THE ビッグオー
第1期 1999年 全13話
第2期 2002年 全13話


評価 65点

作品解説

 THEビッグオー Blu-ray BOX
バンダイビジュアル (2011-12-22)
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40年以上前のメモリーが全て失われた街・パラダイムシティ。ネゴシエーターのロジャー・スミスは巨大ロボ・ビッグオーを操り、その街で発生する様々な事件を解決していくのだった。


作品の雰囲気や音楽がなかなか良かったです。スーパーロボットものですが、子供向けのありきたりな感じではなく、何処となく大人なテイストを味わうことが出来ました。
もちろん、ロボットものならではのケレン味もおろそかにされておらず、戦闘シーンの出来は悪くありませんでしたね。動きもいい感じだし、何よりビッグオーの重量感がたまらんw この辺、ちょっとジャイアントロボを彷彿とさせるところもあるかな?さすがにスタッフが同じだけはありますよ。
また、キャラクターの魅力もそれなりに引き出されていたと思います。敵キャラはインパクトが強いの多いし、ヘタレ紳士(笑)のロジャーとクールでツンツンのドロシーの掛け合いも面白かったと思います。
ただ、世界観の謎に迫っていく後半は話が分かり難くなり、この作品ならではの魅力が前半と比べて薄れてしまったようにも見えました。終盤はなかなかとんでも展開が繰り広げられ、1期の時点ではまさかこんな展開になるとは思ってもみませんでしたよ。内容的にいまいち理解出来てない部分も多く、これは賛否両論あるかもしれませんね。
あと、主人公がネゴシエーター(交渉人)ということですが、ぶっちゃけ交渉で片が付いたところを見たこと無いw まあ、交渉で終わっちゃったらビッグオーの出る幕が無いからしょうがないことなんですけど、そこんところの設定を活かした展開もたまには見たかったですね。つか、実際に交渉を行っているところ自体をあんまり見掛けなかったような気も…(汗)
ちなみに、第1期と第2期の間隔があいてますが、1期のラストが思いっきり続く…という形で終わっているので、区切りはよくありませんでしたね。もし見る時は、当たり前のようにセットで26話見ましょう。



主な登場人物と名言(?)

・ロジャー・スミス 「ビッグオー、ショーターイム!」
 ビッグオーを操ることの出来るネゴシエーター。いつも黒のスーツを身にまとい、黒い高級改造車(ミサイルとか積んでますw)に乗って仕事を行っています。フェミニストで紳士を気取っていますが、女性からはよく最低と言われているらしいですね。

・R・ドロシー・ウェインライト 「あなたって最低だわ」
 ツンツンアンドロイド。基本的に表情がほとんど変わらないので、常にツン状態のようにも見えますが、実はたまにデレている時もあったりw アンドロイドなので体重がかなり重いのですが、密かにそれを気にしているかのような女の子らしい部分もあって、そこにちょっと萌える。

・ノーマン・バーグ 「歳はとりたくないものです」
 ロジャーの執事。彼の食事からビッグオーのメンテまで、幅広く面倒を見ています。さらに戦闘をこなすことも出来るようで、敵に対してマシンガンをぶっ放してました。ほんと、万能なじいさんなことで。

・ダン・ダストン 「番犬にも誇りはある!」
 パラダイムシティの軍警察。ロジャーの元上司であるいいオヤジです。職務に対して忠実ですが、メガデウス(ロボット)でしか解決できない事件に遭遇することが多くなり、その度に無力な自分に苛立ちを覚えていました。

・エンジェル 「私は私の意志で行動する」
 神出鬼没、正体不明のミステリアスガール。何処となく、ふ〜じこちゃ〜ん的な雰囲気にも見えました。背中に二つのアザがあり、それが天使の羽の痕に見えなくもない?

・ジェイソン・ベック 「どうだ、天才的だろ?」
 ある意味、おいしいキャラでしたね。何処かお間抜けな面が目立っていて、敵ながら強い印象を視聴者の頭に残してくれました。小悪党という感じで、ロジャーに敗れて何度か逮捕されるのですが、その都度脱獄して何度も彼の前に現れます。

・シュヴァルツ・ヴァルト 「いかにも飼い犬が唱えそうな理屈だ」
 これまた印象的な敵キャラでした。元は新聞記者なんですが、真実を追い求めているうちに狂気に取り付かれてしまいます。全身を包帯で覆ったその外見は、まさに怪人と言ってもいいような相手ですね。愛機ビッグデュオを駆り、ビッグオーと互角の戦いを繰り広げます。

・アラン・ゲイブリエル 「デク人形を破壊するのはいつだって楽しい」
 仮面を付けた謎の人物。人間でも機械でもない特殊な存在として、ロジャー達を苦しめました。アレックスの手駒として色々と暗躍しているようですが、その正体は…

・アレックス・ローズウォーター 「目覚めは既に始まっているんだ」
 パラダイム社の社長。現在のパラダイム・シティの全てを取り仕切っていると言っても過言ではありません。ただ、この歳にして少々ファザコン気味に見えたところも…(汗)

・ゴードン・ローズウォーター 「今ここに無いものは、最初から無かったことと同じではないのかね?」
 パラダイム社の前社長で、アレックスの父親。今は隠居生活を送っていて、トマトの栽培に力を注いでいます。ロジャーとは何やら過去に接点があるようですが…



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