです。
まあ、オチは相変わらず救いの無い感じなんですけど、これはもうこの作品の特徴とも呼べるべきところなので、このスタイルを貫いているのは全然OKです。鬱で大いに結構。もう、前回シリーズである程度の耐性がついてますからね。
それで、今回は閻魔あいお付きの三妖怪に出番が増えていました。前回のメインキャラである柴田親子が出ていないので、その分彼らをピックアップしたということなのでしょう。第二期シーズンになって、ようやく彼らの過去というのが見えてくることになります。
そして、物語後半は紅林拓真という少年に焦点が当てられるのですが、ここの話はほんととんでもないよ…かつてないほどにメチャメチャ鬱!そして、恨みが縦横無尽に飛び交う光景は凄まじいの一言。ここまでやるかという展開にはもう脱帽です。
こんなことしちゃっていいのでしょうか?けど、これがスゲー面白いんだよな。そう感じるのは、やっぱり私自身が病んでる証拠なのだろうか…(笑)



主な登場人物と名言(?)

・閻魔 あい 「あたしは正義の味方じゃないわ」
 今回は、話自体がひねりを加えられたものも多かったから、おしおきタイムが削られていることも結構ありました。そこが、閻魔あい最大の見せ場だというのに残念ですよ。もっと、「いっぺん死んでみる?」を聞きたかった〜。まあ、おしおきタイムがある時は、なかなかはっちゃけた面白い演出をしてくれたんですけどね。

・輪入道 「あっちも地獄、こっちも地獄だ」
 元々は馬車の車輪でしたが、主を逃がしきれなかった無念から妖怪化したようです。その後、人々を驚かしていたのですが、あいと出会うことによって彼女と行動を共にするようになります。

・一目連 「家族…かな」
 かつては、数多くの人に使われて人を斬り殺してきた刀だったそうです。それが、妖怪化して今の姿になったみたいですね。廃棄されていたところをあいに拾われ、以降彼女と行動を共にするようになります。

・骨女 「あたしは、もう十分救われたからさ」
 彼女、元は人間だけあって、浮世に馴染むのも早いですね。色々な人間との間に親しい関係を築き上げていました。特に、女の子の心情にかなり肩入れしているように見えましたね。昔は遊女でしたが、結構悲惨な最期を迎えて、その後妖怪化したようです。

・きくり 「地獄は本当にあるよ」
 謎の少女。目が異様にでかいのがちょっと気持ち悪いです。悪戯っ子という感じで、何かと余計なことをしているようにも見えますね。あと、相当口が悪くて生意気なガキです。実はその正体は…

・紅林 拓真 「僕に関わった人間は、皆不幸になるんだから」
 様々な誤解の果てに、世間から悪魔の子と呼ばれるようになってしまった不幸な少年。この子はほんとかわいそうだ。なにせ、街中の不幸を全て自分の責任にされてますからねえ。ここまで悲惨なキャラはこれまでに見たことありませんよ。まあ、綺麗なお姉さんとは何かと縁があるようですけどw

・飯合 誠一 「自分達が何をしているのか分かっているのか!」
 連続失踪事件を調査している刑事。拓真のことや、地獄通信のことに興味を持って、それを調べています。

・飯合 蛍 「よ〜し、お兄ちゃんのためにもがんばるか」
 誠一の妹。拓真の唯一の味方として、頼りがいのある言葉も言ってましたが、いざという時は何の頼りにもなりませんでしたね…所詮は女の子か。むしろ、拓真にとっては厄介なことをしてくれましたよ。



[ランキングへ戻る]

[HOME]

ブログパーツ
inserted by FC2 system