新世紀GPXサイバーフォーミュラ11
1992年 全6話
作品解説 | ||
第10回大会で優勝した風見ハヤト。次の大会でも優勝を狙いダブルワンのチャンプを目指しますが、彼の前に復活した超音速の騎士ナイト・シューマッハが立ち塞がります。 サイバーシリーズOVA第1弾。TV版と比べ、このOVAシリーズはコンパクトにまとまっており、全体的なテンポはよくなっているように感じましたね。TV版で感じられた中だるみも無く、いい感じに盛り上がれるようになっています。案外、こういう作品はOVAという形が向いているのかもしれません。 このOVAからは多少ルールが変わって、オフロード等は無しのサーキット内だけでのレースになりましたが、そこんところは特に問題は無いと思います。個人的には、イロモノコースを走られるよりもサーキットでのレースの方が燃えますしね。 内容は普通にTV版の延長です。前回大会であれよあれよという間に優勝してしまったハヤトですが、今回は追われる者の立場となり、勝つことの難しさを痛感させられます。そして、突如グランプリに参戦したナイト・シューマッハこと菅生修さん。彼は目の病気を隠してまでレースに挑み、ハヤト達若い世代にレースの厳しさ…そして真の強さとは何かを教えるために立ち上がります。う〜ん、かっちょいいぜー!! 今回の見所は世代交代。ハヤトは偉大なる先輩シューマッハの姿から何を感じ取るのか? とりあえず、まだシリーズとしては完結しておらず、ZEROへと続いています。まあ、次からは作風も変わってきますけど。 |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・風見ハヤト 「僕はチャレンジャーなんだ。負けたっていい、目一杯いくぞ!」 去年サイバーフォーミュラ初参戦の年は、主にマシンの性能で勝ってきたましたが、今回は根本的に自分の走りを見つめ直します。その中であみ出したイナーシャルドリフトを引っ提げ、最強の敵・シューマッハに挑みます。 ・ナイト・シューマッハ 「レースとは命を懸けた戦いの場だ」 菅生修兄さんが、またしてもグラサン付けてサーキットに帰ってきました。しかし、彼の目はもうレースに耐えられるものではありませんでした。最終レース、彼が見えない目で走行し、次々とオーバーテイクしていく姿はかなり熱いです。 ・カール・リヒター・フォン・ランドル 「お前が僕のライバルなら、絶対に奴に負けるな」 サーキットの貴公子ランドルですが、今回はシューマッハのせいでボロボロです。果たして華麗な走りの復活はなるか!?にしても、この頃のランドルはほんとに速い。この作品以降はすっかり影を潜めるので、ランドルファンはここで堪能しなきゃもう見所ないかもよ? ・新条直輝 「俺は走るのが好きだ。だから一番になりたい」 同じマシンに乗りながらも好タイムを出すシューマッハに劣等感を抱いている新条君。しかし、今回の彼はそこで腐らずに、自分もさらに精進しようとしているところが好感持てますな。さらにはみきちゃんを励ますなど、いい男ぶりを見せてちょっとだけカッコいいです。めずらしいこともあったもんだ…。 ・クレア・フォートラン 「あなたのお父様が目指した理想は、このマシンの中に生きてます」 ハヤトの父と共にアスラーダ開発に携わったデザイナー。今期からスゴウのサポートに入り、メカニック面での強力なサポートになりますが、彼女の登場でチーム内に波紋を起こすことになります。ちなみに修とはいい仲です。 |
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