ロミオ×ジュリエット
2007年 全24話
作品解説 | ||
14年前のモンタギューの反乱により、キャピュレット王家は失墜した。唯一生き延びたジュリエットはモンタギューと戦うことを決意するのだが、その息子であるロミオと恋に落ちてしまうのだった… 一応、ロミジュリの名を冠した作品ですが、設定的にも原作とは異なる部分も多いので、別物と言ってもいいくらいです。巌窟王然り、GONZOお得意の超アレンジものってことですね。まず、舞台となるのが浮遊大陸!ペガサスみたいな生き物もいるし、この時点でもう原作無視したバリッバリのファンタジーものだよ(汗) で、この作品のジュリエットは、なんと戦うヒロインでした。一族の仇であり、民に圧政を強いるモンタギューを倒すため、彼女が反乱軍の象徴として決起するって話になってます。ここんところは非常にシリアスなストーリーでした。人とかも結構死んじゃうから、重たいところも多いんです。 しかし、この作品はあくまでロミジュリ…恋愛がなけりゃあお話になりません。もちろん、その部分もしっかりと描かれています。 恋愛話はシリアスの合間にちょくちょく挟んできてましたが、ここんところがもう超ベタな少女漫画的ノリ!見てるこっちが恥ずかしくなってくるくらいのもので、このギャップが凄い作品でしたね〜。 ただ、私から言わせてもらえばこの作品、何か物足りない…序盤はそれなりに楽しんで見ていたのですが、中盤以降は先が気になって早く次を見たい!という熱意がそれほど湧かなかったのです。話の焦点が色々とブレていたせいかなあ?農村話とかどうでもいいんで、もっと革命というのを主軸に置いたストーリーを展開してほしかったです。 そして終盤、完全によく分かんない方へと話が暴走してしまいました。ここまでの流れから一転して、いきなり物語がセカイ系になっちゃっうもんだから、正直戸惑いましたね。私的には、革命の流れで終わらせていたほうが良かったような気もします。 ということで、全体通してみるといまいちだったかな。ラストもちょ〜っと微妙な感じで、特に感動したりもなかったですしね… |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・ジュリエット 「あなたはどうしてロミオなの?」 モンタギューに滅ぼされたキャピレット家の生き残りの少女。普段はオーディンと名乗って男装して生活しており、さらに「赤い旋風」としてモンターギュの悪政に立ち向かって戦っています。偶然出会ったロミオと恋に落ちてしまうのですが、仲間が皆一致団結して敵に立ち向かおうとしている中、一人だけ(しかもリーダーが)乙女街道驀進してたのはいただけません。まあ、段々と己の成すべき事の自覚も出てきたようですけどね。 ・ロミオ 「もう君を離したくない」 白馬(つーか、ペガサスw)に乗った王子様。ジュリエットの宿敵・モンタギューの息子として何不自由ない暮らしを送っています。しかし、父のやり方に段々反発を覚えるようになり、ついには城も飛び出しちゃいます。まあ、本人は正義感の強い青二才といった感じですからね。そこから、ロミオの農村王としての第二の生活が始まるのでしたw ・キュリオ 「お前にしか出来ないことが他にある」 真面目な堅物。剣の腕前は一流で、ジュリエットの師でもあります。モンタギューとの戦いの中、友人のフランシスコと共にジュリエットを守ります。 ・フランシスコ 「美しいものを愛でているだけですよ」 ちょっと軽い面もある金髪優男。しかし、冷静で頭は良く、参謀的な役割としても活躍します。ジュリエットに密かな想いを抱いているようですね。 ・ティボルト 「下衆に名乗る名など、持ち合わせてはいない」 白馬の王子様(ロミオ)に対する黒馬の王子様w ジュリエットをピンチから救ってくれた謎の美青年ですが、この人の出生には大きな秘密がありました。彼の生きる目的とは即ち、復讐です。 ・コーディリア 「人はどれだけ幸せになってもいいのよ」 ジュリエットのお姉さんといった感じですね。14年前モンタギューの手から落ち延びて以来、彼女の面倒を見てきたようです。まあ、ジュリエットが優先で自身の幸せなんかは遠いものに見えていたのですが、ちゃっかりと…w ・ハーマイオニ 「あなたが想いを寄せている方は、一体どなたなのですか?」 ロミオの婚約者。けど、ロミオはジュリエット一筋なんで、こいつは振られて黒化(笑)。まあ、最初からそういう風になりそうとは感じていたんですけどね。途中、なんかもう見てられんほど痛かったわ… ・マキューシオ 「お前なんかに何が分かる!」 ロミオの従兄弟。野心家であり、ロミオに対して嫉妬のような感情を持っています。ロミオが城から出て行った後、モンタギューの養子になるのですが、それが彼の破滅への第一歩だったな。 ・モンタギュー 「お前には、退場してもらう!」 ロミオの父親。この作品の悪担当です。けど、ラスボスには成りえませんでした。あれだけ悪行を重ねながらも、悲しいかな…ラスボスの器としては認められなかったようですね。 ・オフィーリア 「大地の調和のため、その身を捧げよ」 庭師。城の地下にある大樹エスカラスを守っています。多分、こいつの存在が物語に微妙な空気を作り出してしまったんだよな…。 |
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