四月は君の嘘
2014年 全22話


評価 75点

作品解説

 四月は君の嘘 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
アニプレックス (2015-02-25)
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母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった、元天才少年・有馬公正。モノクロームだった彼の日常は、一人のヴァイオリニストとの出会いから色付き始める。



この作品について…私好みの作風で尚且つ感動もの、そしてクオリティも悪くない。ただ、泣けなかった。なんでかなぁ…

1話時点では、私の中で超名作になれる空気を感じました。なんでしょう…あの花1話を見て、これは絶対間違いないだろ!という感覚を得た時と、同じものをこの作品からも感じたんですよね。
ただ、最後まで見ても、そこまで感情が揺さぶられることはありませんでした。最初に自分の中でハードルを上げ過ぎちゃったんですかね?この作品なら、ここまでやってくれるだろう!という期待値が強すぎて、いざ終わってみるとそんなに悪くないはずなのに拍子抜け感があった…みたいな。

あと考えられるのは、感情移入がし難かった…とかですかね。なんつーか、作中では結構な量のポエムが披露され、主人公とかどうも受け入れ辛かったんですよね。
あと、ヒロイン…病気設定なんですが、どんな病気か作中で明言されていなかったので、現状がどうなっていてこれからどうなりそうなのかが分かりにくく、感情も読み取り辛かったです。普段この子は元気だから、尚更そんな重い病気には見え辛かったというのも影響しているかな。

ストーリーのところも言及していくと、同じ展開を何度も繰り返していてくどいな…と感じましたね。演奏会の度に、トラウマ発動→演奏失敗→再チャレンジで覚醒…みたいなことを繰り返すものだから、またこの流れかよ…とゲンナリすることもありました。映像や音楽は綺麗だったんですけど、この辺の流れの作り方はあまり上手くなかったですね。

あと、ラストの展開なんですが、「なんで…?」という疑問符がまず頭の中に浮かんでしまいました。正直、どっちに転がってもおかしくない流れでしたが、敢えてそっちに行った理由はなんなんだろうな?と。私的には、てっきり逆ルートに行くものだとばかり思っていたので、どうもモヤモヤしたものが残ってしまいました。

結構私、涙腺弱い方でけいおん!!でも泣いちゃったくらいなんですが、この作品は何処かが感性に合わず、理屈では語り切れない感情の昂ぶりが訪れることはありませんでした。おそらく、この昂ぶりが訪れていれば、上記の不満点なんて些細なことだと切り捨て、絶賛の嵐を浴びせていたのでしょうが…残念ながら、そうはならなかったです。
ただ、色々な意味で綺麗な作品だったので、見て良かったと思いますね。話もクオリティも決して悪くは無い良作でした。



主な登場人物

・有馬 公生
 元天才ピアニスト。ただし、現在は過去のあるトラウマから、ピアノから遠ざかっています。ヴァイオリニストの宮園かをりと知り合い、彼女の独創的な演奏に心を奪われて、自身も再び音楽の世界へと足を踏み入れていきます。

・宮園 かをり
 公正の友人である渡に好意を持つ少女。独創的な音を奏でるヴァイオリニストであり、審査員受けは悪いですが、聴衆からは絶賛されています。美少女な外見とは裏腹に強引な性格であり、公正を無理矢理に音楽の世界へと引っ張っていきます。

・澤部 椿
 公正の幼馴染。彼のことは弟のように思っていたはずですが、気が付けば彼のことを強く意識するようになっていました。話の流れ的には、公正とかをりちゃんの間の邪魔者的な立ち位置になってしまいますが、なんだかんだでこの子のことはそんなに嫌いじゃありませんw

・渡 亮太
 サッカー部のイケメンキャプテン。公正と椿の幼馴染です。女の子全般に対して軽薄に見えますが、かをりちゃんに対しては意外と本気なところもある…?



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