坂道のアポロン
2012年 全12話


評価 75点

作品解説

 坂道のアポロン 第1巻 Blu-ray 【初回限定生産版】
東宝 (2012-07-27)
売り上げランキング: 1631

横須賀から長崎県の佐世保市にある佐世保東高校に転校してきた男子高校生・西見薫は、川渕千太郎との出会いをきっかけに、ジャズの魅力にはまっていく。


渡辺信一郎・菅野よう子のビバップコンビによるジャズアニメ。まあ、ジャズは一要素であって、どちらかと言うと恋愛ものとしてのイメージの方が強かったかな?
とは言っても、演奏シーンでの手抜きは一切ありません。何処ぞの演奏中まったく動かないアニメとは違い、演奏シーン自体が見せ場になっている作画レベルは凄かった。ドラムを叩く動きなんかは、始めて見た時は鳥肌ものでしたね。音楽も頭に残るもので、ジャズには興味なかったのですが作中キャラと一緒にノリノリになれましたw 文化祭の回は神回でしたね。そこまでの下準備は完璧…そして、ラストで二人の仲直りと同時に最高の演奏シーンを持ってくることでテンション上がりまくりでしたよ。
ストーリーの方は、基本的に恋愛もしくは友情関係をメインに描いています。ただ、女性作者…少女漫画…こういった部分の弊害か、男同士の友情の描き方に少々BL臭いところも感じました。まあ、メイン二人の男子はどちらも意中の女性がいるので、本当の意味でのBLというわけではないのですが、男性視聴者の視点から見た時に二人の友情の描き方に何か違和感を覚えましたw
恋愛の方は、メインキャラの多くが一方通行の恋をしちゃってますね。先走って大怪我しちゃう奴、結局何も言えずに終わってしまう奴、兄のように慕っていた人物に好きな女性を取られる奴…まあ、皆青春してましたよw
それで、この作品はまだ原作が終わってないんですかね?その影響からか、アニメの後半は少し強引な部分が見受けられました。終盤、話が急加速していまいちキャラの心情が理解できないまま進んじゃって、どうも流れに付いて行き難かったです。これまで、人間関係とか丁寧に描いて積み重ねてきただけに、雑な部分が目に付いてしまったんですよね。原作の方は、どういう感じで進んでいるんでしょう?あのラストに行くまでにほんとはもっと色々あるの?そこが気になりました。
ちなみに、OPはノイタミナではハチクロ以来久しぶりのYUKIです。ジュディマリと菅野よう子さんが好きだった私には、歌・作詞:YUKI、作曲:菅野よう子のOPはまさに神コラボでしたねw



主な登場人物と名言(?)

・西見 薫(にしみ かおる) 「これが本番なんだ」
 主人公。勉強は出来るのですが、体は弱いという典型的なガリ勉タイプ。また、非常に繊細なところがあり、人付き合いもそんなに上手くはないようです。小学校の頃からピアノでクラシックを弾いていましたが、千太郎の影響でジャズを弾くようになります。

・川渕 千太郎(かわぶち せんたろう) 「やっぱ俺は、お前とセッションしとる時が一番楽しかばい」
 薫が転校先で出会ったクラスメイト。長身で明朗、豪快かつ型破りな性格で、腕っ節も強く、学校中から恐れられています。ひょんなことから薫と知り合い、共に演奏をしていく中で二人は気の置けない間柄となっていきます。

・迎 律子(むかえ りつこ) 「許さんよ、ウチ、初めてやったとよ
 千太郎の幼馴染。心優しい少女であり、いつも千太郎のことを気に掛けています。ただ、千太郎はかなりの朴念仁なので、彼女のことは家族同然に思っていて、好意にはまったく気付いてない様子です。

・深堀 百合香(ふかほり ゆりか) 「私を誘ってくださってるのは、どっちの彼かしら?」
 薫達の1年先輩。まさに深窓の令嬢という言葉が相応しいような女性であり、千太郎は彼女に恋をしてしまいます。ところが、彼女は千太郎に招待された店で出会った淳一を好きになるのでした。

・桂木 淳一(かつらぎ じゅんいち) 「こいつ、もう古いから時々ヘソ曲げるんだよな」
 律子の隣人で、千太郎達からは「淳兄」と慕われています。薫・千太郎には無い大人の魅力を持つ非常にかっこいい青年であり、そりゃあ百合香さんが惚れるのも分かるわって感じです。



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