蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT
2005年 全1話


評価 80点

作品解説

 蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT スペシャル版 [DVD]
キングレコード (2006-04-05)
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竜宮島は「L計画」という危機回避プランを実行に移す事を決定する。それは、島の一部を切り離して囮とし、本島へのフェストゥムによる探知をかわすという陽動作戦だった。


ファフナー本編の前日譚。一年前の出来事を描いた外伝的な内容になります。
まあ、本編の段階でも前半は救いの無い感じでしたので、その前日譚がハッピーエンドで終われる訳ないとは思っていましたが…ほんと、悲しくて切ないストーリーでした。総士の最後のセリフ…「僕達は常に誰かが勝ち取った平和を譲ってもらってるんだ。例えそれが一日限りの平和だったとしても、僕はその価値に感謝する」…この言葉が全てを物語っていますね。一時期でも平和を築き上げた偉大なる先人の素晴らしき物語と言っていいでしょう。
まあ、短い物語なので焦点を主人公とヒロイン二人に絞って、彼らの視点・心情を通じて「L計画」という名の戦いを描き切りました。本編キャラもちょこちょこ出てはいましたが、総士以外はほとんどおまけですね。
メイン二人はほんといい仕事をしてくれましたが、ぶっちゃけ真のMVPは主人公のペットの犬ですね。ほんと、動物とか持ち出してくるのは卑怯ですよ…あまりの忠犬っぷりに思わず泣いちゃうじゃないですかwww 「動物」もしくは「病気」…こういった要素を用いて涙を誘うのは反則です。だって、どうやっても抗えないですからw
ということで、50分という短い時間の中で感動させられた名作だったと思います。ぶっちゃけ、本編より面白かったような気も…(とは言え、やはり本編の様々な設定・背景ありきの外伝なんですけどね)



主な登場人物と名言(?)

・将陵 僚(まさおか りょう) 「何も出来ずに終わるのが一番怖かったから」
 本作の主人公。病気を患っているため通院しており、しばしば体調が悪そうなところも見られました。自分に生きる場所を与えてくれた竜宮島に恩返しをするため、ファフナーのパイロットとなってL計画に望みます。愛犬はプク、良くできた忠犬ですw

・生駒 祐未(いこま ゆみ) 「そういうの、いつの間にか通り越してた」
 僚の幼馴染。父親と二人暮らしをしていますが、その父親は介護が必要な重度障害者であり、幼い頃から彼女がずっと世話をしていました。父親の死と共に彼が発案したL計画のことを知り、ファフナーのパイロットとして志願するのでした。

・蔵前 果林(くらまえ かりん) 「待ってるわ、一緒に戦う時を」  
 本編見ている人なら知っていると思いますが、あちらの序盤で戦う前にお亡くなりになったパイロットさんです。今回はそれなりに出番もありましたが、戦闘面では活躍らしい活躍はできませんでしたね。やはりそういう運命なのか…w



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